イザベラ・バードの旅

副題は「『日本奥地紀行』を読む」
宮本常一という大学の先生による講演を原稿に起こしたもの。
明治時代に日本を旅したイギリス人女性イザベラ・バードが書いた「日本奥地紀行」を読んでみようかと書店で手にとってみたのだけれど、ぶ厚くて、しかも文字がぎっしりだったので、一目でメゲて、その隣に置いてあったこちらで誤魔化すことにした(苦笑)

講演の記録だから、実に読みやすい。しかも面白い。
こっちにして正解。

イザベラ・バードのことは知っていたけれど、たいした旅行者だ。
なにしろ当時の日本の田舎は蚤の巣窟だったそうで。
シュリーマンは清国と比べて日本は清潔だと絶賛してくれたけれど、蚤のことは書いてなかった気がする。彼は日本の中でも先進地域しか旅しなかったのかも。(この本のことです。超お薦めです。)
田舎は貧しかったから、人々は風呂にもろくに入らず、着物も1年中着たきり雀だったそうで。

オーストラリアに蠅が多いなんて文句言ってたら、天国のイザベラさんに怒られる(笑)

興味深かったのは、「日本の店は通りに面して開かれている」という点。(語源的に「店」は「見せ」なのだそうだ。)
今のアジア諸国の店がまさにそんな感じ。
その他いろいろあったような気がするけれど、読んだとたんに忘れてしまった(涙)
とにかく、明治時代の日本は今の日本よりもはるかに「アジア」だったんだなあとしみじみ思った。(当たり前な感想ですいません)


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by foggykaoru | 2014-10-13 16:44 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(6)

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Commented by むっつり at 2014-10-16 22:52 x
店は見世…
遊郭を連想させますから。
ですから堅気の「あきんど」はおたな(御店)と呼ぶ方が普通だったはずです
御店の語源は棚でしょうね
Commented by foggykaoru at 2014-10-17 19:26
むっつりさん。
ほおおお。勉強になります!
Commented by ラッコ庵 at 2014-10-22 07:08 x
これ、読みました。すごい過酷な旅。それなのにイザベラさん、日本人も行きたがらない未開?のほうへ果敢に突き進んでいくんですよね。求道者?シュバイツァー?それにしても、行く先々で「異人さん」に群がるわが同胞の好奇心にはつくづく感心。急速な近代化もさればこそ。
Commented by foggykaoru at 2014-10-23 21:08
ラッコ庵さん。
異人さんに群がる人々の下りを読んで、マダガスカルで「ボンジュール」と群がってくる子供たちを思い出したんでした。
かわいげがあるってことだと思うんですよ。
Commented by ふるき at 2014-10-23 23:46 x
開かれた店が少なくなったのは、未舗装の道に自動車が増えて砂埃が増えたからだと言う話を何かの本の書評で見ました。日本にもオープンエアのカフェが増えたらよいのに。
Commented by foggykaoru at 2014-10-26 11:18
ふるきさん。
オープンエアのカフェが日本に少ないのは、夏が暑すぎるからだと思うんです。
ロシアにオープンカフェが無いのは、厳寒の冬が長すぎるからだと、今年行ってみて思いました(^^;

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