わが盲想

モハメド・オマル・アブディン著。
全盲のスーダン人であるこの人が、自力で日本語で書いた本。
聴覚を失ったことを売りにした作曲家が実はインチキ障害者だった、という話がありますが(実は私はあの人のこと、今回ニュースになるまで全然知りませんでした。でもあんな見るからに怪しげなアサハラショーコー的な人になんでだまされたの?)、この人はホンモノの視覚障害者です。
どうやって書いたかはYoutubeで見られます。喋っているところも見られます。
こちらへどうぞ。

面白いです。深みはないけれど。半身浴のおともにぴったり。文字が大きいのは読みやすくていいけれど、すぐに読み終わってしまうので、1字あたりの単価は高い(苦笑)

全体的にものすごく上手な文章です。あれだけ喋れるんだから当たり前かも? ちょっぴりだけ不自然だと感じられる言葉遣いが散見されるけれど、ここまで書けない日本人はごまんといることでしょう。そもそも頭がいい。めちゃくちゃ回転が速い。

この人、高野秀行さんの友人で、この本自体が高野さんのプロデュース。
だから買ったわけで。
この本を読んだあとで、彼が登場する高野さんの「腰痛探検家」と「移民の宴」を読み返してしたら、しみじみと楽しかったです。

アブディン氏の日本留学のきっかけを作った団体はこちら
アブディン氏が母国の視覚障害者支援のために自ら作った団体はこちら

世の中にはいろんなことをしている人がいるもんだなあ。



この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2014-03-09 09:02 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2014-03-09 11:00 x
ブラインドタッチ!?
失礼しました
ご本人がダジャレ好きだから許してくれるかな…

まばたきの多さから見て、本物の視覚障碍者ですね
見えていない振りをしている人は眼球を動かさないように緊張させていますからまばたきをしなかったり、薄目にしている場合が殆どですから

視覚障害は情報障害って真理ですね
Commented by foggykaoru at 2014-03-10 19:46
むっつりさん。
>ブラインドタッチ
きっとご本人もネタとして使っているのでは?

この人はインチキではないですよ。
もしもインチキだったら、高野さんのノンフィクション作家としての信用が地に落ちてしまいます。

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