『十二国記』読み始めました

ありえない暑さですね。もはや熱いと言いたい。
今日(あっ、もう昨日になっていた!)、新宿のデパートにいる間にゲリラ豪雨が降りました。
私が出るころには止んでいたのですが、雨上がりの新宿通りの熱気はさめることがなく、まるで大浴場のような温度と湿度でした。
ベトナムやミャンマーだったらスコールの後は気持ち良く散歩できるのに。
ほんとうに今年の日本はどうかしている。


ということはさておき

旅行前に『十二国記』シリーズ、読み始めてました。友人たちのブームに遅れること5年? もっと?
このシリーズには興味はあったのですが、どういう順番で読んだらいいのかわからず、手をつけかねてそのままになっていたのです。
このほど新潮文庫が帯に番号を振って大大的に売り始めてくれたので、ようやく読めることになったわけ。

で、このシリーズには大きな問題点がある。
それは「題名」。
どの話がどの題名なのか、さっぱり覚えられない。
だから友人たちに読む順番を尋ねても、明快な答えが返ってこなかったんだなと納得しました。

文庫の帯に1がついてる『月の影 影の海』上下巻。女子高生・陽子がいきなり苦労するお話。
2がついている『風の海 迷宮の岸』。小学生男子・高里がいきなり飛んで、自分の役割におたおたする話。
3がついてるのが『東の海神 西の滄海』。延の国作りのお話。
4は『風の万里 黎明の空』上下巻。陽子プラス2人の女子が苦労するお話。
(ふう・・・。題名書いてもやっぱり覚えられない)

旅行前に読んだのはここまで。

1の前半の激烈さには圧倒されました。怖くて読めないわけじゃないけれど、後半になって正直ほっとした。
2は麒麟がかわいい。
いちばん気に入ったのは3。これはいい。後半、ある人物の変質のテンポがあまりに速くてついていけなかったところもあるけれど、全体的には唸りました。国家とか為政者のあるべき姿とか考えさせられるし。そして王と麒麟のコンビが魅力的。これに触発されてBL書いちゃう人、いっぱいいそうです。(このコンビに限らず、王と麒麟の関係は二次創作のネタとして使えそう)
4は若干安易な気がしました。面白かったけど。

面白かったけど
このシリーズは鼻から血を出すつらい治療の合間に読むのには向いてません。
思わず有川浩のラブコメに癒しを求めてしまったことを白状します(苦笑)


そして、旅行後、唯一題名を覚えることができる『魔性の子』を読みました。
これは帯に「ゼロ」が振られているので、後回ししてOKなんだなと理解して。
他を読んであったからストレスゼロでしたが、最初に読んだら、ちょっとストレスだったかも。でも、ものすごい不可思議感にとらわれて、もっと感動したかも?


異世界に行くファンタジーものは、今まで英国児童文学で親しんできたので、いきなり日本の子が飛ばされてしまうのにも全く違和感無かったのですが、飛ばされる先の世界をこんなふうに作り込んでいる作品は初めてです。現実世界とはシステムが根底から違うのです。
そして、そのシステムを、ある程度物語が進んだところで、説明役のキャラが登場して、折りに触れて(嫌にならない程度に)説明してくれる。とっても親切です。っていうか、これが普通の物語作法というもの。いきなり「ホビットについて」で始めちゃった某教授とは全然違う(苦笑)

優れたエンターテインメントです。
友人の間で話題になっただけのことはある。

そう言えば、フランス語にも翻訳されているんですよね。
漢字が使えない言語でこれを翻訳するのは大変だろうな。
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by foggykaoru | 2013-08-13 00:25 | 児童書関連 | Trackback | Comments(8)

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Commented by Titmouse at 2013-08-13 16:33 x
アニメが10年ぐらい前ですから、それよりさらに前からでした。ようこそいらっしゃいませ(^^)。
たしかに、つらい治療のときに読むには向いてないですね。残りは出版されるまで待つの?
Commented by veronica at 2013-08-13 19:32 x
こんにちは!

このシリーズ、女子高生に薦められて最初、図書室で借りて読み、講談社版を買って読み、読み直し、新潮文庫を買い・・・・・
と指輪に近いものが・・・・中毒になります。
ただし、題名、登場人物、地名・・・・普通の変換じゃ出てこない(汗)

今年は2回目のフィンランド+サンクトペテルブルグ。たった2泊3日のサンクトペテルブルグは不安でしたが、全く杞憂でした。
Commented by luna at 2013-08-13 19:52 x
フランス語ですか!
それは創意工夫が必要な感じですね……
ぜひ読んでみてください(^^)

指輪物語と同じで、面白かったけどまた読み直そうとかあんまり思わないんですよね、このシリーズ。しんどいから?
全部持ってますけど(^^;
Commented by foggykaoru at 2013-08-13 23:54
Titmouseさん。
ほんとにようやくここまで来たぞという感じ(笑)
はい、残りは出版されてから読みます。帯の数字が頼りですし。
Commented by foggykaoru at 2013-08-13 23:56
veronicaさん。
よく漢字を知ってるな~と思いながら読みました。
でもルビがふってあるからそんなに読みにくくないですよね。

ロシアにも行きたいなあ。。。
Commented by foggykaoru at 2013-08-13 23:58
lunaさん。
フランス語版、フランスで目撃したけれど、日本のフランス語専門書店にはたぶん無いでしょう。
真面目に読んだら「のだめ」以上のダメ出しかも?
Commented by 似非英国紳士 at 2013-08-14 13:04 x
普通の講談社文庫になってから読みました。10年前くらいかな。「魔性の子」だけは今回の完全版になって読みました。

「二歩の距離しかない」とか子供が弾き殺されるとこで毎回涙が出ます。

唯一の難点としては、漢字に作者のルビ(ですよね)がふってあるところが覚えられないので、少しストレス。房間(へや)とかでしたっけ。意味はわかるのでそのまま読み進めたいんですが、頭の中で音読しているからですね。
Commented by foggykaoru at 2013-08-14 23:56
似非英国紳士さん。
今回、新作も刊行されていますね。もうお読みになったのでしょうか。私は他の作品を読んでからにしようと思っていますが。

独特の漢字遣いだけど、漢文としてはああいう単語はあるのかしらん。それとも小野さんの創作なのかな?
確かにルビはなくても意味はわかるんですよね。

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