夜は短し歩けよ乙女

京都ファンタジーの旗手・森見登美彦の小説。

黒髪の乙女に恋した「先輩」が、京都中、彼女を追いかけ続ける話。
「すとーかー」と呼ばれかねない行為ですな。
でも、追いかけること自体は犯罪ではない。
追いかけられている人が追いかけられている事実に気づいていてこそ、犯罪になる。
「先輩」にとって幸いなことに、黒髪の乙女は追いかけられていることを全く自覚していないのでありまする。

本のタイトルが第一章のタイトルと同じなので、一瞬、短編集かなと思ってしまうけれど、四つの章から成る、長編小説です。
一つの章が一つのエピソード。
つまり、夜追っかける話は第一章のみ。

例によって、摩訶不思議な物語が繰り広げられ、楽しく読めます。
でも、男性目線なお話なので、「先輩」に感情移入することは、ワタクシには全く不可能なのでありました。
たぶん、男子、特に若い男子のほうが、キュンとくるのではないでしょうか。

アニメ化されたんですってね。もうすぐ公開ですって。
「先輩」の声を、今や大人気の星野源が担当したんだとか。
彼はめちゃくちゃ演技がうまい。心情に合わせてがらりと顔が変わるのに驚嘆してますが、声優としてはどんなもんなんだろう? (もちろん台詞回しもとてもうまいです。でも、表情が伴ってこそだからなあ)
ちょっと興味はあるけれど、私はあんまりアニメに興味が無いので、たぶん見ることはないでしょう。
ただ、この作品を映像化するなら、アニメは最適な媒体だろうと思います。





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by foggykaoru | 2017-03-13 21:19 | 普通の小説 | Trackback(1) | Comments(2)

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Tracked from 観・読・聴・験 備忘録 at 2017-03-14 07:09
タイトル : 『夜は短し歩けよ乙女』
森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)、読了。 山本周五郎賞ということで期待したのですが、 これは合いませんでした。 内容云々ではなく、文章の持つ雰囲気が合わないということです。 装飾がふんだん過ぎて食傷気味。 エッセイでさらっと読むには良いかもしれませんが、この文量では重いです。 ただ、大学生の無駄なエネルギーのかけ方には賛同。 「バカを一生懸命やる」ことの清...... more
Commented by ラッコ庵 at 2017-03-21 23:21 x
ファンには申し訳ないのですが、私の頭の中で森見登美彦さんと万城目学さんの区別がよくついていない…(-_-)「夜は短し…」はピンと来なかったのですが、アニメを見てから読んだ「有頂天家族」はすごく面白かったです。その後読んだ続編「二代目の帰朝」も面白かったので、夏からのアニメに期待!え、これ、森見さんでいいんですよね?万城目さん?
Commented by foggykaoru at 2017-03-23 09:22
ラッコ庵さん。
「有頂天家族」は森見さんです。
「二代目~」というのはわかりません。少なくとも、書店では見たことがありません。
狸のほわほわファンらジーも、2、3冊なら新鮮で楽しく読めるだろうけれど、そのうちに飽きちゃうかも?と思ったり。

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