有頂天家族

森見登美彦の京都ファンタジー。
狸の家族の物語です。能天気です。阿呆です。

解説を書いているのは上田誠という人。
森見原作のアニメ「四畳半神話体系」の脚本を書いた人だそうで。
「物語の核を見極めて、それ以外のところをそぎ落していけばいいだろう」と思って脚本を書き始めたら、大変なことになったそうで。
なぜなら、そぎ落としてしまうと、物語のいちばんの魅力がなくなってしまった。。。。

なるほどね、と思いました。
この作品も、どーでもいー話で満ち満ちていて、それをそぎ落としたら、大したものは残らない。
なにしろ阿呆な狸たちの物語ですから。
阿呆なエピソードのひとつひとつを味わって楽しむ物語なのです。
読んでると極彩色の絵柄が脳内に描かれます。

それは悪くない。ぜんぜん悪くない。

でもしょせん狸。
ユーモラスだけど、ロマンチックじゃない。
そこんとこが私にはいまいち。いまに。いまさん。

今まで読んだ森見作品の中で、いちばんロマンチックなのは「宵山万華鏡」です。

以前からうすうす感じていたことが、はっきりしました。
私は、脳内映像がかっこよくないファンタジーには魅力を感じないのです。
だから「指輪物語」はOKだけど、「ホビット」がダメなんだ。



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by foggykaoru | 2017-04-27 20:35 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

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