スーザン・クーパー著「古城の幽霊ボガード」

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スーザン・クーパーの作品は「闇の戦い」シリーズしか読んだことがなかったので、他にどんなものを書いているのだろうかという興味があって、手にとってみた本。

「ボガード」というのはスコットランドの妖精なのだとか。

クーパーはSFも書いているそうですが、この作品にはその要素も色濃く現れています。
SFというのは私が子どもだったころは「サイエンス・フィクション」でしたが、今のSFの「F」は「ファンタジー」の意味であることもあるのだとか。この作品を読んで、なるほどと納得しました。

面白かったけれど、非常に気に入ったというほどではありません。



というのは、私にとって、この作品は、冒頭の23ぺージで終わってしまったも同然だったのです。

スコットランドにある湖上の古城(ダジャレを言うつもりはなかったんですが)に暮らすマクデボン老人の静かな暮らしぶりと死。実にしみじみとした味わい深い筆致で描かれていて、ためいきが出るほどです。クーパーという人が、古き良きイギリスとその伝承に強い愛着を抱いているのだということが、よくわかります。

でもそれはたったの23ページ。その後の舞台はカナダに移ってしまう。

古い家具と一緒にカナダにやってきてしまったボガードがまきおこす大騒動は、そのまま子ども向きファンタジー映画にできそう。面白いかと問われれば、確かに面白い。
ただ、私の好みとはちょっと違う。
こういうのが好きな人もたくさんいるはずです。
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by foggykaoru | 2007-02-22 20:44 | 児童書関連 | Trackback | Comments(2)

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Commented by Titmouse at 2007-02-22 23:30 x
うん、私は好きです。
カナダを期待して読んだら(なんたってトロントだから)、スコットランドの湖も近くに行ったことがある場所だったという個人的事情もあって、1粒で2度おいしかった。現代的な展開も好きだな~。
Commented by foggykaoru at 2007-02-24 11:55
Titmouseさん。
ああそうか、なるほど。
トロントに住んだことがある人にはツボでしょうね。
それでもってスコットランドが出てきたらそりゃオトク♪(笑)

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