水辺にて

「西の魔女が死んだ」の著者、梨木果歩さんのエッセイ。
ちょっと前、周囲で話題になっていたので読んでみた。

梨木さんがこよなく愛するカヤックを語りつくしている。
でもこの「カヤック語り」、カヌーを2度ほど漕いだことはあるけれど、ぐねぐね曲がるばかりだった私にはちょいと敷居が高過ぎた。川辺の情景描写など、たぶん唸らせるものがあるのだろう。けれど、ともすると目が斜めに流れてしまい、結局何がなんだかぴんとこなかった。最後まで読むのに苦労したという点で、「夜間飛行」といい勝負だった。全然違うのに。
でも、共通点はある。
どちらのテーマも、私の興味の対象からそれているという点で。
夜間飛行は飛行機、この本はカヤック。
時折り、スコットランドを旅したときのエピソードが語られる。どうせだったらそっちでまとめてくれればよかったのに。

で、「周囲で話題になった」と書いたが、この「周囲」とは、このブログをいつも読んでくださっている方には想像がつくだろうけれど、ランサム・ファンの仲間のことである。

で、なぜ話題になったのか。
このブログをいつも読んでくださっている方には想像がつくだろうけれど、梨木さん自身がランサムの愛読者であるということを、この本の中で告白しているから。それものっけから。

ランサム以外にも、子供時代に愛読した本が、私とかなり共通しているということがわかる。限りなく同年代なのですよ。この本は趣味に合わなかったけれど、一度お会いしてお話してみたいという気分にはなりました。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2009-05-07 21:33 | エッセイ | Trackback(1) | Comments(12)

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Tracked from 英国運河をナローボートで.. at 2009-05-29 22:52
タイトル : 梨木香歩『水辺にて』
foggyさんの記事を読んで、私も手に取ってみました。 この梨木さんという作家、私は今まで知らなかったのですが、 イギリスでは驚くほど私の行った場所と重なっている。 湖水地方、、テムズ川、イーストアングリア。 そう、彼女が言うように、 イギリスの水辺では必ず「物語」が生まれるのである。 ランサムにしてもグレアムにしても、はたまたピアスにしても、 水辺を題材にしたのは偶然ではない。 生来、水辺が持っているクリエイティブなパワーが、 彼らを引き寄せたのである。 ...... more
Commented by naru at 2009-05-07 22:58 x
>梨木さん自身がランサムの愛読者であるということを、この本の中で告白しているから。それものっけから

またまたランサムが育んだ(?)作家を発見!と いうわけですね。
面白いネタをどうもありがとうございました。
Commented by ケルン at 2009-05-08 00:19 x
この本、私にとっては、昨年のベストのひとつでした(読むのが遅いから点数が少ないという突っ込みはしないでね)。
私も、カヤックは自分の体験としては乏しいので、その点ではついていく(読む)のは楽ではないんだけど、すとんと胸に落ちるところがいくつもありました。ランサムファンだから、という意味ではなくて。

ま、こういう読者も中にはいるという一例として。
(少し時間が経っているのでちゃんと説明できなくてすみませーん)
Commented by むっつり at 2009-05-08 00:40 x
偉大な作家に触発された天才は、その内面で完全に昇華させていますから、告白がなければ判りませんね
興味深い話を有難う御座います
Commented by narrowboat at 2009-05-08 11:41
私も入手手続きしました!
Commented by foggykaoru at 2009-05-09 11:54
ケルンさん。
おお、この本ツボでしたか!
読むのが遅い人のほうが、こういう本は味わえるのかもね。。
Commented by foggykaoru at 2009-05-09 11:55
naruさん。
レスの順番が逆でごめん。
ケルンさんは気に入ったということですので、私の感想はあんまり気にしないでくださいね。
Commented by foggykaoru at 2009-05-09 11:56
むっつりさん。
他にもランサムに影響を受けたことが明白な本の情報は得ています。読んだらご報告しますね。
Commented by foggykaoru at 2009-05-09 11:57
ナローボーターさん。
あ、もしかして英国の水辺に興味がおありで注文なさったのでしょうか。
英国でカヤックをした話は無いんですよ。
スコットランドの話はあんまりカヤックとは関係なかったと思います。
Commented by リンゴ畑 at 2009-05-10 17:13 x
この本、お気に召さなかったんですね。残念です…(涙)
でも、この本は、春に読むよりも、しんと静かな冬の夜に、ゆっくり1章ずつ読むほうが向いているかもしれません。心の奥の静かな場所(たぶん深い森の中、または秘密の階段みたいなところ)に、ゆっくりと降りていくような本でした。
ケルンさんがお好きだと伺って、また、narrowboatさんがお読みになると知って、とてもうれしいです。
(PS foggyさん、ランサム掲示板の立入禁止っていつまででしょうか?私も閉め出され中です…)
Commented by foggykaoru at 2009-05-10 21:27
リンゴ畑さん。
私はしみじみした本が苦手なふしがあります(苦笑)
ひとつには、読むのが早いせいなのかも。
ひとことひとことをじっくりかみしめるタイプじゃないんですよ、たぶん。。。

>ランサム掲示板
ええっ!?
リンゴ畑さんはForbidden騒ぎの前に新掲示板を見にいっていらしたと思っていました。
そうかあ、同じような状況の人が他にもいらしたんですね。
では、それについて新規にポストします。
Commented by リンゴ畑 at 2009-05-11 22:27 x
「読書家の方=早読み」と思っていました。きっと、foggyさんのスピードは、高速というよりも「光速」なんでしょうね!
私は早く読む本と、ゆっくり読む本があるんです。本とおつきあいするのも、ひととのおつきあいと似ております。お友達でも、ぱぁっと速攻で仲良くなる人と、じっくり時間をかけて仲良くなる人がいるみたいに。
それから、掲示板の件ですが、foggyさんの「入れない」コメントは拝見しましたが、その次には(何日後か忘れましたが)入れませんでした。ずっと工事中なのかな?と思っていました。
Commented by foggykaoru at 2009-05-13 21:57
リンゴ畑さん。
CGIBOYのサポートに問い合わせても「他から同様の問い合わせがないから、あなたのパソコンの設定のせいなのだろう」というつれない返事。
私以外に入れない人はリンゴ畑さんで3人目なのです。他にもいらっしゃるのでしょう。
みんなしてサポートに問い合わせたら、もうちょっとまともにとりあってもらえたかも。。。でもいいんです。
CGIBOY、最近やる気がない感じがしてたから、引っ越しする良い機会だったのだと思うことにしました。

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