日本の路地を旅する

上原善広著。
ここで言う「路地」はいわゆる「被差別部落」の意味。
全国の「路地」を探訪した記録で、路地生まれの著者だからこそのルポである。

東京に住んでいると、同和問題というものも、遠い世界の話という感じがするが、関西では非常に生々しい問題なのだときいている。
「エタ」「非人」という呼称は知っていた。
けれど、この二つが違うということを初めて知った。
どう違うのか、もう忘れてるが(トホホ)

城が作られると、必ず「路地」が作られる、というのが興味深かった。
為政者が必要とするのだ。なぜだったっけ。もう忘れてる(号泣)
被差別部落というと、精肉とか革のなめしくらいしか思いつかないけれど、他にも独自の職業があったらしい。ああ記憶があやふやだ。

大宅壮一ノンフィクション賞受賞だというけれど、ちょっと受け止めきれなかった。

著者の「心の旅路」の記録という印象が強く残っている。






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# by foggykaoru | 2017-11-14 20:20 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

自然探索と聖地巡礼報告

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アーサー・ランサム・クラブ(通称ARC)の2年に1度の総会がありました。
3日間のプロブラムのうち、私が参加できたのは後半のみなのですが、一応ご報告。

まずは上の写真。東京郊外の公園でバードウォッチング・・・というふれこみでしたが、その実態は散策(苦笑)
天気に恵まれ、とても気持ちよかったです。

そして下の写真。

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ノーフォークで帆走してきた会員の報告会です。
現地でヨットを借りて。それも木造帆船! ランサムの挿絵そっくりの写真もあり、おおっ!
ヨットが動けなくなったときは、ディックのように棹を使ったんだそうです。
でもディックのように川に落ちることはなかった、とのことでした。
(心なしか、落ちなかったことを残念がっているように聞こえたのは私の勘違い?)

お茶はいつものミルクティーです。
ノーフォーク土産のタフィと、手作りの種入り菓子(昨今はシードケーキともいふ)を美味しくいただきました。

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# by foggykaoru | 2017-11-05 18:59 | ほんとうの生活 | Trackback | Comments(0)

スシバリン

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アイスランドはレイキャヴィクで見つけた「sushibarinn」

「なんとかバリン」という名前の飲食店がちょくちょくあるので、「barinn」イコール「bar」なのかなあと思って、オンライン辞書で調べてみたのですが、よくわかりませんでした。

アイスランド旅行記はメインサイトで連載中です。



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# by foggykaoru | 2017-11-03 10:17 | メインサイトのボツ写真 | Trackback | Comments(0)

目まいのする散歩

武田泰淳のエッセイ。
この人については「ひかりごけ」という小説を書いたということと、奥さんが武田百合子という人だということだけ知っていた。
古本屋で見つけて、裏表紙に野間文学賞受賞作と書いてあったから、ためしに読んでみた。

彼のかなり晩年のエッセイ。
なにしろ、すぐ目まいがするような体調なのです。

古き日本を訪ねるような感じ。
そんなにせっせと続きを読みたいという気分にはならなくて、読み始めてから終わるまでに1か月ぐらいかかった。
しかも、その途中ではさんだのが、白洲正子のエッセイだったりしたものだから、「ひとり昭和初期モード」に入ってしまったような。

いちばん最後に収録されているのが、ソ連旅行記。
これはこれで、最近読んだ椎名誠のシベリア旅行記とかぶるし。

で、一番興味を惹かれたのは奥さんである。
かなりぶっとんだ人だったようで。(そうい意味で白洲正子とかぶる)
彼女の本を読んでみたくなった。

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# by foggykaoru | 2017-10-29 16:01 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

零下59度の旅

椎名誠の本。

「シベリア追跡」の姉妹編・・・それもとても小さな妹。
旅の際の写真に文章を加えたもの。
内容的にはかぶっているし、「読み」応えはない。
でも、視覚的に訴えるので、古本屋で買って読むぶんには悪くなかった。



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# by foggykaoru | 2017-10-25 06:25 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

時をかける少女

「何を今さら」と言われそうな、筒井康隆のジュブナイル。

前に書いたかもしれないけれど、私がこの作品を知ったのは、NHKの少年ドラマ「タイムトラベラー」を通じてです。
前に書いたかもしれないけれど、主人公の芳山信子役を演じていた島田淳子と、小学校の(クラスは違うけど)同学年で(あー年がバレる)、ある日(たぶん初回か2回目くらい)たまたまドラマを観たら、「うっそー! 淳子ちゃんだ」とびっくりして、そのまま最終回まで見続けたということで。

で、原作を読んだことがあるのかどうか、わからないので、今回読んでみたわけです。

記憶に残っているドラマどおりの印象で、新たな発見は特にありませんでした。

この作品、書かれたのは1960年代なんですね。ドラマ化は70年代だけど。
古き良き時代の匂いがしました。
昭和。

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# by foggykaoru | 2017-10-23 21:36 | 児童書関連 | Trackback | Comments(0)

ほんもの

副題は「白洲次郎のことなど」
著者は白洲次郎の妻である白洲正子。

この夫婦と青山二郎という人の名前は昔から知っているのだけれど、いったいどういう人たちなのか、さっぱりわかっていなかった。
この本のお蔭で長年の疑問がようやく解けた。

興味深い夫婦ですねえ。

そして、巻末の解説を書いているのが夫妻の娘。
これが面白い。もしかしたら、本編よりも面白い?!
有名人の子どもが、親をネタにして商売しているのを馬鹿にしていた。でも気づいたら自分も同じことをしている、、と正直に言っているところがオモシロイ。
しかも、「母は子どものことをほっぽらかしにしていたと言っていたけれど、それは本当。だから子どもたちはみんな、ろくなものになってません」と結んでいる。あっぱれです。

白洲次郎は「これから戦争で大変なことになる」と考え、田舎にひっこんで農業を始めた。
イギリスのカントリージェントルマンをお手本にしたらしいけど。
その「田舎」というのが、小田急線の鶴川で、旧白洲邸は「武相荘(ぶあいそう)」という名前で一般公開されているのだそうだ。

今度そっち方面に行く機会があったら、寄ってみようかな。

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# by foggykaoru | 2017-10-22 21:50 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

薬石としての本たち

著者は南木佳士。
ずっと勤務医と作家の二足の草鞋を履き続けてきた南木さんだが、この本は定年退職後に書かれたもの。
作家一本になって、雰囲気が少し変わった。
元気になった感じ。余裕が出たのだろう。

この本は小説ではなく、エッセイだが、各エピソードごとに南木さんの愛読書が紹介されている。本の紹介がメインではないけれど。
全体的にかなり難しげな本ばかりで(哲学書とか)、気軽に手を伸ばせないのが残念。

一つだけ、これなら読んでみようかなと思ったのが、佐久総合病院のもと院長・若月俊一の「村で病気とたたかう」
でも、全部読むかはわからない。

なんせ、酒の席で若月院長にからんだ南木さんが
「あの本で面白いのは最初の2ぺージだけだ」
とほざいたら、
「真面目に書いたのはあそこだけだから」
と返されたんだそうだ。

図書館にあったら、とりあえず2ぺージだけは読んでみよう。






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# by foggykaoru | 2017-10-14 06:41 | エッセイ | Trackback | Comments(0)