カテゴリ:エッセイ( 138 )

週末ちょっとディープなタイ旅

下川裕治著。
「週末」シリーズの最新刊。
タイトルに「旅」とあるけれど、旅本だと思って読むとあてがはずれるだろう。
正確には「プミポン国王亡きあとのタイの現状」という感じ。

この本を読んで初めて知ったけれど、下川さんはタイ在住なんだそうです。
国王の死に際しての国民の反応等、定点観測してないとわからないことが書かれていて、非常に興味深い。

でももっともっと書けることがあるのに、抑えているのだろうと思う。
たとえば新しい国王はかなり問題がある人だということなど。
(新聞社勤務のダンナがバンコク支局勤務になったために、現地に数年住んだ友人から聞いた話なので、かなり信頼できる情報です)
下手なことを書いて、それがタイ当局に知られたら、きっとタイにいられなくなるだろうから。





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by foggykaoru | 2017-03-26 09:16 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

老いと収納

著者は群ようこ。
溜まりに溜まった不用品を処分するお話。いうなれば断捨離エッセイ。

すごいなあと思ったのは、服装の総チェック。
ファッションの専門家である友達からのアドバイスをもとに、クローゼットの服を総とっかえに挑戦してるんです。
「今、似合うもの」を厳選して。
長年、自分に似合うと思っていたものが、実はそうでなかった、ということが多々ある。
年を取ったせいで、昔似合ったものが今はそうではない、ということもある。

私も服装チェックはしています。自力で。
「昔は似合ったけど、今はダメ」を発見しては処分しています。
でも、自分だけだと「明らかにダメ」なものしかわからない。
ファッションセンスあふれる友人がいてくれたら、どんなにいいでしょう。

あと、夏の部屋着として「高島ちぢみ」を採用したんだそうです。
今度夏のパジャマを買うときは、ぜひ高島ちぢみにしてみよう。

群さんとの大きな違いは、本の量。文筆家だもんね。
そして着物。これがすごく場所をとる。
私は着物には一切興味がなくて、ほんっとうによかった。


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by foggykaoru | 2017-03-21 21:52 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

イギリス人はおかしい

副題は「日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔」
著者の高尾慶子という人は、紆余曲折の末、イギリス人、それも超有名な映画監督リドリー・スコット宅のハウスキーパーになる。
そのときの暮らし、そしてその後少しのお話。

1か月以上前に読んだので、ほとんど忘れてしまっているのだけれど、非常に面白く読んだことだけは覚えています。
タイトルから想像できるとおり、英国礼賛ではありませんが、そこがいいのです。英国マニアは必読。

話は古いんです。ハードカバーの初版は1998年。
「英国人は紳士だとか言うけれど、それはもはや幻想。サッチャー政治がすべてを悪く変えてしまった」と吠えていらっしゃいます。
「サッチャーが悪い」は初耳ではないんですけどね。
そのサッチャーも引退して幾年月。認知症になってしまったそうで。(遠い目)
サッチャー以前の、礼節に満ちた英国を味わってみたかったものです。



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by foggykaoru | 2017-02-26 08:33 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

ぐうたら旅日記

副題は「恐山・知床を行く」
著者はちょっと前に別の本を読んで、ちょっぴり注目した北大路公子。

これはいまいち。
いわゆる普通の旅行記とか、旅行情報を期待して読んだわけじゃないんだけど、もうちょっと何かあるんじゃないかと期待してました。
これは要するに、ネットで知り合った仲間との旅、つまり泊りがけのオフ会の話なんです。
著者のネット仲間には楽しいと思います。

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実は

今から夏の旅行の計画を立ててます。
ここんとこ、プライベートツアコン・ふゆきにおんぶにだっこの旅ばかりでしたが、今回は私がツアコン。
ネットで検索しても、ろくな情報が出てこない国です。
って言っても去年のベラルーシみたいな怪しいとこじゃないんです。けっこう知られてる国です。
日本人の場合、ツアーで行くのが主流のようで、日本語で検索しても、個人旅行者の生の情報はほとんど出てこない。

英語で検索すればいくらでもあるんだろうな・・・

「地球の歩き方」も大した情報を載せてない、というわけで、久しぶりにロンプラ解読の日々です。

もともと物価が高い上に、シーズンは劇混みになるらしいので、宿泊サイトをチェックして、よさげなところは即確保。
他にもよさげなところを見つけたら、そっちもためらわずに確保。
落ち着いてよく考えてから、どっちにするか決めて、不要なほうをキャンセル
というようなことを、暇さえあればやってます。

以上、読書のペースが落ちていることの言い訳でした(苦笑)



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by foggykaoru | 2017-01-28 11:19 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

枕もとに靴

副題は「ああ無常の泥酔日記」
もともと超人気日記サイト(ブログが登場する以前)にあげられていた記事を精選(?)したエッセイ集。
著者は北大路公子という人。
北海道在住なので北大路、日ハムの「ハム」から公子なんだそうである。

これをきっかけにプロになったというだけあって、そんじょそこらの日記とはわけが違う。レベルが違う。

全般的にはタイトルどおり「泥酔ネタ」。
飲んで酔っ払った、という事実はあるんだろうけれど、今の言葉を使うなら、かなり「盛って」いる。正直、ちょっと引いてしまう。
でも、そういうネタばかりではない。
特筆すべきなのは文章力。
さらに、ときたま挟み込まれている純然たる創作ものがすごい。
中には宮沢賢治と見まごうような作品もある。

もとはと言えば、この人の旅エッセイを書店で見つけて、名前を覚えて、この本を古本屋で見つけて買った、、という経緯がある。
これなら、最初に見た旅エッセイを新刊で買ってもいいかなと思っているところ。普通の旅行記ではなくて、絶対に参考にならないだろうけれど。



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by foggykaoru | 2016-12-29 11:23 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

東京の空の下オムレツのにおいは流れる

石井好子著。
「暮らしの手帖」連載時にリアルタイムに読んでいた「巴里の空の下・・・」とは違い、こちらは(たぶん)初読。

柳の下の2匹目のドジョウだし、と思って、あまり期待しないで読んだのだけれど、これはこれで面白かった。

食べ物を美味しそうに書いている点では文句なし。
文章に関しては、前作よりもむしろ練れている。
飲食物エッセイが好きな人にはお薦めです。






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by foggykaoru | 2016-12-23 08:09 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

またやっちまった・・・

「クロワッサンとベレー帽ーーーふらんすモノ語り」という文庫本を読みました。
そしたら、、、

読んだことがあったのでした。こちらを改題したものだったのです。
最後まで全然気づきませんでした。とほほ。



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by foggykaoru | 2016-12-21 22:38 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

マナーの正体

読売新聞の夕刊に連載されていたエッセイを収録。
十数人の著名人がかわるがわる書いています。
さだまさし、竹内久美子、逢坂剛、鎌田實、藤原正彦、荻原アンナとか、錚々たる面々が。

1篇が見開き2ぺージ。
新聞の連載記事ですから、しみじみ感動するとか、忘れがたい印象が残るというほどはないけれど、どれも一定のレベルには達している。想定内の面白さ。
特に半身浴のおともとして、かなりの日数、役立ってくれました。

そんな本ですが、実はわざわざユーズドで探してまでして購入したんです。
なぜなら友人が
「執筆陣の中に高野秀行もいる」
と教えてくれたから。

高野さん、出世しましたね~

そう言えば、週刊文春にも高野さんの連載記事があるんです。
すっごいですね~

なんかもう、なにも私がせっせと新刊を買ってあげなくても、ソマリランドでの取材費に困ることはないんじゃないか、、、なあんて思っちゃったりして。
序の口、、というのは言い過ぎかな、、、幕下ぐらいから贔屓にしていた力士が、ついに三役に昇進したときの相撲ファンの気持ちというのはこんな感じなのかしら。



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by foggykaoru | 2016-12-14 20:10 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

娘の味

副題は「残るは食欲」
阿川佐和子のエッセイ。
彼女のエッセイはン十年前、実家でちょくちょく読んでいたが、自ら選んで読んだのはこれが初めてかも。

とっても久しぶりに読んだら

・・・達者ですなあ

と感心しました。

もしかしたら、昔よりも文章が上手になった?
それとも、久しぶりだから新鮮に感じた?

石井さんの「巴里の空の下・・・」に続けて飲食物エッセイを読み、両者の違いを強く感じた。
比べると石井さんのほうが私は好きです。
一つ一つの味わいが深い感じがする。
(あくまでも個人的な好みの問題です)

こちらはクロワッサンに連載していたということで、1か月に1本のペースで書かれていたもの。
きっと大変なんだろうなあ
と思いました。
そう思わせてしまうところが、ちょっぴりマイナス。




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by foggykaoru | 2016-11-26 21:24 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

石井好子のこのエッセイは、子供の頃、「暮らしの手帖」の連載で読んだもの。
朝ドラ「とと姉ちゃん」はとうの昔に終わったけれど、私の読書生活にはまだ影響を及ぼしているのです。
しみじみ思うのですが、私の小学校時代の2大読書体験は「暮らしの手帖」とランサムだったみたいで。
まあなんと健全、なんとまっとうだったことでしょう(苦笑)

たぶん今から20年ぐらい前、石井好子が「徹子の部屋」に出ていて、この本について「今読むと大したことない」と言っていました。

そりゃそうかもねえ
と思って、今回の「『暮らしの手帖』を懐かしむ読書イベント」でも、この本は後回しになってしまったのですが


いやいや

今読んでも面白い。

もちろん、昔読んだときは、全く知らない料理だった。
だから、新鮮味とか驚きが今よりもはるかに大きかった。
たとえば「ハムとメロン」
昔は食べたことがなかった。それどころか聞いたこともなかった。
今なら生ハムとメロンはよく知った味。
でも、今読んでも面白いことは面白いのです。
それぐらい、文章が上手。

(という話を母にしたら、「彼女は歌手としてよりも、よっぽど物書きとしての才能のほうがあると思う」と言っておりました。)

もっとも、最後のほうは、ネタが尽きた感があって、ちょっと残念なことになってます。

フランス以外の国、たとえばスペインの食糧事情が意外です。
あの国はレストランで食事をするより、バルでつまみを食べるほうがおいしい。
石井さんもレストランではあまり感動しなかったようで。
たまたま立ち寄ったバルで食べたものがよかった・・・という話になるかと思いきや、バルも全然ダメだったようで。

それはたまたま「ハズレ」だったのか?
それとも、当時のスペインがそれほどまでに貧しかったのか?
永遠に解けない謎なのであります。




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by foggykaoru | 2016-11-22 20:42 | エッセイ | Trackback | Comments(0)