ゴルフ場殺人事件
2011年 10月 01日
クリスティーはあらかた読んでしまって、未読リストを確認しないと読めないのだけれど、初期のこの作品はは未読だという自信があったので。
いやー、、、初期ですな。
ポワロが(すでにじいさんになっているとは言え)若い。
ヘイスティングスが語り手なのは、確かこの作品が最後なはず。
で、初期でクリスティーのスタイルが確立していないせいなのか、それともこのところずっとクリスティーにご無沙汰でこっちの勘が鈍っていたせいなのかはわからないけれど、「最初の数十ページを読んだらプロットも真犯人もわかってしまう」ということはなかったです。
クリスティーと言えば、イギリスの田舎が舞台のことが多いけれど、これは珍しくフランスの田舎。
<クリスティー未読リスト>
三幕の殺人・もの言えぬ証人・死が最後にやってくる・死への旅
by foggykaoru | 2011-10-01 11:00 | 推理小説 | Trackback | Comments(6)
死後公表の為に書かれた作品ですから、執筆時期は不明ですが…
クリスティーの分身のオリバー夫人も出てきませんから、カーテンも初期の作品かもしれません(トリックもアクロイド以来の「卑怯さ」と言われましたが…)
私は、変わり者なので評論家からは酷評されている「ビック4」が好きでした
初期のポアロは元気です
きっと若くしてベルギー警察を引退したのでしょうね(でも兵役に行かなくても良い程度に年寄り)
トミーとタッペンス(この二人も、若い時も中年でも「ゴムまり」のように元気ですから私は好きです)でも、ビック4に触れていましたからクリスティー自身も気に入っていたと思われます
あ、カーテンはおいといて(笑)
あの作品もさっぱり覚えてません。読んだ記憶だけはあるけど。
ビッグ4・・・未読作品リストに入ってないけれど、ほんとに読んだのかなあ。
トミーとタペンスが触れていたというのは、なんとなく覚えてます。
当然ポアロもマーブルもクィン氏も出てきません
再婚してからエジプトが大好きになったクリスティーらしい作品です
傑作との定評があり、自ら戯曲化した際には結末を百八十度変えたにも関わらず更に評判をあげた「そして誰もいなくなった」と「検察側の証人」にもレギュラーの探偵は出てきませんよね
クリスティーの技量なら名探偵は必要ないのかも?
たぶんそれは「死が最後にやってくる」だと思います。
「そして誰もいなくなった」はクリスティーを読み始めたころに読んだので、どの程度の作品なのか、判断できません。
「検察側の証人」は面白いですよね。
確か、「シタフォードの秘密」というのも探偵が登場しないと思います。これが案外拾い物だった記憶があります。