夏の王

オバサンにはひじょーにしんどかった「妖精王の月」でしたが、「シリーズの後のほうになるとどんどん深く、良くなっていく」という友人の言葉に励まされ、図書館でちらっと読んでみたら、、、
ふむふむ、これは確かに前より良さそう。

というわけで借りて読んでみたのです。

オバサンが必要としていた「日常」もある程度描かれているし、こっちはかなりイケました。

でもやっぱりちょっとめまぐるしい。
「タメ」とか「間」が足りないのです。
芝居でも「間」はとても大切。
同じ台本でも、「間」や「タイミング」が適切であるかどうかで、観る人に与える感動が大きく違ってくる。

もしかしてこれは抄訳なんじゃないでしょうか。
じゃなければ「訳抜け」が多い。
段落と段落の間にせめてあと1文あれば、というところがたくさんあるんです。

かの岩波ですら、(誤訳や校正ミスはもちろんのこと)ちょいちょい訳抜けがあるということは、「ランサム・サガ補完計画」関係者には周知の事実。
ましてやこれは講談社です。

悪いけど、私は講談社には個人的な恨みがあります。
「メニム一家の物語」シリーズが何巻目なのか、字が小さすぎて読めず、うっかり後の巻を先に読まされてしまったという恨みが。

あと、やっぱり翻訳です。
「どうもここってうまくないんじゃないの? 私だったらこう訳すわ」
なあんて思ってしまうんです。
原文読んでない読者にそんなことを思わせる翻訳ってどうよ。

あと、異世界がぱーっと現れる場面の感動度が、たとえば「闇の戦い」シリーズあたりには遠く及ばない。
原作者の力量の差なのか、はたまた翻訳者の責任なのかはわかりませんが。
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by foggykaoru | 2010-09-29 21:19 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

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Commented by むっつり at 2010-09-29 22:12 x
翻訳ってお手本のある創作のようなモノですね
語学力より創造力が要求されるのかも?
Commented by naru at 2010-09-30 11:55 x
翻訳って 気になり始めると、気になるんですよねぇ。
いらつく、というか 突っ込みの連発になってしまって。
お察しします。

一人で訳してます! という翻訳ものよりも、「弟子に訳させて監修してます」形式の翻訳の方が、一手間アップで、安心できる、かも??
Commented by foggykaoru at 2010-09-30 22:23
むっつりさん。
極端な言い方かもしれないけれど、翻訳力は日本語力だと思います。
特に文学の翻訳の場合。
Commented by foggykaoru at 2010-09-30 22:23
naruさん。
ちゃんと監修してればいいんですが、名目だけの監修だったら最悪です。。。

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