あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
たまたまですが、年越しをはさんでタイトルに「神様」が入っている本が続きました。
今回のこの本は佐藤多佳子による小説。
今まで読んだ彼女の本は「一瞬の風になれ」と「しゃべれどもしゃべれども」。
どちらも一人称の作品だったので、これもそうかと思いこんでいたら、三人称だったので、あらあらちょっとびっくり。
しかも、メインの二人がちょいとやばい感じ。
にもかかわらず、作品全体に漂う雰囲気が爽やかなのが、佐藤さんならではなのだろう。
やばい感じではあるが、メインの二人は非常に魅力的です。
解説でも「こんな人物たちに惹かれてしまう自分が怖い」的なことが書かれていますが、読んだ人はみんなそう感じることでしょう。
特にそのうちの一人は「一瞬の風になれ」に登場する、天才的スプリンターを微妙に思い出させます。彼もとても魅力的だったなあ。
お薦めです。
佐藤さんの小説が好きな人には超お薦め。(もっとも、彼女のファンはとっくに読んでるはず)