うなドン

PC不調です。今日は奇跡的にネットにつながりました。

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副題は『南の楽園にょろり旅』
と聞けばわかる人はわかる。
ウナギを求めて何万里、『アフリカにょろり旅』の続編。著者はもちろん青山潤。

続編だけれど、内容は続きではない。ウナギ探索旅デビューの話とか、むしろ今回のほうが古い話。
で、前作には及ばない。面白いけれど。

ほんとにウナギのことしか考えてないのよねえ。
普通の旅人だったら、イスラム圏に行く前にラマダンかどうか、調べていくのに・・・
っていうか、そもそもラマダンを知らずに行くというのが・・・絶句。
3人でタヒチに行くのに、「ウナギ」のフランス語を知っているだけの人が1人しかいない、っていうのもねえ。もうちょっと準備していけばいいのに。ほんとに無防備。

だからこそ、ネタになるんだけど。

そして
ウナギ探索の旅のほとんどが徒労。
それでもでかけていく。
傍からみたらほんとうに物好きなんだけど。

考えてみれば、
出発前に期待したことすべてに出会えるというのは、異常なことなのかもしれない。
旅も人生も、先がどうなるかは、本来はわからないものなのだ。
旅人としての基本を完全に踏み外しているガテン系研究者による、「ほんとうの旅」の記録、かも?

著者に「にょろり旅」シリーズを書くことを勧めた阿井渉介という人があとがきを書いていて、むしろこっちのほうが印象的だったりして。
というのは、青山氏が所属していた東大の海洋研のウナギ研究室が主任教授の退官とともに消滅してしまったのだそうだ。ウナギの産卵場所をほぼ特定したという、理系に疎い私でさえもすごい発見だということがわかる業績を挙げた研究室が。日本ってどっか間違ってません?
だから青山氏はこの本を書く暇ができたんだけどね。


この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2013-08-21 22:17 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(6)

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Commented by むっつり at 2013-08-22 04:46 x
ウナギはもはや絶滅危惧種
希少だからと、稚魚を奪い合う状態
養殖したものは産卵しないから、ますます窮地に…
最も大切な研究なのに、残念な事になっているんですね
Commented by naru at 2013-08-22 12:36 x
東大は退官年齢が早いから、優秀な教授はほぼ全員、別な大学に移り同じ研究を続けるものだ、
と信じているんですけど・・・・

ウナギ好きの金持ちが研究費を寄付したりして、私大で研究を続けられてないのでしょうか?
Commented by foggykaoru at 2013-08-23 23:50
むっつりさん。
ねえ。今の状況で研究を中止してしまうなんて、日本はおバカですよねえ。
Commented by foggykaoru at 2013-08-23 23:53
naruさん。
他の大学にはウナギ研究の場はないんじゃないかな・・・
お金持ちの寄付は少ないですよね。日本は。アメリカは税制上、寄付しやすいらしいけど。
Commented by sataz at 2013-08-28 23:41 x
塚本先生、日大にうつられてますよ。
リンクを引っ張ってこようと思ったけれど、うまくできませんでした。
Commented by foggykaoru at 2013-08-31 21:53
satazさん。
おお、そうですか!
でも東大ではもうウナギの研究は打ち切られてしまったんですよね。。

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