これもまたロビンソン・クルーソー

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ARCのクリスマス会にて。(↑上↑はディナーで出た料理のごく一部です。胃の限界を超えてしまい、今朝は朝ごはんが食べられなかった(苦笑))

ディナーの前に鑑賞したのが「ロビンソナーダ」という映画。
タイトルから推察されるように、ロビンソン・クルーソーに関係があります。会員のひとりが高校生のときに観たお気に入りの映画だというので、みんなで観てみようじゃないかということになりまして。

なんとグルジアの映画です。1970年代の作品なので、正確に言えばソ連の映画。でも台詞はグルジア語(と英語)。ロシア語とは全然違うみたいです。文字も全然違う。くるくるしていてタイ語みたい。

舞台は1920年代。
インドを統治していた英国は、通信のためにロンドン~デリー間に送電線を設置します。つまりインドに至るユーラシア大陸に延々と電信柱を立てて、電線を張り、「電信柱の周囲3メートルは英国領である」という協定だかを関係各国と取り決める。そして、その送電線の管理のための要員を派遣する。英国ってすごいっす。
さて、グルジアの小さな村に派遣されたヒューズ氏。何事も起こらないのんびりした村で、それなりに楽しみを見つけて暮らしていた彼にとって、寝耳に水の出来事が起こる。それはグルジア革命。要するに、ロシアで起こった革命がグルジアにまで及んできて、共産党体制になったのです。
英国は各国にいる送電線管理人を本国に召喚するのだけれど、なぜかその指令は彼のもとには届かず。
だから、共産党から退去命令が出ても、彼は動かない。家を追い出されると、電信柱の足元に居座ってユニオンジャックをふりかざし、「英国領内に入るな!」
それがちょうど孤島で暮らすロビンソン・クルーソーみたいだという・・・。まにあっく。

ひじょーに渋いけれど、独特のユーモアがあり、しかも何が現実で何が妄想なのかよくわからないところもあるという不可思議な映画でして、「何だこりゃ。ファンタジー?」という声が上がったり(笑)
しかも、旧ソ連の体制下でよくもまあ検閲の目を逃れたものだなあと思わせます。
きっと、ロシア人にはグルジア語がわからないから、わかる係官、つまりグルジア人にチェックさせたのでしょう。で、この映画は決してグルジア人を悪く描いていないので、OKということになったのでは。

それにしても、いかにランサム好きであっても、「ロビンソン・クルーソー」つながりでこの映画をひとりで観に行った高校生って・・・。偉いというかすごいというか。そんな人は日本広しと言えども、1人しかいないはず。
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by foggykaoru | 2010-12-20 21:17 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2010-12-20 23:22 x
なんだか凄い映画ですね
旧ソ連の映画って科学技術の進歩と偉大な人民を讃えるものばっかりだったような気がしましたので…
例えばガガーリンとか

クリスマス会、羨ましいです
Commented by foggykaoru at 2010-12-21 22:14
むっつりさん。
ほんとうにオモシロイ映画です。
ソ連映画じゃなくて、あくまでもグルジア映画だということなんだと思います。
機会があったら(無いだろうけど)ぜひご覧になってください。

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