カテゴリ:その他のジャンルの本( 36 )

ヨッパ谷への降下

筒井康隆の「自選ファンタジー傑作集」なんだそうです。

読んだのが1か月以上前なので、ほとんど覚えていないのですが・・・
彼の大人向けのファンタジーは、大人イコール成人向けでして、かなりエロチック。
この本の中にも「エロチック街道」なんていうのがあるんですが、そっち系は私にはちっとも面白くないのです。男性はドキドキして面白いんでしょうか。きっとそうなんですね。

面白いのは子供が主人公のもの。
「北極王」。実に良いです。なんなんでしょうこのしみじみ感。
そして「家」。とても良いです。ゲドとか出てきそうです。
この二編は、普通に(って何が普通なんだかわかりませんが)ファンタジーが好きな人なら気に入るはず。





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by foggykaoru | 2017-02-25 20:47 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(0)

カツオが磯野家を片づける日

著者は渡部亜矢という人。「実家片づけアドバイザー」なのだそうだ。

父が亡くなったとき、金銭面のことは弟任せだった。弟よ、ありがとう。
もしも私がひとりっ子だったら、ほんとうに大変だっただろう。
こういう本から、必死になって情報を得ようとしたことだろう。

両足を骨折した母は、今、しっかり実家に復帰している。
怪我をする前は「もう料理するのに飽きた」などと口走っていたが、老人ホームでの退屈な日々を経験したせいか、そういう愚痴は減ったように思う。
だから、今はとりあえず安心。
でも、今後のことを考えることが多い今日この頃、書店で見つけて、それほどの本じゃないのにと思いつつ、つい購入してしまったわけである。

ターゲットとしている読者は私ぐらいの、子供のころからサザエさんに親しんだ世代なので、目のつけどころがとてもいいと思う。

サザエさん一家の今(!)が楽しい。
なにしろ、いまだ独身のカツオには、幼馴染という強力な助っ人がいる。
花沢さんが実家の不動産業をついでいて、早川さんが「実家片づけアドバイザー」、中島くんはファイナンシャル・プランナーですって。
うらやましいなあ。
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by foggykaoru | 2016-07-07 22:52 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(2)

世界飛び地大全

著者は「国マニア」の吉田一郎。
ネットでユーズドを購入。

一項目が短いし、たくさんの項目を一気に読むと、頭がごちゃごちゃになる(少なくとも私はそうだった)ので、通勤車内などで、毎日ちびちび読むのに向いている。
読み終えるのに1か月ぐらいかかった。その間に小説を読んだりしていたということもあるが。

この本を読んで今更ながら気づいたのは、「アドリア海の真珠」として名高いドブロブニクが飛び地だったこと。
バスで北上するとき、ほんの10分ぐらいボスニア領内を通ったことはよく覚えているが、「飛び地」という概念は頭に浮かばなかった。
「内陸の国・ボスニアが、海への出口を欲しがったんだろうな」と思っただけだった。
でもそうじゃなかった、ということが書いてある。
あそこは海に面していても、ろくな港があるわけじゃなくて、役立たずなんだそうで。

ドブロブニクはけっこう大きいし、飛び地であるというデメリットはたいしてなさそうだけれど、世界各地には信じられないほど小さな飛び地や、飛び地であるために生活が恐ろしく不便になっているところとかが、たくさんあるのだそうだ。
世界地理好きな人、そういった薀蓄が好きな人にはお薦め。
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by foggykaoru | 2016-06-05 08:48 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(8)

世界史で学べ!地政学

祥伝社刊。
著者の茂木誠という人は★台予備校の世界史の講師だそうな。
たまに観るBS4の「久米書店」で、この人の別の本を紹介していて興味を抱いたのだが、熱帯雨林のレビューでは、その本よりもこちらのほうが評判がよかったので。

「もう熱帯雨林では買わない」と言ったくせに!
とお思いでしょうかね。
でもね、この本を熱帯雨林で「ぽちっとな」したのは、前項の「書店ガール」を読む前なのです。。。(←苦しい言い訳)

で、せっかくこの本を読んだのに、地政学って何?という問いに、きちんと説明できない私です。
えーと、、、なんというか、各国のエゴのぶつかりあいを学問化した感じ? 
昔からのわかりやすい例としては、ロシアは不凍港を求めて南下したがる、とか。

良い本だと思います。
非常に読みやすいし、読むと、世界で起こっていることが、読む前よりはわかるようになる。

たとえば、
サダム・フセインなど、ちょっと前の中東の独裁者は親ソ的だったから、宗教色が薄かったんですって。
でもそのあたりが、どんどん倒されちゃったから、イスラム原理主義がのさばり始めちゃったみたい。
あと、日本は適度にロシアと仲良くするべきらしい。
中国が南の海に出張っていこうとするのをとどめるには、北からロシアに圧迫してもらうのが有効なんですと。

以上のようなことを、既に知っている人は読まなくてもいいかも。
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by foggykaoru | 2016-04-06 19:20 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(0)

ワケありな国境

武田知弘著。
世界中の「変な国境」のいわれが、要領よくまとめられてます。
「アフリカ国境が直線が多い理由」とか「小説『最後の授業』の真実」あたりは、知ってることだったけど、海外旅行好きな人には非常に興味深い話が多い。

たとえばロシアの飛び地「カリーニングラード」。
今まで「いったいここは何?」」と思っていた。
そもそもソ連のときは飛び地ではなかったんですね。なるほど。
バルト三国が独立したため、飛び地になってしまったのです。
そして一時期は犯罪の巣窟みたいになっていたそうだけど、今やとても潤っているんだそうな。

なぜブラジルはあんなに大きいのか。
南アフリカの中にぽつんぽつんある小さい国はなぜできたか。
国境未画定地域ってどういうことなのか。
といったことに興味をそそられる人にはお薦めです。

あと、ベルギー領コンゴというのは、ベルギーの植民地ではなくて、ベルギー国王の私有地だった!
意味不明でしょ?

この本は断捨離箱行きではなく、しばらくは手元に置いておくつもり。

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by foggykaoru | 2016-01-25 21:17 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(4)

旅のラゴス

筒井康隆のファンタジー。一般的にはSFファンタジーと呼ばれているらしいけれど、SFが苦手な私が読める、普通のファンタジーです。ただし、お子様向きではない。

すらすら読めて、真ん中へんから先が読めたような気がしたけれど、予想とは違う展開になってよかった。なかなかのエンターテインメントです。

なぜ「ラゴスの旅」でなくて、「旅のラゴス」なのだろう?

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ところで、筒井康隆は数々の文学賞を受賞している。
以前読んだ「わたしのグランパ」が読売文学賞の授賞作品だと知り、なるほどと思った。
他の受賞作品も読んでみようかな。
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by foggykaoru | 2015-06-14 10:24 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(0)

家族の悪知恵

副題は「身もフタもないけど役に立つ49のヒント」
サイバラの人生相談、第二弾です。
第一弾に劣らず面白い。

「夫が亡くなって気落ちしてどうしようもない」
という人には
「死んだのが子どもでなくて亭主だったことをラッキーと思え」
とか。

私にとってビックリだったのは、鴨ちゃんを看取ったあと、サイバラが得た彼氏が美容整形外科医の高須センセイだったということ。
知らなかった~

一番面白いのは、巻末の「母子座談会」
サイバラの息子さんと娘さんが登場。
いい子たちだ~ 
ちゃんと愛情を受けて育つとこうなる、という見本。
サイバラ偉いじゃん。

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by foggykaoru | 2015-03-29 10:33 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(4)

生きる悪知恵

西原理恵子による人生相談。
副題は「正しくないけど役に立つ60のヒント」

正しくない・・・のかな?
確かに正統派ではない。
でもけっこう正しいような。

「こういう嘘をつけ」みたいなアドバイスもあるけれど、「嘘も方便」というのは大人相手の人生相談にはあって当然。

この人生相談ほどの新鮮さは無いのだけれど、実際的。
修羅場を生き抜いてきたサイバラの至言が満ち満ちている。

悩む人というのは暇があるんじゃないかなんて思ったりもする。
怒涛の人生を送っていたら、悩む暇もない。

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今、「高齢者問題」という微妙な悩み(深刻というほどでもない)を抱えていて、それをあれこれ考える暇がある私であります。
ブログもメインサイトも放置プレイになり気味なのはそのせい。
まだうまく文章化できないんだけど。まあそのうちに。
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by foggykaoru | 2015-03-02 21:33 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(4)

国マニア

副題は「世界の珍国、奇妙な地域へ」
著者は吉田一郎という人。
著者紹介には現さいたま市議とあるけれど、Wikiによると、その後、さいたま市長選に出て落選しちゃったそうで。

世界の50のちょっと変わった国または地域がとりあげられている。

冒頭の「極小国家ベストテン」が面白かった。
特にモナコ、サンマリノ、リヒテンシュタインの歴史が。
たぶんこれは私がヨーロッパ好きのせいだろう。ウィーンにリヒテンシュタインの美術館があって、行きたいと思いつつ行けなくて、それにしても何故にウィーンに?と思ったのだが、この本を読んでようやくわかった。

その他、アトス山が女人禁制はけしからん!と欧州議会が言ったんですと。
確かに行けないのは悔しい。
でも、普通に行けたらそれはそれで興味が半減するような気がする・・・

この本が書かれてから世界の情勢が変わっているから、たとえば香港の記述など、どうかなという感じ。クリミア半島はロシアになっちゃったし。

おお、ソマリランドのこともちゃんと書いてある!と思って「謎の独立国家ソマリランド」を確認したら、なんとなんと、高野さんをソマリランド行きに駆り立てたのはこの本だったのでした。すごいじゃん!

あとはビロビジャンという名前に反応してしまった。
この夏のシベリア鉄道の旅で、通ったのです。
ハバロフスクの近く。ユダヤ人自治州の首都だったところ。

ランサマイト向けとしては、スバールバル諸島に関する記事もある。
えっ、何って? シュピッツベルゲンのことです。ちょっと行ってみたいのよね。

毎日ちびちび読むといいと思う。
1日1つだと50日もかかってしまうから、2つずつ読んで約1か月で読み終えるといいでしょう。


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by foggykaoru | 2014-10-18 19:54 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(4)

地図のない場所で眠りたい

早稲田の探検部出身の探検家?である高野秀行・角幡唯介の対談集。
この二人のファンだったら読むっきゃないでしょ。
で、ファンだったら楽しめます。

二人そろって「『やってることがすごい』とは言われても、『文章がいい』と言われたことがない」と嘆いてます。私は彼らの文章、相当褒めてるんだけどな。あ、ここじゃなくて、熱帯雨林のレビューで書かなくちゃいけないのか。

お二人には届かないだろうけれど、重ねて言います。
この二人はやってることがすごいだけじゃなくて、文章がうまいのです。でなければ私はこんなに読んでません。

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by foggykaoru | 2014-07-06 19:58 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(2)