シアター!

作者は有川浩。
「阪急電車」で興味をもったので。

主人公の弟は小劇場の主催者。
その借金を立て替えた主人公、弟に最後通牒をつきつける。
「2年のうちに公演の収益でその金を返せ。さもなければ演劇なんかやめちまえ」
果たして公演は成功するか? そして借金は多少なりとも返せるのか?
というお話。

甘えん坊の弟とツンデレ兄貴のコンビネーションが素晴らしい。
続編があるというので、熱帯雨林のレビューを覗き見したら、ラブコメ化していくようで。
きっとあの彼女が兄貴に惚れてしまうんでしょうね。
そりゃ無理ないわ。
兄貴、かっこいいもん。


私は学生時代に「外国語劇」のサークルにいました。通称「語劇」。
日本語で劇をするのはこっぱずかしいけど、外国語なら何言ってるからわからないからいいかな、勉強にもなるし、という人が大半。
だから「語劇は演劇のうちには入らない」というのが仲間の共通認識でした。
そうは言っても、一応は演劇のはしくれ。
「女優になりたい」という人の気持ち、わかるなあと思ったことあります。

演劇を通じて体験することは、他のことでは決して味わえない。
虚構の中で自分以外の人間になる。
その刺激は生半可なものではない。
自分の心、自分の人格の「芯」とか「核」みたいなところに、びしびしとくる。
キツイ。
でも心地よい。
あれは一種の麻薬だと思う。

そんな演劇の世界をまったく知らない人も楽しめるでしょう。
演劇にのめり込んでしまった人には・・・いろいろ痛いだろうけど面白いはず。


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by foggykaoru | 2011-10-21 20:30 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2011-10-21 21:08 x
芝居をやられていたんですが
素晴らしいですね
尊敬します
Commented by foggykaoru at 2011-10-21 22:01
むっつりさん。
いえいえ。
語劇はほんとの芝居じゃありません。
少なくとも私たちのは、高校の演劇部に毛が生えた程度でした。

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