久しぶりの村上春樹

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。

私は、往年の大ベストセラー「ノルウェイの森」が、どこがいいのかさっぱりわからなかったので、それ以後、村上春樹の作品には全く手を出さなくなったのです。Wikiで調べたら、「ノルウェイ~」は1987年刊行。ほとんど30年ぶり。

で、なぜこの期に及んでこの本を読んだか。
弟が入院中の母のリクエストにこたえて買って差し入れてやり、母が読み終わったので私にくれた、というわけ。

で、感想ですが

うーん。
最後まで苦労せずに読むことができました。
面白いかと訊かれると・・・
すごくつまらないわけではないんだけど。
他に読むものが無いなら、別に読んでもいいと思うよ、、、ぐらいな。

大昔読んだ村上春樹の作品の中で、一番面白かったのは「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。
母は読めなかったそうですが、ファンタジーを読んで育った人には読めるはず。
だからってもう一度読みたいというほどでもないけど。

他に「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を読んだような気がします。
「羊をめぐる冒険」は確かに読みました。
遥か昔なので、よく覚えていないのですが、それまでの日本文学とは違うと感じたのは確かです。アメリカ文学っぽいような気がして、新しいタイプの作家が生まれたんだな、みたいなことを思ったものです。
でも、ジョン・アーヴィングの「熊を放つ」「ガープの世界」「ホテル・ニューハンプシャー」を読んで、「なあんだ、村上春樹はこの人のパクリじゃん」と思ったのでした。
(「熊を放つ」はわけがわからなかったけれど、「ガープ~」と「ホテル~」は強烈に面白かったです。長い小説を読みたくてたまらない人にはお薦めします)
ちなみに、「熊を放つ」は村上春樹翻訳。
プロの翻訳家でもないのに、あの長編を訳そうなんて、よっぽどアーヴィングのファンなんだろうし、翻訳作業を通じて作品の中にどっぷり浸りきってしまったのだろうから、影響を受けるのはしょうがないのかも、と思ったものでした。・・・妙に寛大だが偉そうだ>私(自爆)
「ノルウェイの森」は、もしかしたら、アーヴィングから脱皮した作品だったのかもしれない。(何も覚えていないのでよくわからない。きっと的外れです)
でもとにかく面白くなかったんで。

まあ、この本をきっかけに彼の他の本も読んでみるか、、、とはつゆほどにも思わなかったというのが、今日の結論です(苦笑)

この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2015-01-23 21:20 | 普通の小説 | Trackback | Comments(8)

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Commented by luna at 2015-01-25 19:51 x
だからfoggyさん好きなんだわ(笑)
感覚的に似ているところが多いと感じます。

私も実はノルウェイの森しか読んだことがなく(インターの日本語の授業で読んだ)、リアルタイムな日本の文学をそれなりに楽しんだものの、私のお友達じゃないと思って、どんなに友人知人が褒めても薦めても他の本は無視していたのですが、この記事を読んだら、「熊を放つ」を紹介する文章(多分村上春樹が)を新聞で読んだ記憶がよみがえりました。そうか、あれか!
確かに引用部分は鮮烈な印象でした。

それから、ホテルニューハンプシャーは好きです
映画も好きでした(笑)
というわけで、機会があったら私も読んでみるかもしれません。
Commented by foggykaoru at 2015-01-27 20:09
lunaさん。
おお、仲間がいた!(笑)
「ノルウェイ」はつまらなかったけれど、「世界の終わりと・・・」は悪くなかったですよ。

このポストを書くために、関連本のレビューを熱帯雨林で読んで、「ホテル・ニューハンプシャー」を再読してみたくなりました。映画も観ましたよ!もしかしたら映画を観てから読んだのかも。
Commented by sataz at 2015-02-04 22:29 x
この件に関しては仲間ではありません、でもそんなに村上春樹好きでもない。読めばそれなりに面白い程度。うまく書けませんが、喪失の雰囲気とちりばめられる暗喩にニヤリとさせられるあたりかな?(この本は暗喩感じませんでしたが) そもそも、言いたいことがよくわからないし、あんなに人気が出る小説群じゃなかろうと私も思います。かなりの人が流行りに乗せられているだけかなと。多崎つくるはストーリーがきちんと収束してないですし。
この人のエッセイ群とルポ?のアンダーグラウンドは面白いですよ。小説は読まなくて良いと思いますが、それらは機会と興味があれば。
Commented by foggykaoru at 2015-02-11 20:37
satazさん。
ん? 村上春樹(の小説)がそんなにお好きではないということは、お仲間のような気がするんですが。。。
Commented by ケルン at 2015-02-12 12:46 x
売れているから読む、ということをしないのですが、この人の本は以前から周りの人(決まって、ふだん本の話をしない人)たちが貸してくれることが多く、ここ10年前後の作品はだいたい読んでいます。最近は貸してもらうことは減りましたが、読まないと意見も言えないので一応図書館で順番待ちして読んでいます。毎回、あれほど売れる良さが私にはわからないんだわ、と思い、その感は年々強くなります。

この作家の言葉づかいの癖が、私はあまり好きではありません。例えば、「ある意味で」という記述を昔の作品からよく見かけるのですが、「ある意味で」が「どのような意味で」なのかを書いて読み手に伝えるのが作家の仕事だと思うので、そこを省略して満足している点は疑問に思っています(そのような言葉づかいはファンにはカッコいいと映るらしく、模倣した文章はよく見かけます)。また、英語を和訳しないカタカナ表記が多い(例『キャッチャー・イン・ザ・ライ』)ことも気になります。

この本は、さらりと楽しめるという点で、他の作品より好感はありますが、もっとひっそりと一部の読者に売れれば良い本じゃないか、という印象です。細部は忘れましたが、後半に出てくる、駅についてのまとまった記述には、良い印象を持ちました。

旅のエッセイ(スコットランドのウイスキー蒸留所めぐり)、短編にはいくつか好きな作品があります。
Commented by foggykaoru at 2015-02-12 19:19
ケルンさん。
そうなんですよね。
ひっそりと読まれるのならともかく
なぜあんなに売れるか?
なぜあんなに話題になるか?
私にも謎です。一つ思いついた説としては、村上春樹にはマスコミ関係に友達が多いんじゃないかと・・・(毒爆・以下自粛)
Commented by sataz at 2015-02-14 07:20 x
ああ、作品によるのです。ノルウェイの森、世界の終わりとワンダーランド、1Q84あたりはかなり好きですし、喪失感のある文体、カタカナ多用も好きです。
マスコミや 自分は他人と違うと考えたい人に受ける小説ではあるのかなと思います。
Commented by foggykaoru at 2015-02-18 20:52
satazさん。
おっ、ノルウェイの森、お好きなんですね。

>マスコミや 自分は他人と違うと考えたい人に受ける小説
ほほ~
興味深い指摘です。

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