ロシアは今日も荒れ模様

米原万里著。
タイトルどおり、ロシアのめちゃくちゃな状況が書かれている。
となると、どうしたって慨嘆モードにならざるを得ないので、米原さんの本にしては明るさに欠ける。
2001年刊なので、ゴルバチョフとエリツィンの時代までで終わっている。
米原さんにはもっと長生きしてほしかった。プーチンは米原さんにどう書かれただろう。

エリツィンはゴルバチョフのことを心底恨んでいたんだそうだ。
なのに、エリツィンとの北方領土交渉のとき、日本の外交官は「ゴルバチョフのときはどうだったこうだった」という話ばかりして、エリツィンのへそを曲げさせてしまった。

政治や外交は、とどのつまりは人との付き合い。
付き合いにおいて、相手の気質や好き嫌いをのみこんでおくのは、いろはの「い」。
だから、国のトップに関する瑣末な情報を収集しておくことは不可欠。
どんなに瑣末で、どんなに下らないことであっても。
日本の外務省にはそういうことが得意な人、少ないのかもね。(いても出世しないのかも)
そもそも日本には「対米」と「対韓国」以外の外交は存在しない、ということも聞いたことがある。

科学はお勉強の世界。それはどんどん進歩していく。
でも、世界を動かすのは、たぶんこれからもずっと、お勉強とは別の力。肝心なのはこっちなのよ。

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by foggykaoru | 2010-11-24 20:16 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

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Commented by むっつり at 2010-11-24 22:50 x
日本は昔からトップの性格や思考を分析する事を軽視してきましたから
先の大戦前や大戦中も、それで何度も失敗しています
相手の都合や境遇に想いを馳せる事がないのが日本のエリートですから

Commented by foggykaoru at 2010-11-25 21:22
むっつりさん。
日本の在外外交官というのは、日本から来る政治家の接待ばかりしてると聞いたことがあります。
「相手を分析し、その結果を交渉時に生かすことこそが仕事だ」ということを教える人がいないのでしょうね。。
Commented by naru at 2010-11-28 00:01 x
外交官が接待するのは、政治家だけでなく、
皇族も。

大変そうでしたヨ、奥様方は。
Commented by foggykaoru at 2010-11-28 21:20
naruさん。
そうそう、外交官の奥さんは一種の共働き。
でもって夫の地位で奥さんの序列が決まるんですってね。。。

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