眉山

眉山とは徳島にある山だそうです。
徳島生まれの女性が主人公で、彼女の目を通して、その母親の死に様、そして生き様を描いています。

この母親がなんとも魅力的。女傑。

死をテーマにしたさだまさしの小説としては「アントキノイノチ」というのがある。
そしてこの作品。

人の死に関わる、大きな出来事が、さださんの周囲にあったのだろうと思ってしまった。

死を扱っているけれど、重くはありません。
さらさら読めます。
興味があったら、気軽に読んでみてください。

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# by foggykaoru | 2017-09-25 20:32 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

あまからカルテット

柚木麻子の軽~い小説。
女子校時代の仲良しグループが、大人になっても助け合って幸せをつかむ・・・的なお話。
暇つぶしによさそうだと思って読んだのだけれど、いくら暇つぶしでも、ここまで軽くなくてよかった。
同じ作者の「ランチのアッコちゃん」、あれのほうがずっと面白い。

でも、女子校育ちの人なら、きっと私よりもずっと楽しめるはず。

正直、この本に出てくる女友達の世界は、共学育ちの私にとっては異世界だったのでした。



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# by foggykaoru | 2017-09-21 20:21 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)

シベリア追跡

椎名誠の旅もの。
彼の旅は多くの場合、テレビ等の企画がらみだが、これもそのひとつ。
江戸時代にアラスカに漂着し、ユーラシア大陸に戻ってからロシアを横断し、エカテリーナ女帝に謁見したあげく、やっとの思いで帰国を果たした大黒屋光太夫の足跡をたどる。

椎名誠の本はお気楽路線であるが、この本はちょっと真面目。
なにしろ旅がつらい。
凄まじい風の吹きすさぶアラスカの離島。
そして、今のロシアじゃなくて、ソ連。
ゴルバチョフ時代なのだから、それ以前よりはマシなのだろうけれど、今のシベリアと比べると、非常に敷居の高いソ連。
そこに、極寒の時期に滞在する。
なにしろ光太夫の体験にならわなければならないのだから。

シベリア鉄道の北に、第二シベリア鉄道と呼ばれる鉄道が走っていることは知っていた。(シベリア旅行のとき、そちらに行く列車を見た)
その沿線は永久凍土地帯なのだけれど、、、
いやーーーー  
人間が住むところじゃないよ。

行っちゃったはいいものの、飛行機が飛ばなくていつ戻れるかわからない、それもサービス不在のソ連で。
という苦労をしたあとで訪れるイルクーツクが、ほんっとに鄙にもまれないいところだということがよくわかる。

椎名さんたちテレビクルーは、そののち、夏にもソ連を訪れるけれど、なんと冬のほうがいいんですと。氷に閉ざされて美しいから。


なにしろ古い話だから、どなたにもお薦め、とは言わない。
私には非常に面白かった。シベリア鉄道の旅をして、そこそこ土地柄を知っていることが大きい。
というわけで、あの旅に誘ってくれた友人には、自信を持って強くお薦めしたい。




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# by foggykaoru | 2017-09-20 07:07 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

東南アジア 全鉄道制覇の旅

副題は「タイ・ミャンマー迷走編」
著者はバックパッカーの大御所・下川裕治氏。

バックパッカーに超超超お薦めです。
別に「テツ」でなくても大丈夫。(現に私はそうじゃない。)

東南アジアの鉄道なら8割がた乗っている、という自負のある下川氏。
じゃあ、もうちょっとで制覇できるぞ、と思ってやり始めたら・・・

もうたいへん。

後悔の連続。

まず、タイ。
今のバンコクから想像しちゃいけない。
バンコクはタイの中でも例外なのです。
タイ全土に漂うのは、あいかわらず、ゆるーーーーーい 田舎の雰囲気。
で、時刻表はぜんぜんあてにならない。
時間があてにならない、というレベルではないのである。
(もちろん、時間はあてにならないのだ)
田舎には時刻表には載っていない列車がざらにある。
下川氏の考えでは「タイ人は、面倒くさいと省略するから」

!!!!!

で、おつぎがミャンマー。
この国の鉄道が相当ヒドイというのは、下川氏の他の本でも読んだけど、、、

ほんとにヒドイ。

整備されていないし、地元の人でさえ、どこをどう走っているのか、よくわからなかったりする。
聞いても、人によって答えが違ったり。

どちらの国も、移動手段として、バスのほうがメインになってしまって、鉄道はまあ「どーでもいー」存在に成り果てているということなんだけど。

それにしても
下川さん、ほんとうにお身体大切に。

そして、私たち読者のために「トホホ」な旅を続けてください。









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# by foggykaoru | 2017-09-09 14:03 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

パリ仕込みお料理ノート

石井好子の料理エッセイ。

この人の本は古いので、刊行当時は新鮮だった料理も、今の日本人にとってはもはやおなじみだったりする。

で、今の私にとって新鮮だったのは、食べ物関係よりも、往年のシャンソン歌手の逸話。
「ラ・メール」で有名なシャルル・トレネが、実はとっても嫌な人だったとか・・・。

どうでもいい話ですがね。

しかも、こんな話が通じる人は、あんまりいない。
私の同年代にも古すぎる話。
私は、父が愛聴していたNHK・FMの「午後のシャンソン」(by葦原英了)を、なんとなく聴いていたからこそ、わかるんです。

もしも父が存命だったら、貸してあげたい本でした。






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# by foggykaoru | 2017-08-29 21:11 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

旅をする木

これも旅の前に読んだんでした。

星野道夫著。
本屋に行くと、しょっちゅう目につき、ずっと前から気になっていた本です。

でも、アラスカの話でしょ。
私は自然ばかりのところは得意じゃない。
興味があるのは、人間の暮らし。営み。
しかも、しみじみしていて、じっくり味わう本でしょ。
そういうのも、実はあんまり得意じゃないのよ。

と思って、ずーっとスルーしていたのですが、今回、ブック○フで108円だったので、ちょっと勇気を奮って読んでみたのです。

1999年第1刷。2016年第33刷。
すごいロングセラー。いつも本屋にあるわけだ。

読んでみて

確かにしみじみ。
じっくり味わうタイプの本。
でも、思いのほか楽しめた。
星野さんの文章力に負うところが大きいと思う。
厳しい大自然に囲まれてみたいという気になる。

さらに、とても意外だったことがひとつ。

星野さんがアラスカに惹かれたきっかけは、北のさいはての集落の写真。
厳しい大自然の中で暮らす人々が、彼の興味の対象だったのだ。

そこにぐっときました。
星野さんを身近に感じました。



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# by foggykaoru | 2017-08-25 22:07 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

探検家、40歳の事情

ご無沙汰いたしました。旅に出て、帰ってきました。
感想文がたまっております。
まずは旅行前に読んだこの本。

角幡唯介著。

この人と高野秀行の本は新刊で買うことにしています。
多大な経費をかけて、しかも体を張って、絶対に私が行けない(行かない)ところに行ってくれてるんだもん。印税をあげなくちゃね。

著者の日常や、過去の思い出を綴ったエッセイ集。
あとがきでご本人がおっしゃっているとおり、とても軽い。
「ネタ話」的な色合いが濃いものも散見。

で、いちばん記憶が残っているのは最初の話。
角幡氏は結局、どこに家を買ったのかしら?

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# by foggykaoru | 2017-08-21 07:06 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

ショパンに飽きたら、ミステリー

著者の青柳いづみこの本職はピアニスト。「翼のはえた指」で知った人である。
彼女のピアノはいまだにきいたことがないのだけれど、ほんとうに書ける人だなと改めて感じた。
そして、すごい読書量だなと感嘆した。

というのは、この本、雑誌「EQ」に連載していたエッセイを集めたものなのであり、音楽に関わりのあるミステリー小説の紹介なのだ。
ミステリー専門誌にそんなエッセイを依頼されるなんて、ただものじゃない。
しかも6年も連載していたのだ。

紹介されているほとんどのミステリー作品は未読なのだけれど、とても面白くて、読んでみようかなという気にさせる。

この本はすぐには断捨離しないことにする。


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# by foggykaoru | 2017-08-01 23:07 | エッセイ | Trackback | Comments(0)