ひっぱりすぎですか?
2007年 01月 12日
新年早々風邪引いてしまって、本をじっくり読み味わう頭がまだできていません。
それよりも、無責任な翻訳をして遊ぶほうが楽なのです(苦笑)
今日は「NARUTO」です。
赤字の部分は、事実と違うのですが、原文どおりです。
==========
この作品の何が新しいというのか? たいして新味はないと言いたくなるかもしれない。「NARUTO」は「少年ジャンプ」連載の作品の伝統に完璧にのっとって描かれているからだ。ここ20年というもの、少年マンガの大ヒット作すべて(「聖闘士星矢」から「ヒカルの碁」まで)は、このマンガ雑誌から生まれた。その編集方針は「友情・勇気・忍耐」の3語に集約される。この作品には、それに加えて、独特な語り口の妙がある。暗い過去に苦しむ複雑で魅力的なキャラクターを創造し、おそろしく劇的なシチュエーションをお膳立てすることにおいて、キシモトの右に出るものはない。さらに、「NARUTO」の世界の精緻を極めた地政学と、微に入り細に入り描かれる戦闘技術は、複雑な世界とダンテ的な鬼気迫る対決に、真実味を与えている。低年齢の読者を対象とした人気マンガというジャンルにおいて、「NARUTO」は確かに1つの到達点を示しているといえよう。
===========
今回はわりと楽に訳せました。
dantesque(ダンテスク)という形容詞を見て、反射的にエドモン・ダンテスを思い出してしまいましたが、確認したら「ダンテ的な」でした。
ダンテの神曲、読んだことがないので、今ひとつぴんとこないんですが(苦笑)
ところで、この「マンガガイド」、来週には某所に寄贈する予定。
なので、私の手元にあるのはあと数日だけです。
もしも「この作品がどのように紹介されているのか知りたい」ということがありましたら、どうぞ今すぐお知らせください。
そうそう、最近一番の話題のマンガといえば「のだめ」ですが、まだフランス語版は出ていないんです。マンガガイドにこの作品の言及がないのは、そういうわけです。
by foggykaoru | 2007-01-12 22:29 | マンガ | Trackback | Comments(3)
ところで、ジャンプの編集方針は「友情・努力・勝利」だったと思いますが、フランス語だと「友情・勇気・忍耐」の意味合いの単語が割り当てられてるのでしょうか?