怪魚ウモッカ格闘記

副題は「インドへの道」
著者は高野秀行。

「ウモッカ」とは、インドの漁村で目撃された謎の魚である。
目撃者は「モッカ」というハンドルネームの日本人。「魚+モッカ」=「ウモッカ」となる。
ネット上で話題沸騰していたのを知った高野さんが、自ら探しに行く。

とは言っても、いきなり行くわけではない。まずは準備である。
目撃者や生物の専門家に話を聞き、言語を学び、相棒を探し、ビザをとり・・・

私が唸ったのは、「もしもウモッカが実在するなら、なぜ今まで知られずにいたのか」というくだりである。言語に強い高野さんでなければ気付かない。そして非常に説得力がある。もしかしたら、インド沿岸にはまだまだ未知の魚がいるのではないかと思わせる。

そして出発。
しかし、ここで思いがけない災難が降りかかる。

この本は集英社文庫とあって、昔からの高野さんのファンを自認する人が解説を書いているのだが、今回は「ときどき意味もなくずんずん歩く」の宮田珠己荻原浩という人。このあとがきが熱くて、実にうまい。私の感想文なんかより、本屋に行って解説を読んで!と言いたいのだが、それでは身も蓋もないので引用しておこう。
高野秀行はやってくれました。
やってくれたのはインドのほうかもしれないけど。
結果を求めてはいけません。


これだけは私から言えます。

逆境に立ち向かう高野さんの姿が感動(の笑い)を呼ぶ。
必死に考え出した打開策の多くは「をいをい!」だけれど、そこまで考えるのがすごい。
そして自己を客観視するための「大人」な方策。
ついには、ショッカー、あるいは天馬博士になる。(←年代限定ネタ。)

高野さんがウモッカを知った謎の巨大生物UMAというサイトは、現在更新が止まっていますが健在です。この本の結末には触れていないから見ても大丈夫。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2012-09-25 08:38 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

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