世界のシワに夢を見ろ!

高野秀行著。
文庫化された高野本はすべて読んだつもりだったが、まだこれが残っていた。

高野さん自身が旅で体験したトホホ話、トンデモ話を集めたもの。
表題の趣旨は「世の中がアメリカ化するということは、世界にアイロンをかけてのっぺりさせるようなこと。でも、面白いのは『シワ』の部分なのだ」ということ。
『シワ』というのは辺境のことかと思いきや、フランスでのネタもある。あそこは辺境か? 
あっ、アメリカ的じゃないということね。

『アヘン王国』からの帰国の際のすったもんだネタがある。
『辺境中毒!』にもそれに関連するネタがあったけど、まだあるのだ。
ほんとにネタの宝庫ですね高野さんという人は。
アフリカ人はだいたいにおいて大阪人であるのに対し、エチオピア人は京都人、というのが印象的。大阪人からは「偏見だ」とクレームがついたらしいけど、私は大阪人じゃないから「ふむふむ、そーなのか」と納得して学習してしまった(笑)

もともとコミック雑誌の連載コラムだったというだけあり、どれもがひじょーに軽い。ひじょーに読みやすい。読みやすいにもほどがある。ここまで書くか!という内容のものも有る。
高野本の場合、私はもっと力が入ったタイプの本のほうが好きだけれど、これはこれでとても面白い。

この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2013-01-23 21:00 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

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Commented by naru at 2013-01-24 00:32 x
アフリカ人が大阪人ですか?私は、「道路を横断する歩行者は神様」思想という点で、ニューヨーカーと大阪人が同じレベルと感じています。「横断歩道、みんなで渡ればこわくない」とか言ってません、大阪では?歩く速度の速さ、という共通点もあるし・・・
Commented by foggykaoru at 2013-01-24 22:25
naruさん。
歩く速度じゃないです。キャラの問題。
ただし、高野さん曰く「これはジョーク」だそうな。
Commented by むっつり at 2013-01-24 22:46 x
今、高野さんの移民の宴を読んでいますが、この方は達筆ですよね
例えが絶妙
経験豊富な証しです

アフリカ人=大阪人って判ります
お人好しだけど自己中心的ですから
そして京都人は文化が板についていますが、人懐こさに欠けています
と言うのが、奈良県の人間から見た概観です
ちなみに奈良県でも吉野に近い地方から見れば、奈良市の人って田舎者なのに都会人ぶろうとしてコンプレックスの塊りの人が多いです
Commented by foggykaoru at 2013-01-25 22:37
むっつりさん。
高野本は全部読みたいんですけど、「移民の宴」はまだ単行本ですよね。うーん困った。

奈良市の人、、、
そんなに細かいことまで感じられるんですね。
それに比べると関東はきめが粗いです。
たとえば横浜の人が東京の人とどう違うかなんて、さっぱりわかりません。

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