殿様の通信簿

「武士の家計簿」(←未読です)で知られる磯田道史の本。

歴史上の有名人が、実際にはどんな人となりだったのか。
浅野内匠頭はもともと「殿中」をやらかしかねない人だったらしい、とか、面白いです。

一番スペースを割いて書かれているのが前田家。
前田利家は秀吉の仲良しだったけれど、徳川の世にもしっかり前田家は存続し、ただ存続しただけではなくて、最後まで相当存在感があった、ということは知っていた。
ひょっとしたら、西が豊臣、東が徳川、というふうに、日本は2つに分かれても不思議はないぐらい、徳川の天下統一はきわどかったそうで、そのときの前田家の動きが趨勢を決したそうで。
利家→利長→利常 という流れがなかなかに興味深かったです。
利常が前田家の家督を継ぐことができたいきさつが特に面白い。
「もしもコルシカがイタリアのままだったらナポレオンは皇帝になれなかった」ぐらいに。(ちょっと違う。ぜんぜん違う!)

司馬遼太郎がこういうネタを得たら、小説に仕立てたんでしょうね。



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# by foggykaoru | 2016-09-08 20:58 | 日本の歴史 | Trackback | Comments(0)

極め道

三浦しをんの「爆裂エッセイ」
古本屋で購入。

三浦しをんの本は、数冊読んだ限りにおいて、いちばん好みに合ったのは小説でなくて文楽関係のエッセイでした。
小説は味はあるけれど、ちょっと構成が弱い感じがして物足りないんですよね・・・

というわけで、このオタク感満載のエッセイを手にとってみたわけです。
私についていけるかな
という心配もあったのですけれど。

正直、最初は多少の違和感あり。
マンガの話、わかんないし。
でも、3分の1ぐらいまで読んだら、すっかり洗脳され(爆)、ハマりました。

文章のテンポが早く、リズムが心地よい。
自虐ネタもうまい。

彼女の本領はエッセイだと思います。

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# by foggykaoru | 2016-09-06 20:48 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

身体を言いなりにできるか(43)

このシリーズ、すっかりご無沙汰です。
初めての方は(1)からお読みいただけます。

===============

冷え取り、上咽頭炎の治療、鍼灸治療、腸活、そしてウォーキング・・・
これらのどれが一番効いたのかわかりませんが、体質が変わりました。

上咽頭炎は治っていません。
治療すると改善するけれど、しばらく通院を怠ると、必ず悪化します。
ただ、冬の間中、風邪を引かずに過ごし、春から夏へと季節が移っても、風邪らしい風邪を引いていないのです。
これは私の人生において、画期的な出来事です。

鍼灸の先生にそう言うと、
「風邪は引いているんですよ。でも、上手に引くことができるようになったのです」

なんでも、上手に引くと上手に治せる。
上手に治すと、かえって身体が丈夫になるのだとか。

毎年のように人間ドックで「血糖値とHbA1c値が高め」と指摘されて始めたウォーキング。
残念ながら、今年も「*」印がついてしまいました。
食生活もちゃんとしているし、運動も続けているのに~
とがっかりしていたら、
「昨年よりは値が下がっていますから」と慰められてしまいました。
体力がついて歩くことが苦にならなくなったのはいいことなので、ウォーキングは続けていくつもりです。

そう言えば
今まではバリウムしかなかった胃の検診、バリウムか胃カメラか、選択できるようになったので、胃カメラにしてみたんです。
そしたら「20代の胃だ」と絶賛されました。

・・・身体のことでそんなに褒められたのは生まれて初めてだ。

「でも働きは悪いんです。ちょっと食べすぎると胃がもたれて、しばらく立ち直れないし」
ということは口に出して言いませんでした。

たぶん、あんまり使われてない(使えない)から若いんじゃないかと思うんですが(苦笑)

鍼灸の先生曰く、
「前に比べると体調は断然いいでしょ。でも、あんまり味がわからないんじゃないですか?」
そのとおりです! 
言われてみて初めて気が付いた。

どうしてそんなことがわかるのか、ききそびれてしまいました。今度きいてみよう。


前回話題沸騰の(自爆)顎関節症は、マウスピースを作ってもらい、何回か微調整を行った結果、改善しました。ご報告まで。



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# by foggykaoru | 2016-09-03 07:13 | Trackback | Comments(4)

やめてみた。

マンガです。
わたなべぽん著。
副題は「本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方」
新刊で買うことはないと思いつつ、買ってしまいました。
断捨離に通じる話が多いから。

ものを減らそうというのに、本棚には断捨離関連の本が増えてます。
でもそれでいいんです。
私にとって、そういう本の存在は必要なんです。

既に自分が実践していること(炊飯器をやめて土鍋でご飯をたく、白糖をやめる)とか、私には関係ない話(スマホ依存をやめた)が少なくないのだけれど、それなりに参考になります。

トイレブラシをやめる、というのに心を動かされているんですが、まだ実行できてません。



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# by foggykaoru | 2016-08-30 20:21 | マンガ | Trackback | Comments(2)

戸建て願望

井形慶子著。
副題は「こだわりを捨てないローコストの家づくり」
古本屋で購入。


前に読んだ本と似たようなものなのだけれど、こちらは井形さん「自身が住むために建てた」家の話。

買い物をするときは、自分が欲しいのはどういうものなのかを明確にしていないと失敗するけれど、家を建てるときも同じ。
だから自分の好みを明確に自覚しておかなくてはいけない。
業者が思いもよらない要求も、きちんと説明し、説得する。
その熱意で動いてもらえるんでしょうね。
それ以前に、「この人なら動いてくれるだろう」という目利きでなくてはならない。

すごいなー
と感嘆しつつも、
井形さんのイギリスの古民家好きにはついていけないものを感じます。
いくら頑張っても、日本で建てるんだから、しょせんはまがい物ではありませんか。
個人的な趣味をとやかく言ってもしょうがないんですけど。

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# by foggykaoru | 2016-08-28 22:39 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

花森安治の編集室

副題は
「暮しの手帖」ですごした日々

著者は唐澤平吉という人。副題の示すとおり、「暮しの手帖」の もと編集者。
1997年に単行本として出て、今年文庫化された。「とと姉ちゃん」効果です。


花森安治は「アーティスト」というより「アルチザン(職人)」であり、「天才的な職人」だったのだという。
強烈な個性とオーラをもって、編集室に君臨していたということがよくわかる。

大橋さんを主人公にした朝ドラでは、もっとソフトな編集長にしてますね。
そうしないと大橋さんの存在が薄くなってしまうから。

著者は1972年に入社したそうだ。
そういえば「新入社員募集」の記事が載っていたなあ。
「きつい仕事です。泥臭いです。1日中洗濯したりします」的なことが書かれていたことを、思い出しました。

「暮しの手帖」チルドレンには楽しめる本でしょう。

時として、いや、往々にして、理解不能な暴君だった花森安治に、著者が心酔していたことが伝わってくる。
花森亡きあと、うつ病になってしまって退職したそうだが、心にぽっかり穴があいてしまったということなのだろうか?

ところで、花森安治はスカートなんてはいていなかったそうです。「はいたことがある」だけだったのでは?
それよりも、「いつも同じ服を着ているようでいて、実は同じデザインの服を仕立てさせていた」というあたり、昨今のミニマリストが提唱する「私服の制服化」ですね。早いな~!


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# by foggykaoru | 2016-08-27 16:32 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

とにかく外国に行きたいのだろう

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「ハルバ」を見つけた国の書店で見つけた本がこれ。
「イポーニヤ」と読みます。
ガイドブック「ロンリープラネット」の「日本編」

で、これをどこで見つけたのか?

えっ、ロシア? 残念でした。違います。

正解は・・・
メインサイトで新連載の旅行記をお読みくださいね。

この国、どうもいろいろありそうです。
ロシアと違って、英語が上手な人が多かったことも考え合わせると、国を出たい人が多いのではないかと。






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# by foggykaoru | 2016-08-22 20:37 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

女ひとりの巴里ぐらし

石井好子がパリのキャバレーのメイン歌手として1年間過ごしたときの思い出をつづったエッセイ。

私は彼女の歌こそきいたことはないけれど、その名前はおなじみだし、彼女がシャンソン歌手だったことも知っている。
彼女の「巴里の空の下オムレツの匂いは流れる」を大昔、たぶん小学校高学年か中学生のころに読んだから。
「暮しの手帖」に連載されていたから。

というわけで、「暮しの手帖」つながりです。
めったに行かない小田急デパートの上の書店に久しぶりに行ってみたら、えらくオシャレでおもしろい本屋に変わっていてびっくり。
そこで「とと姉ちゃん」関連本として、石井好子の本までもが並んでいたのです。気が利いてるじゃん。

往年のパリ、それも夜の世界。
ディープです。面白いです。
「どなたにもお薦め」とは断言できないけれど。

「解説」で鹿島茂が絶賛してます。
文章力はもちろんのこと、「パリでフランス人相手の商売をして稼いだ」ということも称賛してます。
「フランスにいる日本人の多くは、日本人相手の商売しかできない」と。

そりゃそうだ。
そういう意味で、これと匹敵する本は「パリふんじゃった」です。

旧フラン時代のことなので、ものの値段がわかりにくいけれど、キャバレーの舞台でちょっとしたミスがあるととられる罰金が100フランとある。
いくらなんでも100円という感じではないだろう。
たぶん、400円とか500円とかいう感じ?

とすると、石井さんが得た15万フランという月給は60万とか70万円ぐらいの感じ?
すごい!

石井さんの「巴里の空の下・・・」を再読しようかと思案中。

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# by foggykaoru | 2016-08-19 22:23 | エッセイ | Trackback | Comments(0)