マクドナルド著「ふんわり王女」(太平出版社刊)

脇さんの本を読んで、読んでみたくなったマクドナルド。
最初に図書館で見つけたのはちくま文庫の「黄金の鍵」でした。
でも、koujitu3さんが、お薦めなのは違う訳だと教えてくださったので、再度図書館に足を運び、借りてきたのがこれ。

読んでみてなるほどと思いました。
まさに「ふんわり」した訳で。

たとえばこんなふうに。

この公女は、年とったまえの王さまと、とても気まずいことになっていました。それで、まえの王さまは、ゆいごん状を書くときに、公女のことをわざとわすれてしまいました。


きれいな日本語だわ~
でも、「気まずいことになる」って、もとの英語では何なのかしら?
そう思って、ちくま文庫の「黄金の鍵」に収録されている「かるい姫」を見てみたら、

マケムノイトは実はふたりの父である前王と仲たがいをしていたので、前王が遺言分けの遺言状を書くときにマケムノイトの名前を落としておいた。


なるほど。こっちは原文が透けて見えるような訳です。おそらくこっちのほうが正確さという点では上なのでしょう。

私としては、「ふんわり王女」のほうに軍配を上げたいです。

もしも私が小さいときに、この訳者によるこのシリーズに出会っていたら、きっと片端から読んだことでしょう。koujitu3さんのお子さんは幸せです。

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by foggykaoru | 2006-12-09 18:19 | 児童書関連 | Trackback | Comments(8)

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Commented by ケイ at 2006-12-09 22:17 x
かるい王女のほうは読んだことがあります。私が読んだのは、どこのだったか忘れたのですが、割合と幼年向きのシリーズの中の1冊でした。ロッタちゃんの引越しとかと同じシリーズだったかなあ。読んだ感想はそれなりにでした。

へえ、「ふんわり王女」という名の別の訳が出ているのですね。
Commented by at 2006-12-09 23:24 x
マクドナルドって、ジョージ・マクドナルドですか?「リリス」を書いた人だと思うのですが、読んだことはないけど、この”ふんわり”した文章は素敵ですね。
Commented by グワイヒア at 2006-12-11 01:41 x
ふんわり、すてきですね。
ずいぶん訳が違う・・・ うちのはどうかな、と思って見てみました。
それって、初めのところですよね?
岩波少年文庫の、脇明子さんの訳。

もっともこの王女は、お父さんである先代の王さまに逆らってばかりいたために、王さまが遺言状をお作りになるときに、きれいに忘れられてしまった人でした。

だそうです。
この本は、挿絵も素敵で、表紙もいい雰囲気で好きです。

それぞれの訳、別の状況が見えますね。王さまや王女さまの表情まで違って見えます。面白い。
ふんわり、という日本語が出てくるのは、素晴らしいと思います。
Commented by foggykaoru at 2006-12-11 20:46
ケイさん。
「かるい姫」、たぶん吉田新一訳なのだろうと思います。
ちょっと読んでみたけれど、楽しく読み進む、っていう感じはあんまりしないかも。
Commented by foggykaoru at 2006-12-11 20:47
蓮さん。
そうそう、ジョージです!
Commented by foggykaoru at 2006-12-11 20:48
グワイヒアさん。
へえええ、三者三様なんですねえ!
こうやって比較してみると、翻訳が一種の創作であることが、よくわかりますね。
Commented by koujitu3 at 2006-12-12 23:50
読み比べまでしてくださるなんて、どうもありがとう。
私もまた読み直してみたくなりました。

最近出版された児童書の中でのお勧めは、石井桃子さんご自身が改訳された「百枚のドレス」とトールキンの「サンタクロースからの手紙」の新装改訂版「ファーザー・クリスマス」だと思っています。
如何でしょうか?
Commented by foggykaoru at 2006-12-13 21:09
koujitu3さん。
読み比べまではしてないです。
比べてみたのはここで引用した箇所くらいで。
「かるい姫」をちらっと見て、なんだか読みにくいなあと思ったので、「ふんわり」も借りてみたら、あまりの読みやすさに感動したんです。
石井桃子さんは今も現役でいらっしゃるんですね。すごいなあ。

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