曲がり角のその先に

村岡花子エッセイ集。「花子とアンへの道」展を見たあとにナルニア国で購入。

彼女のエッセイ集としては「腹心の友たちへ」というのもあったけれど、私は「曲がり角のその先で」のほうが好き。わくわくするから。
でも、こちらを選んだ決め手となったのは、ページをパラパラめくったときに出くわした、タクシーの運転手とのちょっとした交流を描いたエッセイでして。
そうかそうか、昔はメーターなんかなくて、運転手との交渉で料金が決まったんだな・・・と、妙なところで感じ入ってしまった。今もそういう国はたくさんある。メーターが付いていても、それが信用できない国もある。というわけで、村岡花子とはぜんぜん関係ないところでツボってしまって買ったのです。

それはそれとして、花子の文章は美しい。
そして知性と品性、温かさを感じさせます。

のちに白蓮となった柳原燁子の導きで、花子は和歌の勉強をした。そこで日本語を磨いたのが大きいのだと思います。ドラマではそのあたりが完全に抜け落ちているのが残念。いくら英語を勉強しても、日本語が下手だったら優れた翻訳はできないのに。

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by foggykaoru | 2014-07-07 20:25 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2014-07-07 21:08 x
私の知っている限りでは「円タク」とか言って戦前の都会では均一料金だったような… 
まあ生まれていないので又聞きなんです。
どちらにしろ走行距離と時間で計測する複雑な機械は日本では戦後のものでしょうから、それまでは魚屋で魚を買うのと同じで交渉で決まるのも合理的かと思います。
と言うかアジアでは値引き交渉は当たり前でしたよね
関西では戦後も、その気風が残っていましたが食糧日用品もスーパーやホームセンターのおかげで消え、電化製品も最近では交渉に応じない店が増えたので、お客も言わない人がほとんどになってしまったんですよね

日本語が下手な翻訳家って、ひょっとして「なっちゃん」の事でしょうか?
Commented by foggykaoru at 2014-07-08 20:58
むっつりさん。
円タクね。聞いたことあります。

関西人も値引き交渉しなくなっちゃったんですか。
日本が外交下手なのは、首都が関東に移ったせいなんじゃないかと思っていたんですが、もう大阪になっても手遅れなんですね。。。

なっちゃんのことは忘れてました。
普通のホームドラマなら彼女の翻訳も悪くない、と誰かが言ってましたけど。

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