青い光が見えたから

副題は「16歳のフィンランド留学記」
その名のとおり、著者の高橋絵里香氏(現在はフィンランドの大学生)がフィンランドの高校に留学し、卒業するまでの体験記。

そんじょそこらの「若い子が書いた軽い本」とは趣を異にする。
それどころか、実は重いところがけっこうある。
でもとても面白いので、どなたにもお薦めである。

著者が出会ったフィンランド人はみんなとても親切。
真実そうだったのだろうなと、経験から思う。

私はフィンランドには数日いただけだけれど、親切な人にずいぶん出会った。
「バス停はどこだろう?」と、ちょっときょろきょろしただけでも、「どちらに行かれるのですか?」と声をかけられた。
フィンランドは世界で1、2を争う親日国である。
だから日本人である私に親切にしてくれたのか、はたまた、一見して外国人とわかる人に対して常に親切なのか、そこのところはわからないのだが。

フィンランドの高校卒業認定の試験のハードさには恐れ入った。
すべてを自分の言葉で書かなければならないのである。
日本人にはそういう訓練が著しく欠けている。
いかんよなあ日本の教育は。
中身のあることを自分で語るということを、日本語でできるようにならなければ、いくら英語をやってもしょうがないのに。

著者がフィンランドに興味を抱いたきっかけはムーミンだそうだ。
でも、ムーミンの原書はフィランド語勉強しても読めるようにならないのよね、だってあれはスウェーデン語で書かれたんだから・・・と、軽い突っ込みを入れながら読んだ、ということも付けくわえておこう。


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by foggykaoru | 2011-03-01 20:10 | エッセイ | Trackback | Comments(8)

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Commented by sugachan2 at 2011-03-01 22:27 x
読んでみたいです。一度しか行ってませんが、親切にされたせいか、印象は非常にいいです。フィンランド。
Commented by ふるき at 2011-03-01 23:04 x
 「青い光」を「チェレンコフ光」と思ってしまったのは、あそこに行ってしまったからでしょうか?
Commented by naru at 2011-03-02 16:56 x
うわっ!!なるほど、ムーミン ですねぇ。

お互い気づかないで、魔法にかかっちゃったわけでしょうか?私はたまたまムーミンが目に入ったので、書いたのですが。
うーーん、なんという偶然!

フィンランド文学、のはずなのに、スウェーデン語、って
知りませんでした。
そういえば、最初にムーミンを読んだ時、「スエウェーデンの児童文学」と
聞いたような気がしていました。

なのに、トーベ・ヤンソンはフィンランド人、
と後から聞いて???だったのでした。
Commented by ラッコ庵 at 2011-03-02 18:10 x
ずっと前にやはり日本人留学生が書いた「フィンランド語は猫のことば」(?)という本を読んだことがあります。
にゃーにゃーみゃーみゃーという音が特徴的だという理由だった思いますが、そうなの?
ただ、著者の日本語が不自由?で残念な内容だったような記憶が・・・
Commented by foggykaoru at 2011-03-02 20:37
sugachan2さん。
この本、お薦めですよ。ぜひ読んでみてください。
Commented by foggykaoru at 2011-03-02 20:39
ふるきさん。
検索してしまいました。
そうでしたか、あそこで青い光が見えたんでしたか・・・
Commented by foggykaoru at 2011-03-02 20:42
naruさん。
ヤンソンはフィンランドのスウェーデン語圏の人なんですよね。

フィンランドの人口は500万ちょっと。
そのうち6パーセントがスウェーデン語圏だそうな。
フィンランド語やっても通じる人が少ないなあ・・・なんて思う人間は、語学マニアの風上にも置けないんだろうなと思ったりします。
Commented by foggykaoru at 2011-03-02 20:44
ラッコ庵さん。
「フィンランド語は猫の言葉」、私のお気に入りです。
そんなに日本語まずかったでしたっけ? 
同僚にあの著者の高校の後輩がいるので、貸してあげたら、非常に気に入って自分でも買ったと言ってました。

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