三匹のおっさん ふたたび

前のポストで唐突に有川浩の名前を出したのは、読んだばかりのこの本が念頭にあったからで。

今回はじいさんたちの「地域限定正義の味方」としての活躍シーンは少なくて、前作ではあまり描かれなかった息子世代にスポットが当てられています。

それはそれでいいのだけれど、「俺たちをジジイと呼ぶな。おっさんと呼べ」みたいな、思わず喝采したくなるような台詞が見当たらないのがちょっと残念。

でも、まっとうで公平です。そして健全。
安心して楽しめるのが有川作品のいいところなんだなあしみじみ思います。
「現代の講談」とでも言いましょうか。

ただね、有川さんの言葉遣いがところどころ気になるのです。実は前からなんだけど。
たとえば、「筆舌に尽くしがたい」というのは、否定的なニュアンスを持つ表現だと思っていたんですけど。
「筆舌に尽くしがたい苦労」とか。
でも、「筆舌に尽くしがたい美しさ」とか「筆舌に尽くしがたい喜び」とは言わないような気がします。少なくとも私は言わない。最近は言うんですかね?


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by foggykaoru | 2012-10-23 20:13 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2012-10-23 20:51 x
筆舌って、そうですよね
言葉にならない、なら褒め言葉にも使いますが…
何故、そのような表現をするのか不思議です
Commented by foggykaoru at 2012-10-24 21:24
むっつりさん。
ヘンだと感じるの、私だけじゃなかったんですね。よかった。

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