虞美人草

で、友人お薦めの漱石原作のこの小説。

普通(今の眼で見て普通)の文体と、漢文調の文体が交互に出てきて、漢文調のところは、うーんめんどくさいなーなんとかしてよという気分になる私は、日本語の素養がぜんぜん足りませぬ。こんなことじゃ日本語は亡びますね。水村さんが嘆くのももっともだ。

あらすじは高校の文学史で習っているから、おおこうなるのかびっくり!という展開にはならないのだけれど、面白く読ませるのはやっぱり文豪の腕の確かさなのか?
正直、100年前の日本に異文化を感じて楽しんでいるような気がする。
特に男女関係。この程度のことで思い詰めるなよって。

小説の中でも英国の悪口を言ってる漱石、なんだかカワイイ。

確か漱石は、後年この作品を忌み嫌ったと教わったような。
その気持ちはわかる。肩に力が入りすぎているし、こんなにテキトーに読んだ私にすら、欠点がわかるし。
でも面白かったです。「三四郎」のほうが好きだけど。
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by foggykaoru | 2010-12-08 21:30 | 普通の小説 | Trackback | Comments(6)

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Commented by むっつり at 2010-12-09 05:54 x
漱石の時代って「書生」の時代ですね
確かに貧富の差は激しかったですけれど、名士は為すべき義務がある事を自覚していた時代
大正に入って、義務感もなく欲望と浪費だけの成金の時代なりましたが…
Commented by ケイ at 2010-12-09 22:46 x
虞美人草は確か新聞連載小説だったんですよね。昔読んだとき、昔の人って教養があったんだなと思った。もう昔の人のもっていた教養や素養を共有できていないんだなあと思った。
Commented by foggykaoru at 2010-12-10 21:07
むっつりさん。
私の祖父も書生上がり。
父親を早く亡くし、東京の知人の世話になって大学まで行かせてもらったそうな。
で、妻である祖母はそのことを恥じていたんです。
「みどころがある」と思われたんだから、むしろ誇るべきことだと思うんですけどね。。。
Commented by foggykaoru at 2010-12-10 21:08
ケイさん。
>昔の人って教養があったんだなと思った。
同感です!!

もちろん、当時新聞を購読できる層は、今よりも限られていたのでしょうけれど。
Commented by kouji_kotani at 2010-12-23 13:46
はじめまして。
「それから」は読んだことはありますか。

あとすこしで深い仲になれるのに
躊躇するという夏目漱石、お得意の世界の小説です。

そんなことより本当にいいたいことは何?
という意味で
それから
と女性から男性が詰問されるけれども
怖気づくという小説です。
夏目漱石はいうまでもなく文豪ですが
とてもやわらかい
今に通じるタッチが
本当に面白いと思います。

リンクさせていただきました。どうぞご了解下さい。
Commented by foggykaoru at 2011-01-01 16:54
kouji_kotaniさん。
漱石は若い時「三四郎」をいたく気に入り、「行人」を読みかけて嫌になり、「これは中年になるまで無理して読むことはない」と決めてしまいました。
もうとっくに中年になってるんだけど(苦笑)
もうそろそろ「それから」も読んでみましょうか。

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