『十五少年漂流記』への旅

著者はかの椎名誠。
『十五少年漂流記』は子供の頃の愛読書だったそうだ。
ジュール・ヴェルヌは帆走も漂流も無人島でのキャンプもしたことがなくてこの作品を書いたのだけれど、作品の最後で「この島はマゼラン海峡の北に位置するハノーバー島である」と明かしている。ところが、ある大学の先生が「あの島はハノーバー島ではなく、ニュージーランド領のチャタム島である」という説を唱えたのだとか。
で、椎名さんはその二つの島に実際に行ってみる。雑誌とテレビ局とのタイアップで。有名人はいいよね。

タイアップ企画だから、船のチャーターも飛行機の手配も万全。
だから二つの島に行くこと自体はさっさとできてしまうわけで、それだけだと1冊の本にはならない。
だから椎名さんはあえていろいろ脱線して、上手に間を持たせている。今までの旅ネタのストックを小出しにして、読む側を飽きさせないところがさすが。

読んでいてチリに行きたくなった。チリって日本人に合ってるらしいです。

それにしても、漂流ものが大好きだったという椎名さん。
1944年生まれなのですね。
もしも椎名さんがあと10年遅く生まれてきていたら、きっと「海出る」にも夢中になっていたことでしょうに。
そしたら、私よりも先に「フラッシングをうろつく」をマスメディアに発表して、そのおかげでランサム・サガがもうちょっと有名になっていたかもしれない。

実に惜しいことをしました(爆)


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by foggykaoru | 2009-03-12 20:09 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2009-03-12 20:53 x
そう言えば「ターザン」の作者もアフリカに行った事がなかったとか?
かつての作家の想像力って凄いですね
現地調査も困難な時代だけに、逆に磨かれたのでしょうか

資料を想像力で補っているのでしょうから、モデルは何処の島かって調査する意義は?と疑問に思ったりします
でも…
もちろん、行けるものなら行きたいです
かのマゼラン海峡と言うのも見てみたいですから
暇と金と根性のない、ついでに語学力もない者の僻みを書いてみました


追記:大おばさんの日傘の色…ミクシイのコミュのシンボルにも使われている絵、スカラブの旗と海賊旗に組み合わされている日傘がスカイブルーですが…
Commented by foggykaoru at 2009-03-14 22:05
むっつりさん。
>資料を想像力で補っているのでしょうから、モデルは何処の島かって調査する意義は?と疑問に思ったりします

ですよねー
そのことは椎名さん自身も繰り返し言ってます。
でも、もしも自分が椎名さんの立場で、そんな企画が持ち込まれたら、大喜びで乗るだろうなと思います。

>ミクシイのコミュのシンボルにも使われている絵
あっそうか!確かにそうでした!!

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