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名画で読み解くハプスブルク家12の物語

中野京子著。
評判になった『怖い絵』がいまひとつだったので、その後に続く彼女の本にはあまり食指が動かなかった。今回もさして期待せずに読んだのだけれど、意外に面白かった。それほど深くないんだけど。
ハプスブルク家に関する私自身の知識が大したことないので、この本のレベルに合っていたのだと思う。え、褒めてない? いやいや、一般大衆向けの啓蒙の書として、よく書けていると思います。

中野さんは「絵」で売り出してしまったけれど、西洋史の専門家であっても西洋美術史が専門の人ではない。
美術史的な側面をもう少し掘り下げた本を読みたかったら、高階秀爾さんの本を読むべき。高階さんが偉大すぎるとも言えるんだけど。

この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2013-07-25 20:33 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)

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