図書室の魔法

ジョー・ウォルトン作。

本好きの少女の読書生活の描写が延々続くのだが、実はファンタジー、という不思議な作品。
ランサムの言及がほんのちょっとある、ということで、友人たちの間で話題になっていたのだが、ようやく読むことができた。

とにかくいろいろな本(SFとファンタジーが中心)が登場する。
それらを知っていれば知っているほど楽しめる。
私はSFは疎いので、知っていたのはごく一部だけ。ランサム以外は「ナルニア」と「闇の戦い」シリーズ。そして「ゲド」。

そして「指輪物語」。
これは別格の扱いで、最大の敬意が払われていて、しかも物語の進展にも深く関わるので、未読だったら話にならないと思う。

訳語に関して2つ不満がある。
まず、oakを「オーク」と訳すのはなんとかならないのだろうか。
普通の小説ならともかく、指輪物語が関わる話に「オーク」という言葉が出てくると、余計な気をまわしてしまう。Wikiによるとoakは「ナラとブナの総称」なのだそうで、だから、「ナラ」とも「ブナ」とも訳せないと考えたのだろう。でもここはえいやっとどちらかにしてしまい、訳注を付けてほしかった。
それとは逆に、fairyは「フェアリー」なのである。「妖精」という立派な日本語があるのに。「エルフ」と混同される恐れがあると考えたのだろうか?と気をまわしたら、エルフはエルフで後半にちゃんと登場した。

などという文句はさておき、
SFとファンタジーのファンには超お勧め。
ランサムファンは、、、読んでみてもいいでしょうという程度。

ただ、SF&ファンタジーファンであっても、自分が好きな作品が褒められているとは限らないので、そこんとこだけは覚悟してお読みください。



この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2014-10-21 21:04 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(6)

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Commented by naru at 2014-10-21 23:06 x
すっごく期待して読み始めたのですが、ランサムの記述を過ぎたころから、「これは無理」とギブアップしました。
SFって、私は苦手だったんだ、と悟りました~。お粗末。
Commented by Titmouse at 2014-10-22 10:07 x
読もうとはずっと思ってて、この前「白の乗り手」のパーティでも話が出て、ますます読まなきゃと思ってるところ…。

ところで、うちの市最大のショッピングモール、オークシティっていうんだよ(笑)。
Commented by foggykaoru at 2014-10-23 21:04
naruさん。
SF苦手なんですね。仲間だ~♪
Commented by foggykaoru at 2014-10-23 21:06
Titmouseさん。
そりゃ「白の乗り手」では大評判でしょう。
グロールフィンデルのかわりにティティが出てくる小説だったら、ARCでも大大評判になるはず。
オークシティって、行くのが怖いですね。まるでモリアだ(爆)
Commented by ラッコ庵 at 2014-10-26 00:32 x
この書評を読んでから、買いました。本好きSF好きには堪えられないんでしょうねえ。だからヒューゴー、ネビュラ賞はズルいと思うんですけど。
先日サグレスさんからオークはナラで、イギリスのような寒い所には生えないと聞いたばかりです。(違ってたらごめんなさい。)マホガニーが木の種類じゃないと知った時以来の衝撃!
Commented by foggykaoru at 2014-10-26 11:23
ラッコ庵さん。
SF好き垂涎の書であることは間違いないです。
だから私にはあんまり・・・

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