昭和史のおんな

澤地久枝著。

とりあげられているのは
東郷青児と心中未遂事件を起こした女性
満州事変直後、軍人である夫の出陣前夜に自害した女性
息子に保険金をかけて殺した母とその娘
堕胎罪に問われ、女優生命を絶たれた女性
女優岡田嘉子のソ連行きに同行した杉本良吉の妻
医学生である夫が一人前になるまで支えて捨てられ、チフス菌入り饅頭を送りつけた女医
性研究にまい進する夫を支え続けた女性
著名な学者をその妻から略奪した女性

保険金殺人は昨今もあるけど、他の事件はまさに「昭和」な事件。
女性の問題は、結局のところ相手の男性の問題でもあるのだなと深く思った。

昔は心中事件が非常に多かったという。
なにしろ、いろいろ制約とか障害がある。
男性は30歳、女性は25歳になるまで、親の許可無くして結婚できなかったんだそうだ。

今とはぜんぜん違う。

今多いのは、親子間の殺人。


暗い話ばかりだけれど、興味深い。
澤地久枝のジャーナリスティックな筆致が冴えわたっています。
が、ユーズドでしか入手できません。
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by foggykaoru | 2016-02-06 09:03 | 伝記・評伝 | Trackback | Comments(2)

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Commented by むっつり at 2016-02-06 19:05 x
昭和と言っても20年毎に区切らないと、まったくの別物ですものね
戦前は、解らない世界です
Commented by foggykaoru at 2016-02-07 22:34
むっつりさん。
そうですね。
「戦前のおんな」というタイトルのほうがふさわしいかも。

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