ふりむけば飛鳥

浅見光彦シリーズの作者、内田康夫氏が、1998年に豪華客船「飛鳥」で世界一周した体験記。内田さんの文章はさらさら読めます。

この本の最大の「買い」は「飛鳥」の宣伝本ではなくて、内田さんの正直な感想が書かれているところ。

以前読んだ船旅体験記は、格安世界一周旅行だった。
読み比べてみて、どうせ船旅をするなら豪華に張り込まないと意味ないのかなと。
何か月も寝食をともにする人たちが、それなりのレベルであれば、得ることが多いだろう。それ以前に、こちらもそれなりのレベルでなければならないけれど。

でも私は船旅、しないだろうな。

経済的理由はもちろん大きい。でもそれよりも、私が「旅」に期待するものを、船旅が与えてくれるとは思えないから。
「ただ乗っていれば連れていってくれる」のは、私にとってはメリットではない。むしろデメリット。自分でルートを決めて、切符を買って、、、という一連の流れは、私の旅からは切り離すことができない。

自分で航海するなら話は別。
でも、航海すると、海の上にいることがメインになってしまう。
見知らぬ国を、自分の足で一歩一歩踏みしめて、だんだんと自分にならしていくにはそれなりの時間がかかる。その土地の人々の暮らしぶりを見たいし、文化も知りたい。でも、航海していたら、そんな時間は割けない。
「海出る」でオランダからとんぼ帰りするのはもったいないと思うような人間としては、ヨットで世界一周とか、あんまり興味ないのです。

私はいったい何なのでしょう?


・・・・・・陸ガメ?!(自爆)


この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2009-03-15 12:15 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(15)

トラックバックURL : http://foggykaoru.exblog.jp/tb/11103159
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by luna at 2009-03-15 15:15 x
「旅に出よう 船で」という本を、なぜか持っています。
図書館の本を子どもに破られたので、やむなく購入……
船旅じゃないネタのボリュームがかなり多いです。

フェリーでしか船旅したことありません。
いつか乗ってみたいけど、時間と金と目的がうまく合わないですね。
大金持ちだったら、早期引退して、のんびり自分で航海しながら観光も楽しいんでしょうけどねえ。
Commented by KEIKO@Ufak-Ev at 2009-03-15 18:42 x
正直な感想と聞いて読みたくなってきました。
きっと私も、ちょっとだけ寄港地を歩いて寝るのは船、というクルーズ旅はどうも向かないみたいだけど。
移動手段としてのフェリーはOKなんですけどね。意味は列車と同じだし。

で、最後の一言は、こちらにもぐさっときました(笑)。
Commented by むっつり at 2009-03-15 21:22 x
豪華客船って社交場ですから…
私には雲の上の話には縁がありません
機会があっても、そんな肩の凝るような場所…毎回、晩飯を喰らうのにドレスコードがあるような所は願い下げです

「海に出るつもりじゃなかった」のオランダ体験は確かに短くてもったいないですね
あれがもし、ウォーカーきょうだいじゃなくて、アマゾン海賊で、オランダで出っくわしたのがフリント船長だったら確実に数日はオランダに滞在していたでしょう
「状況がはっきりするまで鬼号を動かさない方がいい」とか言って、ジムと連絡が取れるまでオランダを楽しんだかも?
Commented by naru at 2009-03-16 01:21 x
NYに住んでいた時に、バミューダに行きました。港に遠足したら、ちょうど客船から乗客が降りてきたところでした。

家族いわく「みーんな、太ってる!!」

そう、船での旅は、洋上養豚場に暮らす ということ。
なー~~んて、ね。

でも、友人の家族が、豪華客船に数泊するという体験をして、いわく。
「仮装パーティがあったの。そうしたら、シーツをかぶって『ローマ人』に仮装する方法のプリントをくれたのよ。」

大きな船ならば、ピープル・ウォッチングを楽しめそうですよね。
それこそ皆 船内で歩いている(車じゃないから、人を観察しやすい)し、多国籍でしょうから。
Commented by kiri: at 2009-03-16 10:55 x
インド、ネパール、パキスタンと、
仏教関連の撮影で10回近く一緒に旅した僧侶の方が、
豪華(?)客船の旅から帰ってきて、話を聞いたことがあります。。。

どんなとこでも、作務衣にスニーカー、
あと僧侶がかぶる、よくネパールの人がかぶってる帽子。。。
それ以外の姿を見たことがなかったので、
リゾートでアロハのようなものを着て、サンダルで・・・

普通のツアーなら、はみでちゃうタイプの方なので、
基本的に宿と移動がひとつになってる、
まぁパッケージツアーみたいなもの(でしょう?)で
はてさて大丈夫なのかなぁと思っていたら、

やっぱし。。。
母船へのシャトルボート(?)への最終便の
遅刻常習の話とか。。。
Commented by kiri: at 2009-03-16 10:56 x
(つづき)
もと教員なので、学校見つけると入っていっちゃって、
言葉もしゃべれないけど、かってに授業はじめたり、
(でも、インド・ネパールでは、子供も教師もとりこにしちゃったり。。。)
で、やっぱし、やっちゃったらしい。。。
で、部外者として、丁重に追い出されたらしい。。。(爆)

kiri:は、パッケージでも楽しめる派なんだけど、
やっぱし、ちょびちょび、いろんなとこ移動して、
ついでに広範囲。。。頭を整理する時間が必要。。。
それに、門限ありのような感じなので、気持ちが苦しくなりそう。。。

もう80歳近いその方、仏教系(?)のとこは知ってても、
リゾート的なとこはじめてだったので、フルーツやら、海でくつろいだ話とか、
こどもみたいにはしゃいで話す姿がとってもかわいらしかった。。。

kiri:は想像しただけで無理っぽい、船上での時間のつぶし方も、
ずっと寝てたそうで。。。(笑)。。。それもなんか達観してる。。。(ahaha...)

まず、そんな旅をしてみたいか? と問われれば、NOだろうなぁ。。。
ただ(無料)で、そんだけ時間が余ってたら、興味半分で行くかも。。。(爆)
そんな誘いはあるわけもないが。。。(ohoho...)
Commented by サグレス at 2009-03-16 19:04 x
ネイチャー・ウォッチングとセットになっているようなクルーズだったら、お金さえあれば行ってみたいです。ガラパゴス諸島周遊とか(笑)。

海運業で栄えた歴史のある港町などは、海から近づく方が気分が出る、と聞いたことがあるので、機会があればクルーズ船で行ってみたいです。
でも世界一周といったら半端でない時間がかかるでしょうし、その間退屈しないだけゆったりした性格かといえば、絶対そんなことはない・・・。ううむ、貧乏性ですね。暇つぶしに何か「生産的」なことをはじめてしまいそう(笑)。
Commented by ふるき at 2009-03-16 21:02 x
 客船の「旅」は「船旅」という「旅」の中での一ジャンルなのだと思います。
 船は旅客の移動手段としては定期航路はともかく、長距離では実用的価値を失っているので、「船中生活」そのものを目的とした「船旅」へと「進化」したのだと思っています。
 ですから「停泊地」は「気分転換」或いは「オプショナル・ツアー」であって「目的地」ではないのです。まして、「世界一周」なんて出発地に戻ってきてしまうし。
 「ナイル川」の客船なら、移動手段と客室を確保した上に観光がまとめて出来る「実用的価値」があると思いますが。
 同じ船に乗り続けるのではないのですが、ノルウェイの「沿岸急行」は島々や陸上交通が不便な土地を巡るのに便利だと思います。
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:25
lunaさん。
うんうん、大金持ちだったら楽しいかもね。。。(苦笑)
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:27
KEIKOさん。
おっ、ここにも陸ガメが!(爆)

輸送機関としてのフェリーは悪くないですよね。
うまく組み入れると、陸路ばかりの旅よりも変化が出ます。
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:29
むっつりさん。
「もしも海出る」がアマゾン海賊の話だったら、、、という仮定は面白いですね。
暴風雨の中でナンシイが船酔いして、雷が鳴るとペギイが悲鳴をあげて・・・
オランダに着けないかも(爆)
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:31
naruさん。
うんうん、ふとりそう。
内田さんも船の甲板でジョギング?だかウォーキングだかをするのが日課だったみたい。
人間ウォッチングは面白いでしょうねえ。
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:33
kiri:さん。
無料で時間が余っていたら・・・ってすごい仮定ですが、確かにそんな状況だったら行くかも。
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:35
サグレスさん。
自然派ではまったくない私ですが、ガラパゴスは行きたいですねえ。

港町に船で入る、、、というのは素敵ですが、落とし穴もあります。
その町が海運業で栄えていた時代の港には、今の船は入らないということがあるから。
ドブロブニクがその例です。すごい苦労してイタリアからのフェリーで行ったのに、着いたのは新市街だったのです(涙)
Commented by foggykaoru at 2009-03-17 20:36
ふるきさん。
私の言いたいこと、上手にまとめてくださってありがとう♪
そう、「船旅」というジャンルなんですよね。
だから陸ガメの旅(爆)とはまったく違うわけです。

<< 無名なるイギリス人の日記 『十五少年漂流記』への旅 >>