「われはロボット」

著者は超有名なアイザック・アシモフ。
映画「アイ・ロボット」の原作らしいけれど、観たことないから比較できません。

なんでも、この作品によって、「ロボット3原則」というものが確立したとかで、SF史上とても重要な作品らしいです。

「ロボット3原則」とは
第1条)ロボットは人間に危害も加えてはならない。
第2条)ロボットは人間に与えられた命令に従わねばならない。ただし、その命令が第1条に反する場合は、この限りではない。
第3条)ロボットは、第1条・第2条に反するおそれのない限り、自分の身を守らねばならない。

ふむ。
私の人生初のマイブーム「鉄腕アトム」(←年がバレる。。)も、この3原則に従っていたわけなのね。

小学生の頃読んだジュール・ベルヌの抄訳以外、ほとんどSFに触れたことがないため、最初は入り込むのに苦労しました。慣れたらつーっと読めましたが。こんなことを考え出せるなんて頭いいなあ、SFというのは高度に知的な遊びだなあ、と感心しました。

でも、やっぱりそんなに得意じゃないです>SF

それはなぜなんだろうと自己分析しました。

結論: 私は過去の歴史とか、その歴史によって形作られた今ある世界が好きらしい。「今、どんなふうであるか、そうなったのはなぜか」に興味がある。「もしもこういうふうにしたら、未来はこうなるかもしれない」ということよりも。

もちろん、SFにだって、その作家が生まれ育った文化が反映されていて、歴史とは無関係ではいられないのですが。

たとえば、「言葉を喋るロボットが出てきたとき、人々は忌避した」というくだりがあります。
私はここを読んで驚きました。つくづく面白いと思いました。
「人間やペットに似せたロボットの開発は、日本の独壇場である。欧米では、人型ロボットを作ることは、万物の創造主である神の領域を侵すことであると考えられ、タブー視されている」という内容の、新聞だか雑誌だかの記事を思い出して。

そういうところを面白がるということ自体、本質的にSF向きではないということの証だと思うんですよね。。

この本に関する情報はこちら
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by foggykaoru | 2006-03-15 20:23 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(16)

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Commented by ゆきみ at 2006-03-16 01:45 x
お疲れ様でした。(苦笑)
つつっっ~となんでも読めてすごいぞ、かおるサン、といつも思っていましたが、苦手なものもあったんですね。
無理させてごめんなさい。
当時読んでもおもしろかったと思いますが、21世紀になって読むと、いろいろ考えさせられますね。
Commented by foggykaoru at 2006-03-16 20:33
ゆきみさん。
いえいえ、自分で選ぶことがない本を読んでみるというのも、なかなか良い経験だったので、感謝してます。お貸し下さったもう1冊も、読んでみるかもです。
考えてみたら、私は未来(SF)が苦手なだけじゃなくて、思い切り古いほう(神話)も決して得意ではないんですよね。
こう見えても案外ストライクゾーンが狭いのかも。。。
Commented by at 2006-03-19 22:19 x
半分予想してたのだけど、SF苦手でしたか。
アイ・ロボットは鋼鉄都市が入ってると予告見た限りでは思います。こっちも名作です。
われはロボット、面白いでしょ。SFで育った私は中学で読んで以来大事にしてる本の一つです。
かおるさんには闇の左手はいかがでしょう?コミュニケーションの話です。個人的にはホーカ・シリーズが好きなのですが絶版(哀)。ダーコーヴァシリーズのドライタウンの虜囚はこんなのあり?と思うけど、面白かったです。
SFはよく8割は石と言いますので、つまらないのも沢山あります。
また、戦闘妖精・雪風読んでます。
Commented by ゆきみ at 2006-03-19 23:41 x
あっっ、蓮さん!! こんばんは~~
「我はロボット」を愛している人は、あの映画を見てはいけない…と思います。
先日も、覚悟して見たという人が活火山のように怒っていました。
今度公開されるのは、ブラッドベリの「サウンド・オブ・サンダー」。要するにパニック映画ということなのでしょうね。はうぅぅ
Commented by foggykaoru at 2006-03-20 20:27
蓮さん。
「闇の左手」ってスーザン・クーパーの作品でしたっけ?
SFはゆるゆるとやっていくつもりなので、そのうちにね。
Commented by foggykaoru at 2006-03-20 20:29
ゆきみさん。
「あの博士がそんなふうになってはいけない」ということ、最後まで読んでみて、なんとなくわかりました。
でも、映画というのは、往々にしてそんなふうにしちゃうんですよね。。。
Commented by at 2006-03-20 21:37 x
「闇の左手」はアーシュラ・K・ル・グインです。中学で読んだ時は主人公達の感情変化が分からなかったのですが、この年でも恋愛に疎いからなあ。あ、恋愛物ではなく、民俗学です。
>ゆきみさん
やはりあの映画は見ない方がよいですか。。。。SFで見てよかった映画ってほんとに少ない。。。。。
次はブラッドベリが餌食とは。ふみーん。見たくないよう。
Commented by silverspoonsjp at 2006-03-21 02:33
こんばんは。
「闇の左手」ですか…。ル・グイン女史は大のトールキンファンで、あの作品は「指輪物語」のモルドール・ルートにインスパイアされて書いた、という話をあとかきか作者自身のエッセイで読んだ記憶があります。

先に「闇の左手」を読んだところ、私のような子供にはちょっと刺激が強すぎ、読後は目まいがしたんですが、「二つの塔」を読んで、この本との関連を思い出し、かなりくらっと来ました。このような要らない講釈を知って読むと、結構読み進められるかもしれません…。

>そういうところを面白がる

それこそ、SFの読むべきツボだと思うんですよね…。SFというのは、本質的に文明批評(ということは歴史批評)だから。かおるさん、実はSF読みでいらっしゃるんじゃないですか?
Commented by foggykaoru at 2006-03-21 08:30
蓮さん。
あっ、ル・グインでしたか。
児童文学を書いてる人だったなあと思って混同してしまいました。
Commented by foggykaoru at 2006-03-21 08:45
銀の匙さん。
>SFというのは、本質的に文明批評(ということは歴史批評)だから
うんうん、今回そう思いました。
私は一足飛びに批評を読んで楽しむよりも、まず文明や歴史を勉強して、「へーそんなことがあるんだ、あったんだ」と楽しむほうみたい。少なくとも、現段階では。
Commented by at 2006-03-22 00:11 x
>銀の匙さん
えっ。ル・グインが闇の左手にそんな意味を込めてたのですか。知らなかった。引っ張り出す本が銀河にまた一つ。
>かおるさん
進みすぎた文明は魔法と同じになるそうですので、科学技術にきりきりする必要は無いと思いますよ。
ル・グインはゲドを書いてるから児童文学も書いてますね。
そういえばアシモフは指輪物語のファンで、あの斜め読みの天才が5回も読んで絶賛してます。
SFに長編の歴史物がいくつかありますね。SFと歴史物はなじみやすいかも。70年代ぐらいまでのSFを読んでましたので、その辺りまでならおすすめできるのもあるのですが。
Commented by Elfarran at 2006-03-23 22:13 x
ダーコヴァという単語が見えたのでドキドキノコノコ・・・・(笑)
SF・・・お嫌いでしたか・・・自分的には、FTとあんまり境目が無くて・・・
しいて言えば、自走するか車に乗るか、呪文を唱えるかボタンを
押すか・・・位の差かとおもっちょりますがあきまへんか?(*_*;
アジモフをアイするので映画は見に行きませんでした。あの白い
ロボットが哀しくて・・・しくしく。。。。SFが苦手でしたらば
アジモフは『黒後家蜘蛛の会』を激オススメいたしまします!
行きつけの酒場にヘンリー欲しくなります。創元社・・って
結構いい本出してますねぇ~♪
Commented by Titmouse at 2006-03-24 23:17 x
アシモフは好きなのにこの本は読んだかどうか定かではありません・・・。高校の時は『銀河帝国の興亡』に熱中して、心理歴史学で本当に未来が計算できたら、なんて思ってました。『黒後家蜘蛛の会』は絶対お勧めです~。
Commented by ゆきみ at 2006-03-25 01:17 x
わ~~、コメント欄がどんどん伸びていて楽しいです。
私は、真正面からのSFよりは、冷戦時代の近未来小説の方を読んでいました。「ブラジルからきた少年」とかは、どのあたりに分類されるんでしょう。好きでした。
皆さんのおっしゃるとおり、『黒後家蜘蛛の会』なら、かおるサンもお好きだと思います。
そして読後は執事かふぇーに繰り出しませう
Commented by foggykaoru at 2006-03-25 20:22
Elfarranさん、Titmouseさん、ゆきみさん。
『黒後家蜘蛛の会』は推理小説、、ですよね?タイトルだけは昔から知ってます。きっとそのうち読むわ。
推理小説は得意なんです。児童文学の世界に戻ってからは、とんとご無沙汰しちゃってるけど。
Commented by at 2006-03-26 16:54 x
短編小説としては面白いけど、黒後家蜘蛛の会は目の肥えた推理小説読みには物足りないと思います。ヘンリーにいいようにあしらわれてる会員がアシモフを連想させるのですけどねえ。

>エルさん
ダーコーヴァすきーに出会えて嬉しいです。マキャフリィはどうでしょうか?

>Titmouseさん
銀河帝国の興亡を好きな人に久しぶりに会えて嬉しいです。

>ゆきみさん
あんまりシリアスなのは読んでないのです。執事カフェツアー参加させていただけないでしょうか。

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