なまいきチョルベンと水夫さん
2014年 08月 16日
この映画が制作されたのは50年前。
原作者はアストリッド・リンドグレーン。
彼女が脚本を書いたテレビドラマのシリーズがあって、それをもとにして「わたしたちの島で」という本が生まれ、この映画はその中からエピソードを抽出してできたのだとか。フクザツ。
「わたしたちの島で」は、リンドグレーンゆかりの旅をする前に大急ぎで読んだ本の中の1冊でして、タイミングが悪かったのかなんだかわかりませんが、なぜか消化しきれなかった作品。さして長くない(リンドグレーンの作品としては長いほうですが、ランサムに比べると非常に短い)物語の中に、多くのことを詰め込みすぎているような気がしたような。出発直前で余裕がなかったのもいけなかったのでしょう。
というわけで、覚えていたのは
・島での休暇の物語である
・長女がしっかり者
・お父さんがのんびりしている
ということだけ。
この映画の主人公となったチョルベンなんて、存在すら忘れてました(汗)
最初のうちは「うんうん、真夏なのに涼しいんだよね」などと余計なことを考えてましたが、物語が動き始めると、面白い。さすがリンドグレーン。観客席にはおそらくリンドグレーン愛読者だったママたちに連れられた子供たちが多かったのですが、彼らと一緒にチョルベンたちの冒険を楽しみました。
それにしてもチョルベンのキャラの立ち方がすごい。
そのお顔は「ペコちゃん」です。
若いころは楚々としてほっそりしたのが、30過ぎるころから別人のように太りだす、ということが欧米(アメリカはそうでもないか?)の女性には往々にしてあるけれど、チョルベンは50年たった今もあのままなんだろうな・・・ 純真な児童向け作品見てこういうことを考える私って・・・どーもすいません。
観終わったときには、ほっこりした気分になれること請け合い。
50年前の作品ですが、永遠の輝きを放っています。
「わたしたちの島で」を再読するつもり。この映画を観た今ならもっと楽しめるはずだから。
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私の「リンドグレーンゆかりの旅」はこちら
by foggykaoru | 2014-08-16 21:02 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)
ランサムファンの間で非常に評価の高い作品ですから、ゆきみさんがお好きなのは当たり前だと思います。
私がピンとこなかったのが我ながら不思議。やっぱり読んだときの状況が影響していると思います。
映画、いいですよ。新宿武蔵野館での上映はもうすぐ終わり。観に行くなら今でしょ!