舌の世界史

辻静雄の手になる、フランス料理に関するエッセイ。タイトルどおり歴史的なことが多い。

「美味礼讃」を読んで以来、この人には興味をもって、著書をときどき読んでいるが、そのたびに尊敬の念が新たに湧いてくる。
「コクリコ坂から」の高校生より世代的にはちょっと上だが、あの時代に若者だったといことには変わりない。
大学の卒論のテーマは「11世紀のフランス語の音韻」だと!!
恐れ入りました。
なにしろ、あとがきで木村尚三郎氏が「強靭な西欧的知性の持ち主」と評しているくらいなのだ。

こういうインテリはもう出てこないだろうな・・・。

内容は読んだとたんに忘れてしまった(号泣)が、良質なエッセイだということは断言できる。
ここんとこ、あまりピンとくる本に出会えていなかくて、精神的に飢えていたので、この本を読んでほっとした。

最後の章は「こういう料理にはこのワインがお薦め」という内容。
私には縁が無いのでちょっと退屈したけれど、ワイン好きにはこの部分こそいちばん面白いのかもしれない。

古い本なので新刊では入手できません。
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by foggykaoru | 2011-09-15 20:58 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

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Commented by サグレス at 2011-09-16 08:36 x
面白そうですね~。

食べる繋がりということで、ご存知かもしれませんが1冊ご紹介。

「食べる」西江雅之著、青土社

西江先生は文化人類学者兼言語学者兼・・・、ええと、あと何だったかな。
ひじょーに面白いです。(「食べる」って、やっぱり人類の主要な関心事なんですね。)
Commented by foggykaoru at 2011-09-16 23:11
サグレスさん

この本は面白かったけれど、五つ星まではいかないので
>ひじょーに面白いです。
とおっしゃるその本にとってもそそられます。図書館にあるかな。

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