カテゴリ:エッセイ( 141 )

負けるのは美しく

集英社文庫。古本屋で購入。

読書家として知られた俳優・児玉清のエッセイ集。
自らの俳優人生が中心。
最終章は若くして逝った娘について割かれている。
映画俳優としてはいま一つだった児玉氏なので、タイトルどおり「負けた(=思うようにならなかった)」エピソードが多いのだけれど、読んでる分には楽しめます。
どのくらい楽しめたかと言うと、一篇が長くないから、ちょこちょこ読もうと思って読み始めたのだが、一気に読んでしまった、というくらい。

ずっと昔、テレビドラマで彼がフランス語の通訳を演じていて、そのフランス語に感心したことを覚えている。
仏文学者・篠沢秀夫の学友で、一緒に語劇をやっていたということを知っていたので、「さすが仏文科卒!」と思ったのだが、後になって実は独文科出身だと知り、驚いたものだった。
語学のセンスが相当あるんだろうなと思った。
家庭の事情がなかったら、絶対に独文学者になっていた人なのだろう。
というわけで(?)、解説は独文学者の池内紀。
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by foggykaoru | 2016-04-15 22:39 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

他諺の空似

米原万里さんの遺作だそうだ。
副題は「ことわざ人類学」
「他諺」は「たげん」と読むそうな。

同じような意味を持つ、世界中の諺を紹介している。
興味深いけれど、その量があまりにも多くてゲップが出そう。
各項目の「つかみ」は、色っぽい話が多くて、そこだけはさっさと読めたんだけどね(苦笑)
忘れたころになってほんのちょっぴり読み進む、という感じで、読み終えるのに3か月ぐらいかかってしまった。

この本が書かれた当時の小泉政権をビシビシ批判している。
でも、今の政治ってあの頃どころの騒ぎじゃないかも・・・
と、暗澹とした気分になってしまって、それがなかなか読み進むことができなかった、もう一つの理由。

裏表紙の紹介文にあるように、まさに米原ワールド炸裂!
悪いのは、受け止めきれなかった私です。

ユーズドでしか入手できません。
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by foggykaoru | 2016-02-18 21:49 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

私の愛する憩いの地

ユーズドでしか入手できません。

著者は一定の年齢以上の人なら絶対知ってる兼高かおる。
なにしろあの兼高さんが、世界中で「これ」と思った場所をピックアップして説明してくれてるのだから、旅好きには非常に参考になります。
(注意!ものすごく面白いというほどではありません)
秘境的な場所も紹介されているけれど、ちゃんとしたホテルがあるところばかりなので、軟弱なえせバックパッカーにはぴったり。
たとえばシュピッツベルゲンとかね。
行きたい。。。

イギリスでピックアップされているのはセント・アイヴス(コンウォールの海辺の町)、グレンイーグルス(ゴルフ好きにお薦めだそうだ)、そしてそして、なんとノーフォーク!
古本屋で見つけて思わず買った理由はここにある(自爆)

フランスはミディ運河とロックフォールです。渋いなあ。
兼高さんが参加したミディ運河クルーズは、数日間、船に寝泊まりするもの。
近頃急激にまったり旅に心惹かれるようになっているので、非常にそそられて、思わずネットで探してみました。
でも、半日クルーズとか1日クルーズしか見つからないよ(涙)

この本も、しばらくは手元に置いておきます。
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by foggykaoru | 2016-01-27 20:32 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

週末シンガポール・マレーシアでちょっと南国気分

下川裕治著。
バックパッカーの教祖的な存在の下川さんがシンガポール?!
と思って読んだら、ご本人もそう言っている(笑)

私はシンガポールには数時間いただけ。
トランジットの間にマーライオンを観に行ったのだ。
で、それまでは、世界有数の大都市・東京の住民としては、海外の都会に行って「負けた」と思ったことはなかったのだが、シンガポールには「負けた・・・」と思った。

で、きれいで便利。
だけど、別にぜひ再訪したいという気にもならず。

でも、最近、とみに軟弱になってきて、楽なところならどこでも(?!)いいんじゃないか?
だったらシンガポールだっていいじゃないか?、、、なーんて思ったり。
マレーシアという国にもさっぱり興味が湧かなくて、別にわざわざ行くこともないんじゃないかと思っていたのだけれど、これまた楽そうだし、行ってみたっていいんじゃないか?

という、不純(?)な理由でちょっと興味がわきかけているこの2国。

旅情報として、ある程度は役に立つ。
たとえば、シンガポールで気楽な食事がとれるのは、1にも2にもホーカーズ、なんだそうである。
あと、シンガポールは週末になるとホテルの料金がどんと上がるんだそうである。

でも、この本のメインは、あくまでも下川さんの目を通して見た、下川さんにとってのシンガポール、マレーシア。
そこがいい。
と思う人でないと、読んでがっかりするかも。

シンガポールが華僑の国だということは知っていたけれど、の分離独立の経緯とか、ぜんぜん知らなかった。
喧嘩して出ていったのかと思っていたら、追い出されたんですって。
マレーシアはマレー人中心。
マレー鉄道が有名だけど、バスのほうがずーっと便利なんですって。
なぜかというと、鉄道はマレー人がやっている。
マレー人は優遇されているから、なんとなくいろいろボケてるらしい。
バスは他の民族(インド系とか多いらしい)が中心にやってるから、気が利いているんだそうです。

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by foggykaoru | 2016-01-17 10:46 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

赤めだか

年末のテレビ番組の中で、唯一「観るぞ」と思って観たのが、ドラマ「赤めだか」。

すごいキャスティング。
特にたけし演ずる談志。見ごたえありました。
私はテレビは「録画してまでは観ない」というポリシーなのですが、このドラマはもう1度観たいです。

で、原作本を買って読んだわけで。

ドラマを観ていないほうが面白かっただろうと思います。


実は著者の立川談春に会ったことがあります。
今思えば彼が二つ目になって間もない頃かと。
場所は友人宅。
友人のダーリンが外国人でして、ホームパーティーをちょくちょく開いていたんです。
彼女に「この人、落語家なのよ」と紹介されました。
「あの」談志の弟子と聞いて興味深々。
落語業界の話をちょこっと聞かせてもらったりして。
師匠について「破天荒に見えるけど、やばいことには絶対手を出さない人」と言っていたなあ。
その後ずっと、身内的な気分で彼の出世を喜んでいました。
落語を聞きに行ったわけでもないし、この本も読んでなかったんだけど。
(「下町ロケット」は観ました。)

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by foggykaoru | 2015-12-30 22:49 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

食客旅行

玉村豊男のエッセイ集。
内容はタイトルどおり、旅先の食。

1996年刊。もう20年も前。
だから古いのだけれど、今読んでも十分に楽しめる。
1篇が3ページ程度ととても短い。
並みのエッセイだったら、(私には)短すぎて不満を覚えるところだが、この本はそうならなかった。
つくづく文章がうまいんだなと感心しました。

ほんっとにたくさん旅行してます。羨ましい。
そして、ほんっとにいろんなものを食べてます。
そして、どれも美味しく食べている。
これだけ「味」に関する守備範囲が広い人も珍しいのでは。
それにつけても、胃が丈夫で羨ましい。

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とっくに絶版かと思ったら、今も版を重ねている。さすが。
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by foggykaoru | 2015-12-20 09:12 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

インパラは転ばない

池澤夏樹著。

旅に関連したエッセイなのだけれど、旅先でのエピソードばかりではない
・・・と思う。
例によって、読み終えてから1週間ぐらいたっているので、あまり覚えていないのです(涙)
でも、どれにも彼の旅人としての視点が感じられて、そこが私は気に入りました。

ネタ的には古いものが多い(1995年刊だからしょうがない)のだけれど、それよりも残念だったのは、1篇が3ページと短すぎたこと。
私としては、せめて各駅停車1駅の間はもってほしいのです。

表題作がとても印象的。
すぐに忘れてしまう私ですら、まだ覚えている。
興味がある方はどうぞお読みください。

ユーズドでしか入手できませんけど。
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by foggykaoru | 2015-11-18 20:40 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

パーネ・アモーレ

「シモネッタ」こと、イタリア語通訳・田丸公美子が最初に書いたエッセイ集。

彼女の他のエッセイは読んだことがあるけれど、それよりも面白い。
ひじょーに面白い。

少なくとも語学に興味がある人には、絶対の自信をもってお薦めします。

彼女が通訳になったいきさつ。
時代を感じます。
私よりもちょっと前。
私は生まれるのが遅すぎた・・・
なあんてことはないです。
そもそも能力が違う。バイタリティも全然無いし。


先に読み始めた「散歩とカツ丼」がいまいちだったので、読み終わらないうちにこちらを読み始め、気づいたら一気に読み終わっていた。

やっぱりエッセイ集は、肌の合うエッセイストが一人で書いたものを読むべき。

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by foggykaoru | 2015-11-01 21:16 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

散歩とカツ丼

日本エッセイスト・クラブ編の「'10年版ベスト・エッセイ集」

いろんな人のエッセイが読めるから、新たなお気に入りエッセイストを発掘できるかと思って読んでみたのだけれど、大したことなかった。
飽きちゃった。
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by foggykaoru | 2015-11-01 21:13 | エッセイ | Trackback | Comments(4)

中央線なヒト

いっとき話題になった「中央線の呪い」という本の第二弾。
著者の三善里沙子という人によって「中央線は発見された」と言われているらしい。。。

「~呪い」のほうはまともに読んでないけれど、なんとなく内容は知っている(つもり)

中央線で長年暮らした人による、一種の自虐ネタ。
ものすごくざっくり言うと、「中央線はダサい」という話。

でも、(東急を除く)私鉄沿線住民(←私のことだ)にとっては、中央線は都会の象徴なんだけどね。

中央線にずっと憧れ続けて何十年、、、の私だが、中央線に乗ることはしょっちゅうある。
この本もそんな折り、吉祥寺の古本屋で購入し、帰りの中央線の車中で読んだ。
とても楽しく読めた。
中央線の車内というシチュエーションもよかったんだろう。

10年前の刊行のこの本に載っている、多くの店は、きっともう無いのだろう。
チェーン店ばかりになりつつある昨今、経営者の個性あふれる店はどんどん減っている。
行くんだったら急がなくちゃならない。


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by foggykaoru | 2015-10-12 08:24 | エッセイ | Trackback | Comments(0)