私的東北応援キャンペーン旅行(2)
2012年 05月 07日
小雨混じりの中、内陸を北上し続けたバスは、海岸に出たとたん、激しい波頭とたちのぼる灰色の水煙に出くわしました。相当な迫力でしたが、311の津波はこの何十倍だったのでしょう。
最初の見学ポイントは地福寺。
住職の説明によると、何もないところにぽつんと建つ真新しい建物は3年前(だったかな?)に建て替えたもの。津波によって大きな被害を受け、やっとの思いでここまでの状態に戻したのだそうです。
また、311以前は周囲を木立で囲まれ、あまり見通しがきかなかったそうです。初めて来た人間は、こういうことをすべて説明してもらわないと何もわからない。
津波のときにどうやって逃げたか、建て替えのときに尽力してくれた檀家さんの多くが命を落としたこと、等々の話が心に響きました。
お参りをして「めげない にげない くじけない」手ぬぐいを購入。
再開のめどが立たない海水浴場を横目に見ながら岩井崎へ。
311が生んだ名物である「辰の松」は、荒れ狂う海を背景に立っていました。
本来は春から夏にかけて観光客が繰り出す観光名所のはずなのに、公衆トイレの復旧もまだでした。
私的東北応援キャンペーン旅行(3)へ続く。
by foggykaoru | 2012-05-07 19:59 | Trackback | Comments(4)
土地の人のお話は、心に残ります。私も先月末に石巻市の職員の方のお話を伺って、涙がこぼれそうでした。
気仙沼にも行ってみたいです。