インドでわしも考えた

椎名誠の代表作のひとつ。
今さらインドでいろいろ見聞きして考えたという本を読むまでもないような気がしていたのだけれど。

でも「今さら」で片づけなくてよかった。
面白い。
今さらなので想定内の面白さなのだけれど、それでも読ませるのが椎名氏の腕前なのだろう。

インド人は牛を粗大ゴミみたいに見ているのだそうだ。
神聖だからと言って「あがめたてまつっている」という雰囲気は皆無。
乳が出なくなっても肉牛として食べるわけにもいかず、捨ててしまう、つまり「野良牛」にしてしまう。
牛のほうは、老いさらばえて死ぬのを待つだけ。
まるでカルカッタの道端の年老いた貧民みたいだ。。。

あとがきは妹尾河童氏。
インドに行くときには「旅のキイ」を準備していけと。
妹尾氏の場合は「インドの紙幣」、椎名氏の場合は「3メートル空中浮遊するヨガ行者」だった。(行者には会えなかったけど)

イギリスの場合、私のキイは「ランサム」だ。
さもなければ「シャーロック・ホームズ」とか。
(実はあんまりよく知らないのだけれど)「アーサー王」とか口走ってみることもできる。
フランスも「ブルターニュのケルト」とか、「路地裏めぐり」とか、すぐに思いつく。
でも、インドはねえ・・・。

第一、私はいったいいつになったらインドに行けるのだろう?
「いつだって行けるじゃないか」と突っ込まれそうだけれど、季節とか、健康状態とか、いろいろあるのだ。
椎名氏のように、気温46度の中を旅する気にはなれない。体力もない。

でも、もしも行くことになったら、早急にキイをさがすことにしよう(爆) 

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by foggykaoru | 2010-12-10 21:21 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(10)

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Commented by むっつり at 2010-12-10 22:37 x
祇園精舎…じゃダメですね

決して魅力のない国じゃないのに、相応しいキーが見つかりませんよね
Commented by ケイ at 2010-12-11 13:59 x
インドって、蒸し暑いのだと思っていました。そうしたら、すごく乾燥しているのですってね。会社にインド好きで毎年正月はインドという女性がいて、その人の伝だと、びしょびしょのタオルを絞りもせず干してもあっという間に乾いてしまうというのですが……
Commented by hajjikko at 2010-12-11 17:04
昔、仕事で数カ月いたときは、キーありきだった。。。
それは、"仏教""ブッダ"...
産まれてから死ぬまでの...巡礼だね。。。
日本仏教協会からの依頼の撮影の旅だったから...

今、行くとしたら、どんなキーだろう。。。(悩...)
"混沌""雑然"...
キーは見つからない...

キーを見つけに行く場所かもしれない、
今なら。。。
Commented by foggykaoru at 2010-12-11 22:21
むっつりさん。
祇園精舎と聞くと、私が反射的に思い出すのは「平家物語」→京都です(^^;
Commented by foggykaoru at 2010-12-11 22:22
ケイさん。
うーん、、、時期によるのでは?
雨季はそんなに乾燥してないんじゃないかしら。。。
Commented by foggykaoru at 2010-12-11 22:24
hajikko@puffineさん。
すごい! 正統派文部省推薦のキーでしたね!!(笑)

いろいろ考えたんだけど、やっぱりヨガかなあ。
空中浮遊する行者探しじゃなくて、移動するたびに、宿のそばのヨガ教室に行ってみるとか。
Commented by タサ at 2010-12-13 09:30 x
ずーーーいぶん、前に読んだ懐かしい本に再会です。
いやぁ、あのころはわたしもまだバックパッカーしてなくて、「すごい面白い」だけで読んだ記憶が・・・。

でも、あれを読んで「インドに行こう」とは思わなかったなぁ。

きっと、「キー」があれば行ったのかもしれないけれど。今のところ、インドの「キー」は本場のインド象くらいかしら???
Commented by foggykaoru at 2010-12-13 20:17
タサさん。
>「インドに行こう」とは思わなかったなぁ。
46度の熱風に吹かれに行きたいとは思わないですよね。。。
だから夏はダメなんだわ。
行くとしたら冬なんだけど、わたし的には冬は風邪引きやすいから、ただでさえ病気になりやすそうなところには行きにくいんです。
Commented by とーこ at 2010-12-14 12:55 x
亀なコメントですみません。
映画お好きで英国作品になじんでいらっしゃるfoggyさんだったら、「インドへの道」とか「熱砂の日」あたりがキーの入口になるかも? いずれもインドに惹かれているイギリス人を描いた作品。

私が初めてイギリス旅行をした時に思ったことは「なんでイギリス人はこの緑の美しい国からインドとかアフリカとか気候の苛烈な土地に出て行ったんだろう…と不思議に思って、その答えがほしくて昔この2つの映画を見に行ったんです。
でも答えは人それぞれなんだと思います。

私もまだインドに行く機会はありませんが、あの国も凄いスピードで近代化していますから、急がないと変わってしまうのかも。
Commented by foggykaoru at 2010-12-14 20:34
とーこさん。
イギリス人がインドとかアフリカに行ったのは・・・征服したかったからじゃないですか?(爆)
フランス人もそうだけど。
でも、フランス人は本国が居心地いいから、イギリス人ほどうまく植民地支配ができなかったのだというのが、フランスとイギリス両方に何回も行ってみての私の結論です(爆・爆)

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