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風の影

カルロス・ルイス・サフォンというスペインの作家の小説。
古書店の跡取り息子がたまたま見つけた本がきっかけで、謎めいた出来事が次々と起こる。

友人の薦めで読んだ。
もっとも、「大絶賛というわけじゃないんだけれど」という微妙な薦め方だったけれど。


読んでみて

なるほど。

スペイン人って血の気が多いなあ。
全世界で翻訳され、大人気を博したそうだけど、こういう小説は私はタイプではないので、友人と同じく、大絶賛はしません。
何かにちょっぴり似ていると思ったら、ケン・フォレットの「大聖堂」でした。あれはミステリー仕立てじゃないけど。
私は歴史ものが好きだから、どちらかというと「大聖堂」のほうが好みだけれど、まあ似たようなものです。
児玉清氏がご存命だったら、きっと絶賛なさったことでしょう。
長くて派手なストーリーの本を読みたい方には薦めます。

不謹慎な言い方かもしれないけれど、
スペインにとっては、スペイン内乱が「得意ネタ」なのだなあと思いました。
(映画「パンズ・ラビランス」もそうだった。)
ドイツにとって、ナチス・ドイツが得意ネタであるように。
日本にとっての得意ネタは何なんでしょうか。
「天皇陛下万歳」と叫んで死んでいった神風特攻隊? うーむ。私は「永遠のゼロ」は読まないだろうし、観ないだろう・・・

あと、スペイン男の一典型はマッチョなのだな、と改めてしみじみ思った。
強い男、というか、暴君。
(映画「パンズ・ラビランス」に出てくる男もそうだった)

この本(のとりあえず上巻)に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2014-07-31 22:00 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

Commented by sataz at 2014-07-31 23:41 x
日本の得意は幕末動乱もの あたりかと。
第二次大戦絡みだと、末期より、太平洋戦争開戦前の諸々のやり取りを書いた本を私は好きです。 百田尚樹は「影法師」が歴史物ですよ、私はかなり良い本と思うのですが・・・・(少なくとも永遠のゼロよりはfoggyさんへの親和性はあるかと)。
本題の 風の影 図書館で探してみます。
Commented by foggykaoru at 2014-08-11 21:58
satazさん。
>日本の得意は幕末動乱もの
なるほど~!!(とひざを打つ)
幕末関連だと大河ドラマを見る私です。
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