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実写版『図書館戦争』

映画公開直前の主演陣の各メディアでの露出、すごかったですね。
岡田くんと奈々ちゃんの身長差を見て「ぴったり!」と感動していたのは私だけではないはず。

で、映画の出来ですが、とても良いと思います。
まず脚本家に拍手。(原作ファンとしては「ここは変えないで欲しかった」「ここは入れて欲しかった」という場面は多々あるのですが、それはしょうがない。)

こういう作品を映画化(映像化)する際、どうしたって戦闘シーンが膨らむことになります。
『ロード・オブ・ザ・リング』だって、原作ではたった数行で片づけられていたモリアの坑道に入る前のすったもんだが、ド迫力の怪物にフロドがつかまり、滅びの山の遥か手前で「ジ・エンド」になりかねないほど恐ろしい場面になってました。
実写版『図書館戦争』もまさにそんな感じ。
良化隊と賛同団体がめちゃ強い。(良化隊の隊長がけっこういい味出してます。) 
迎え撃つ図書隊は命がけ。
主役の岡田くんが格闘技のプロで、自衛隊が協力しているということで、迫力に満ちた説得力のある映像になってます。

原作の笠原・柴崎のかけあい漫才がいたく気に入っている私にとっては、テンポのよい会話の場面が少ないのが残念ではあります。
まっ、そういう場面をたくさん生かすのだったら、連ドラでやるしかないのよね。
柴崎の生きの良い台詞が1つ、生かされていて嬉しかったです。栗山千明が上手。アニメではああいう演技はできない。

笠原郁役の奈々ちゃんですが、「ハマり役」との評価もけっこう見られます。
それに関しては、うーん、、、、です。
ご本人が「郁との共通点は背が高くてショートカットということだけ」と言ってますが、いえいえ、「足がきれい」というのもありますよ、と励ましてあげたい。
奈々ちゃんはストレートにかわいらし過ぎるんです。
私の脳内キャスティングは、20歳若い江角マキ子。彼女だったら「山猿」にもなれる。
でも、現時点で、笠原役をやれるのは奈々ちゃんしかいないわけで。努力賞を差し上げましょう。

そして結末。
あれだったら、3作シリーズ(「危機」と「内乱」をまとめて1作品にして、「革命」)、または次が一足飛びに「革命」というのもアリ。とにかく続編を作る気満々ということが強く感じられます。

原作未読の人、読んだけどあんまり覚えていない人に超お薦め。
原作を読みこんじゃった人も、脳内イメージどおり、あるいはそれ以上にかっこいい堂上教官の活躍を楽しめるので、お薦めです。









郁の愛読書がなぜ検閲対象になったか。
原作では「こじきのおじいさん」という言葉が使われていたせいだということになっています。
それが映画では「竜の首を切り落とす場面が残酷だ」という理由に変えられています。

なぜか?

映画で「こじき」という言葉を使えなかったからなのでしょう。
実際に何らかの基準に引っかかるのか、それとも製作者側の自主規制なのかはわかりませんが。

『図書館戦争』は絵空事ではない。
気付かないけれど、実は現実。

by foggykaoru | 2013-05-07 21:44 | 観もの・聞きもの | Trackback(4) | Comments(6)

Tracked from たいむのひとりごと at 2013-05-14 22:00
タイトル : 「図書館戦争」みた。
私が有川作品にはまった最初の作品(シリーズ)がこの「図書館戦争」。既にアニメ化やコミカライズされており、原作ファンとしてどちらもそこそこ良い出来だと思っているけれど、おそらく実写化だけは満足できるもの... more
Tracked from カノンな日々 at 2013-05-14 23:25
タイトル : 図書館戦争/岡田准一、榮倉奈々
私の大好きな作家・有川浩さんの代表作「図書館戦争」が実写映画化され待望の公開日を迎えました。私も原作を読んだとき、これを実写化するなら主人公の笠原郁役は榮倉奈々さんし ...... more
Tracked from はらやんの映画徒然草 at 2013-05-16 19:08
タイトル : 「図書館戦争(実写・2013)」 原作に忠実
有川浩さんの小説「図書館戦争」の実写映画化作品です。 有川さんと言えば、4-6ク... more
Tracked from 単館系 at 2013-07-23 23:21
タイトル : 図書館戦争 実写(2013)
図書館戦争 MOVIXさいたま 2013年4月27日公開 メディアに対する取り締まりを正当化する法律“メディア良化法”が 施行されてから30年がたった日本。 読書の自由を守るための自衛組織“図書隊”の隊員にかつ...... more
Commented by むっつり at 2013-05-08 05:57 x
本当の理由は言葉狩りでしょうね
衛星放送で古い黒沢映画を見ていても、あらかじめテロップで「原作の意図を尊重し…」と警告が出てきます
でも映画では、介入強化の口実に殺人は本の影響と正義面している独りよがりで短絡的な組織というのを際立たせいるので「あり」ですよね
ともかく性と暴力、差別用語は介入の口実になりやすいですから
と言っても「自主規制」も胡散臭い
走狗の権力に媚びた行動である事が間々ありますから
実は戦時中の英語禁止も自主規制だったという事を知っている人は少ないですが…
Commented by タサ at 2013-05-08 08:48 x
私も子供つれて、公開当日に見に行ってきました。

戦闘シーンが多くて、ちょっと怖かった。迫力ありすぎで^_^;

わたしとしては、笠原&柴崎の掛け合いを楽しみにしてたんですが、時間が足らなかったのか?って感じでしたよね。二人の関係が書ききれてなくて、人質になった際のメッセージに違和感を覚えました。

で、中2と小6、まだ原作を読んでいない男子の感想は・・・。
「あんな世の中になったら嫌やなぁ」
「検閲って何?」
「図書館の自由のやつって、ほんまにあるん?」
でした。
自由については、今度近所の図書館で教えてあげようと思います。

あとねー、「堂上教官=岡田君=ひらパー兄さん」が浮かんで・・・。ははは・・・。
ひらパー兄さんはご存知ですか?関西の遊園地のキャラなんですー(^^ゞ
Commented by foggykaoru at 2013-05-08 20:46
むっつりさん。
>戦時中の英語禁止も自主規制だった
えーーーそうだったんですか?!
Commented by foggykaoru at 2013-05-08 20:52
タサさん。
>笠原&柴崎の掛け合いを楽しみにしてた
うわーい、仲間がいた♪
映画だと会話シーンは減りますよ。
どうしても本筋追うのが中心になるし
戦闘シーンは抜かせない、というより膨らませなければならないし。

>ひらパー兄さん
なになに? 岡田くんに似てるの?
Commented by Titmouse at 2013-05-08 22:37 x
公開前の宣伝ってそんなにすごかったんですか~。予告CMは何度か見たけど、キャストによる宣伝は見なかったなあ。
心配しながら見に行ったけど、結構よかったのでほっとしました。脳内補完はたくさんしたけど。戦闘シーンは本当に怖かった~。

奈々ちゃんがかわいらし過ぎるってのは、娘と私も終わってすぐに話してたことです。(もっと山猿っぽいほうがいいって、それはあなたでしょ(爆)と思ったのはナイショね。)
エンドロール見て、しまった、稲嶺司令の写真をもっとちゃんと見ておくんだったと思いました。
Commented by foggykaoru at 2013-05-09 20:07
Titmouseさん。
バラエティのゲストとして出演したり、雑誌のインタビュー記事に出たり、すごかったですよ。

>もっと山猿っぽいほうがいいって、それはあなたでしょ(爆)と思ったのはナイショね。
あはははは。
お嬢さん、けっこうイケますよ。山猿ってことじゃなくて。あと20センチ背が高かったらね・・・

児玉清が出演してること、ご存知なかったんですか・・・って知ってた私のほうが変?(自爆)
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