ピアノマニア
2012年 03月 03日
いくらピアニストがすごくても、いくらピアノが良くても、優秀な調律師がいなかったら良い演奏はできない。
彼らの追求する音の微妙なことと言ったら・・・唖然茫然。
かろうじて2台のピアノを弾き比べるところだけは違いがわかったけれど、あとはもう・・・絶句。
雑な耳を持っているために、ついていけないのが残念だった。
でも、なまじ繊細な耳を持っていると、逆に不愉快になることが往々にしてあるわけで。
この調律師も言っている。
「下手にCDを聴けない。聴くに耐えなくて消すことになる」と。
凡人のほうが雑な音楽を気楽に楽しめるから得かも。
題名「ピアノマニア」はまさにその内容ずばり。
マニアたちにはついていけなかったけれど、感動しました。
ラン・ランの超絶技巧もちらっと出てきます。あのワザも人間じゃないよ・・・
ウィーンのコンツェルトハウスがおもな舞台。
前回ウィーンに行ったとき、ここはパスしちゃったのですが、もしもまたウィーンに行くことがあったら、行ってみようかな。
シネマート新宿の小さなスクリーンで観ました。
相当早めに行って座席指定をしたのだけれど、正解でした。驚くほど混んでました。そもそも座席が少ない。
この映画の公式サイトはこちら
by foggykaoru | 2012-03-03 20:11 | 観もの・聞きもの | Trackback(2) | Comments(6)
超一流のピアニストたちから絶大な信頼を受ける調律師の姿を追ったドキュメンタリーフィルム。フランスのピエール=ロラン・エマールがその録音をする1年も前から準備を開始するエピソードを軸に、多くの演奏家の評価を受ける調律師・シュテファンの職人技を余すところ無く映し出す。ラン・ラン、アルフレート・ブレンデルといったピアニストの素顔もまた興味深い。... more
難しい注文をする客ほど、ひとたび気に入られれば贔屓にしてくれる。 多くのピアニストから絶大なる信頼を寄せられているのは、技術はもちろん誠実な営業努力があってこそ。 その仕事ぶりは見事だった。 著名ピアニストの演奏も楽しめるので音楽好きな方はもちろん、こ…... more
ウイーンにはオペラ見物に行きますが(殆どそれが目的。)
演奏会に誘われて行く事も有ります。
ちゃんとした、ホールで演奏聞くのは稀ですが。
学友会館やコンツェルトハウスはお呼ばれしたら、絶対行きますね。
ニューイヤーコンサートにお呼ばれしたいです。
ピアノとなると室内楽団の演奏をシューベルトホールでですか?
ウィーンのオペラ座で一度だけ立ち見でオペラを観ました。今夏にもウィーン寄りますがシーズンオフなのでなさそう。
Steinway & Sons のハンブルグの工場も垣間みれたり、ランランのハンガリー狂詩曲 第6番(リスト)、幻想曲(シューマン)、ピアノ協奏曲 第13番(モーツアルト)等も聞き応え、見応えたっぷりで、ピアノ好きにはたまらなに映画でした。
ピアノに興味ない人や、調律の音が好きでない人には向きませんね。
あまり宣伝してないこともあって、ガラガラでした。 10名もいなかったです。 春休みだから音大生も多いかな、と思って出かけたのですが・・・・
DVDやブルーレイが出たら買ってしまいそう。
あら~、私が観たときはすごく混んでいたのに。
私は自分がピアノ好きなのか、いまだによくわかっていません。でもこの映画が面白かったんだから、好きなのかな?
もしかしたら、「マニア」に対する親近感?みたいなものがあるのかも(苦笑)