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ペルーにて: ファンタジーファン必見(追記あり)

すっかり忘れてました。
前のポストよりも(一部の人々にとっては)よっぽど話題性があるネタがあったのでした。
ペルーはリマの書店です。書店というか、大型ショッピングセンターの書籍コーナー。そんなにたくさんの本があるわけじゃない。っていうか、ほんのちょっぴりしかない。そこで見つけたというのが驚きだったのです。

ペルーにて: ファンタジーファン必見(追記あり)_c0025724_2048459.jpg

わかりにくいかもしれないので、拡大写真を添えます。


ペルーにて: ファンタジーファン必見(追記あり)_c0025724_20495571.jpgおわかりですか? ナルニアです。

上から順に

「カスピアン王子のつのぶえ」(全体写真のいちばん左)

「銀のいす」(帆船(←朝びらき丸ではない)の下。表紙に描かれているのが椅子なのがおわかりでしょうか)

「魔術師のおい」(丸い池から謎な人影が出てくる絵)

「さいごの戦い」(赤い表紙に白いペガサスが映えてます。扉の向こうの青空は「アスランの国」)

ナルニアばかりこんなにあるのは映画化された影響なのでしょうか。それにしては「ライオンと魔女」が無いんですが。



そして・・・
気づく人はもうとっくに気づいているはず。
「さいごの戦い」の上にある本。

ペルーにて: ファンタジーファン必見(追記あり)_c0025724_21227.jpg
スーザン・クーパー
「光の六つのしるし」
英語の原題が「The dark is rising」なのに、このスペイン語版のタイトルは邦題の「光の六つのしるし」と同じなのです!!!

あんなひどい映画だったけれど、映画は腐っても映画なのですね。その影響の大きさがうかがい知れます。

最初にも言ったように、ここはちゃんとした書店ではなく、ショッピングセンターの片隅なのです。それなのに、ファンタジー、しかも私のわかるファンタジーがこんなに集中していたのが不思議。そうそう、このそばにはアーサー王関連本も何冊かありました。
この書籍コーナーの責任者の、個人的趣味なのでしょうか。
それとも、ペルーではヨーロッパの古い伝承に関連する物語に対する関心が高いのでしょうか?


ちなみに、表紙に帆船が描いてある本のタイトルは「El medaillon del Arconte」
medaillonは「メダル」じゃないかと思うのですが。
arconteを検索したら、スペイン語のWikiが出てきて「ギリシャのなんたら」と書いてありました。船の一種なのかな。それとも「指揮官」みたいな意味なのかな(曖昧)。いずれにせよ、ヨーロッパを舞台とした話なのでしょう。



[1月6日追記]
crann@leiraniさんから情報をいただきました。
これはBondoux(ボンドゥー)というフランスの児童文学作家の「La princetta et le capitaine(小さな王女と船長)」(2004年)。評論社から「マルヴァ姫、海へ!」という題で出ています。

映画化された作品だけでなく、それとテイストがかぶる新しい児童文学作品も併せて並べてるこの書籍コーナー、ますますあなどれない気がしてきました。児童文学好きが担当しているとしか思えません。

by foggykaoru | 2009-01-05 21:16 | 児童書関連 | Trackback | Comments(9)

Commented by crann at 2009-01-05 22:28
コメントしようとするとダメなので、掲示板にコメントします・・何が禁止ワードかわかりませんので・・・
Commented by むっつり at 2009-01-05 23:37 x
南米ってファンタジーが盛んなんでしょうか
私は、なんとなく「怪傑ゾロ」を連想してしまいますが…何米と聞くと
Commented by naru at 2009-01-06 00:48 x
私は やはりアメリカのハリウッドの影響だと、すなおに思います。

映画の力は、パワフル。一時期オーストラリア政府は、製作に資金援助をしてまで豪州製の映画を推し進めた、くらい。
おかげでラッセル・クロウやニコール・キッドマンが出てきた(??) 少なくともメル・ギブソンは まさにそうですよね。あれ 脱線してごめんなさい。
Commented by foggykaoru at 2009-01-06 22:14
crann@leiraniさん。
ごめん、ここはURLにおなじみのローマ字列を禁止ワードにしてあるんです。
そういうのを貼りつけていく輩が多いもので。

それにしても、、、
なんでも知ってるleiraniさん。いつもありがとうございます。
Commented by foggykaoru at 2009-01-06 22:15
むっつりさん。
南米で翻訳してるとは限りませんよね。
スペインでの翻訳である可能性も少なくないわけで。
たまたまここの書籍コーナーに、その手の本が多いということかもしれません。きっとそうなんじゃないかなあ。
Commented by foggykaoru at 2009-01-06 22:16
naruさん。
映画化された作品が並んでいるのは絶対に映画の影響ですよね。
でも、アーサー王関連本とかまであるのは、ここの担当者のセンスなんじゃないかしら。
Commented by Titmouse at 2009-01-07 23:54 x
それにしても「光の六つのしるし」のタイトルは不思議ですね。映画のタイトルは「The Seeker: The Dark is Rising」とかなんとかだったから、英語原題からでも映画からでもない。まさか日本語版からスペイン語訳した?!
Commented by crann at 2009-01-08 20:33
Titmouseさんと同じことをコメントしようとして、エラーになってしまったんですよね(苦笑)
わたしもそう思いました、日本語版→スペイン語版
Commented by foggykaoru at 2009-01-08 21:27
Titmouseさん、crann@leiraniさん。
やっぱり不思議ですよねえ。
英語圏のどこか、たとえばカナダあたりで「Six signs of light」という題名で出版されたことがあるのならともかく。
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