パンツの面目ふんどしの沽券

米原万里著。
この人の文章は好きだなと改めて思った。
高橋秀実とか宮田珠己とか、(面白いんだけど)文体が自分の好みでない本を読んだ直後だったせいかもしれない。

米原さんの子ども時代の思い出@日本&チェコからなにげなく始まる。
ソ連兵はパンツをはいていなくて、ルバシカ(要するに軍服のズボン)のそのあたりが黄色くなっていた、とか
シベリアに抑留された日本人はトイレで紙がなくて困った、とか
子どもの頃、ミッション系の幼稚園で「イチジクの葉はどうやって付けたんだろう?」とみんなで悩んだ、とか
例によって、辛口だけど痛快な話かなと思っていたら・・・
どんどん深まっていく。
人間はどうやって自分の下半身を蔽ったか?ということを、世界の各エリアごとに文献にあたって調べたり。
聖書によると「恥ずかしいから隠した」とあるが、
実際は「隠すようになったから恥ずかしくなった」のではないか、とか。

これは文化人類学の著作になったはず。
もしも米原さんが病に倒れなければ。

あとがきが痛々しい。
もっともっと調べて書きたかったんだろうな。

この本に関する情報はこちら
[PR]

by foggykaoru | 2012-11-14 21:18 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://foggykaoru.exblog.jp/tb/18785185
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< アジア未知動物紀行 図書館戦争実写版、明らかになっ... >>