物語 チェコの歴史

これも地震前に読んで、メモ帳に感想を書いておいた本です。

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中公新書の「物語 ○○の歴史」シリーズの中で、かなり評価が高いほうなので、ずっと読んでみたいと思っていた。
でも、「森と高原と古城の国」という副題はちょっとどうも。
勘違いして観光ガイド代わりに読む人がいることを、編集者は期待したのだろうか?

著者は薩摩秀登という人。1959年生まれでこの本を書いたのは2006年、つまり47歳のとき。
そう思って読むと、若い学者が誠意をこめて書いた感じがしてくる。

そもそも「チェコ」という概念は後世の発明だ(そういうことを言いだすと、すべての国家が近代の発明なんだけど)から、どう書いたらいいのか悩んだのだと、著者は前書きで言っている。
そこで各時代の代表者として、何人かにスポットを当てて書いたのだと。
いいねいいね。それでこそ「物語」だ。(このシリーズ、「物語」が単なる枕詞になってしまっている本が多すぎる。)

慣れ親しんだフランスやイギリスの歴史とは雰囲気がかなり違う。

男子が絶えてこのままでは王家が断絶すると、みんなで集まって適当な人材を探してきて、国王に据える(つまり婿にとる)ということを何回もやっている。
宗教的にはけっこう融通無碍。
早くからカトリック教会への批判が生まれ、その先鋒だったフスが処刑されたのは高校の世界史でも習ったけれど、その事件以外、教会と教会批判派が血で血を洗うというような事態にはならなかった。
チェコの治世者の一般的な姿勢は、あくまでも「政治優先」。だからユダヤ人にも寛容だった。
そんな中でちょいとごり押し気味だったのがイエズス会。プラハ大学を我がものにしようとするが、果たせず、神学部と哲学部だけを担当するけれど、100年後にはマリア・テレジアの命令で解散させられてしまった。

群雄割拠のヨーロッパ大陸の只中に位置し、自らが中心になることこそなかったけれど、文化的にかなり進んでいて、そこそこ繁栄していた地域が、何事かあっても大もめにならないように、周辺とうまくつきあいつつ、したたかに生き延びた歴史。

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今日の経済活動:
昼は外食。パスタ。
普段通勤で歩くのとは逆方向に、おじいちゃんがやっている鶏肉専門店があります。
スーパーの肉とはレベルが違うので、そちら方面に行くと買うようにしているのですが、今日、午後2時ごろに行ったら、ほとんど売り切れ。わずかに残ったひき肉を買ってきました。
なぜそんなに早く売り切れるのか、聞かなかったけれど。

義援金送りました。

床磨き、壁に到達しました。
あとは境目をグラデーションにしてごまかすだけ(笑)

明日から通常営業に戻ります。戻れるはず。
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by foggykaoru | 2011-03-16 22:22 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2011-03-17 06:39 x
大変ですが、頑張って下さい
Commented by foggykaoru at 2011-03-17 21:27
むっつりさん。
ありがとうございます。頑張ります。

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