オリガ・モリソヴナの反語法

熱帯雨林のレビューが好評だったから読んだ。
というわけで、この本に関する情報はこちら


米原万理さんが初めて書いた長編小説、なのだそうだ。
他に長編書いてるの?という疑問はさておき、大変面白かった。
世界広しといえども、この本を書けるのは彼女だけ。大げさかな。少なくとも、日本でこういう本を書ける人は彼女以外にありえない。

解説はロシア文学者の亀山郁夫。
調べてみたら、彼と米原さんは東京外語大の同窓ですね。1歳しか違わないし、もしかしたら同級生?
だからというわけじゃないと思うけれど、絶賛してます。
「翻訳するべき」と。ロシア語に、ということですよね。
旧ソ連の負の歴史(どうもあの国は「負」のイメージばかり強いけど)を、外国人が描き切った小説、というところがすごいのだと思います。

慣れない長編ということでしょうか、最後は走りに走ってゴールテープを切ったような印象。

最近読んだ米原さんのエッセイで、「幼少時にロシア語に浸り、日本語でまとまった文章を書くようになったのはその後なので、自分の日本語は自然ではない」というようなことを読んだが、なんとなくわかる気がしました。
不自然というわけではないけれど、外国語でものを考えることに慣れた人の文章だという感じがするんです。それがマイナスに作用しているわけではなくて、むしろわかりやすい文章なのだけれど。
だから、普通の日本の小説っぽくなくて、読み応えのある外国文学」の趣あり。

長い本を読みたい人にお薦めします。

ただ、亀山氏も言ってるけど、この本、タイトルがあまりよくない。
覚えられません。
たった今、この感想文を書こうとしたんだけど、手元に本が見当たらなかったので、「オリガ 反語法」で検索して確認しなくちゃなりませんでした。私の脳細胞が死にかけてるせいなんだけど(自爆)
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by foggykaoru | 2014-03-30 09:45 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

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