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冠・婚・葬・祭

中島京子の短編集。

「冠」:成人式にちなんだお話。
「婚」:お見合いおばさんの「最後の仕事」に関する話。
「葬」:老人ホームで亡くなった女性にまつわるお話。
「祭」:お盆に集まった親戚のお話。

これはけっこう面白かった。
半身浴のおともにしようと思って借りたのに、車中のおともとして読んでしまった。ダメじゃん。

いちばん気に行ったのは「婚」
昨今、すっかり暇になってしまったお見合いおばさんの
「結婚においていちばん邪魔になるのは本人の意思である」
という言葉に納得。
結婚というのは、当人同士の問題ではあるけれど、それ以前に社会的なシステムでもあるんだよね。


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by foggykaoru | 2013-06-15 16:02 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

Commented by むっつり at 2013-06-15 17:42 x
血のつながりの無い家族って、他人との協調から言っても最小単位の社会ですね
共産主義や社会主義が完全に機能する社会って「家族」が限界サイズなのかも?
Commented by foggykaoru at 2013-06-16 09:03
むっつりさん。
なるほど、そういう考え方もありますね。

私が「社会システム」と言うのは
「ある一定年齢になったら結婚する」というシステムのこと。
現代日本ではそれが崩れてしまったのです。
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