料理に「究極」なし

辻静雄著。氏の死後に刊行された、最後のエッセイ集。

何を書いても前に読んだ辻静雄氏の著書の感想文の繰り返しになってしまう。やっぱりこの人、偉かったんだなあと。

巻末に掲載されている丸谷才一氏の弔辞が泣かせます。最後の部分をご紹介しましょう。旧仮名遣いは改めてあります。
しかし、あの立派な男、優しくて快活で魅力に富む知識人がもういないことの寂しさをどうしたらいいのだろう。今後わたしは、イギリスの新刊書の読後感から一転してロンドンのホテルの朝食について語り合うような友達を、持つことができないでしょう。寂しい。


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by foggykaoru | 2008-03-29 21:36 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

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Commented by サグレス at 2008-03-31 11:40 x
誰かが亡くなって「残念だ、惜しい人を亡くした」と言う人は、それほどその死を悼んでいるわけではない。本当にその人の死を悼む人は、その人がいなくなってただただ寂しいと思うものだ。
これは、私の父が生前言っていたことです。
丸谷氏の気持ち、伝わってきますね。
Commented by foggykaoru at 2008-03-31 21:54
サグレスさん。
>本当にその人の死を悼む人は、その人がいなくなってただただ寂しいと思うものだ。
なるほど! それは名言ですね。

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