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マストドン

c0025724_10195780.jpg正式名称は「アメリカマストドン」。
上野の科学博物館でご対面。

ここには恐竜とか、もっとメジャーな展示物が山ほどあります。
わざわざこれを選んで写真に撮っていたのは私だけ(苦笑)
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by foggykaoru | 2008-04-27 10:23 | 児童書関連 | Trackback | Comments(4)

「リンゴ畑のマーティン・ピピン」

エリナ・ファージョンによる、名作の誉れ高い作品。
ファージョンはなんとなく子どもの頃に読みそびれてしまい、最近になってようやく「ムギと王様」を読んで、つくづく感心したのだったが、この作品は感心したなんてレベルではなく、圧倒されてしまった。

この人、天才ですね。
ストーリーテリングの巧みさ。
そして、文章の美しさ。(石井桃子先生、素敵な翻訳をありがとう。)
子どもの頃にこの本を愛読した友人は、気に入った文章に傍線を引いていたのだそうだが、確かにそういうことをしたくなる。

これは果たして児童文学の範疇に入るのか?
大人のための本なのではないか?
と思いながら読んだのだが、あとがきを読んで納得。
やっぱりこれはもともと大人のために書かれたものだったのだ。

決してませた子どもではなかった私が、子ども時代にこの本を読んだら、どのように感じたのか、ちょっと想像がつかない。

全編に漂うものは甘美な香り。そして哀切、孤独。
「真の愛を得ることができるのは、真の孤独を知る人なのである」・・・とか、唐突に思いついてしまった。

これは買って身近に置いておくべき本のような気がする。
(ちなみに、いちばん最近、同じように思ったのは「指輪物語」を読んだときである。)

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by foggykaoru | 2008-04-25 23:00 | 児童書関連 | Trackback | Comments(11)

「幸福な食卓」

瀬尾まいこ著。以前読んだ彼女の作品が好印象だったので。

十代の女の子が主人公とあって、さすがに私@オバサンにとっては「我がことのようにびんびん響く」ということはあまりないのだが、、、
次第にのめりこんで、最後には佐和子と一緒に泣いてしまった。
でも、苦い涙ではない。
すがすがしい読後感。

人生にとって、「役割を演じる」というのはどういうことなのだろう?
それに疲れを感じることもあるし、その負担に押しつぶされそうなこともある。
でも、同時に、それは人生の張りでもあり、喜びでもある。
役割の無い人生などあり得ない。


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by foggykaoru | 2008-04-19 18:12 | 普通の小説 | Trackback | Comments(2)

「明日は舞踏会」

鹿島茂著。

氏の「馬車が買いたい」は19世紀のフランスの若者の一生を文学を材料に解き明かした名著だが、こちらはその女性版。バルザックをはじめとするフランス近代の文学に描かれた貴族の女性の生涯を、おもしろく解説してくれる。

赤ん坊の頃はばあやに育ててもらい、
その後は修道院附属の寄宿舎につっこまれ、
大人になったら、運が悪いとそのまま一生修道院送り、
そうでなければ、ようやく親と1つ屋根の下に暮らし、社交界にデビュー。
そして、裕福で家柄の良いよぼよぼの爺さんと結婚。
子どもさえ生まれればこっちのもの。その後は若い男といくら浮気してもOK。

という流れはだいたい知っていたけれど、歴史的背景も含めてきちっと解説してもらえるとすっきり爽やかな気分(笑)

社交界でのおつきあいが、貴族にとっては単なる娯楽の域を超えた、いわば仕事であり、彼等がいかに激務をこなしていたかということがよくわかる。さぞかし物入りだったことでしょう。(だから若い娘は金持ちの爺さんと結婚しなくてはならなかったのだ。)でも、金を湯水のごとく使わないと華開かない文化というのもあるわけで。
世界大国の地位をアメリカに譲って長いフランスですが、腐っても「文化大国」、それが言い過ぎなら少なくとも「ファッション大国」という肩書きが消えないのは、こういう歴史的蓄積があるおかげなのでしょうね。

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by foggykaoru | 2008-04-13 11:08 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(4)

「小さい牛追い」

「何か癒されるものを」と思い、子どもの頃から題名だけよく知っていたこの本を手に取りました。石井桃子さんの訳だから間違いないだろうし、と。読み終わった日に、石井さんが亡くなったことを知りました。101歳の大往生。ご冥福をお祈りします。

石井さんの訳ではありますが、牛を「1ぴき」と数えるのはいかがなものなのでしょう。「1とう」だとわかりにくいから? 
「気をわるくする」の意味で「気持ちをわるくする」と言っていますが、これまた非常に気になります(←「非常に気持ちになります」とは言わないでしょ。)
また、瀬田さん同様、お金の単位が「円」なのです。そこまで日本的にしなくていいよーー!!

北欧の田舎暮らし、ということで、「やかまし村」に近いものがあるのは当たり前かも。でも、「やかまし村」みたいに、面白くて一気に読んでしまうというところまではいきません。途中で落ちついて休憩できる(苦笑) でも、悪くはないです。続編「牛追いの冬」も読むかも。


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by foggykaoru | 2008-04-04 21:01 | 児童書関連 | Trackback | Comments(9)

「カスピアン王子」予告編

「カスピアン、しばらく見ないうちにすっかり大人になっちゃって」と先日思ったばかりなのですが、今度は予告編のロングバージョンを見る機会がありました。

かなりマニアックな感想(ネタバレ)です
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by foggykaoru | 2008-04-02 21:28 | 児童書関連 | Trackback | Comments(6)

「カリブ海の海賊たち」(新潮選書)

著者はクリントン・V・ブラックという人。
翻訳は中南米の権威・増田義郎氏。なんだけれど、この翻訳はひどいです。わからないで訳しているんじゃないかと思われる箇所がある。
ちょっと長いけれど、実例をご紹介。
また、(ヘンリー・モーガンは)「じぶんが捉え、じぶんの言うままになったスペイン人を虐待したり、残酷に扱かったり」した、という申し立てにたいしても、潔白が認められた。しかし、そのことになるとはなしはべつである。

「そのこと」って何?

もとの英文が透けてみえるような直訳調も目立つし、文章全体が非常に素人臭い。
大学院生かなんかに下訳させて、増田先生ご本人はほとんど手を加えていないのでは?

というわけで、最後まで読み通せませんでした。
こんなに悪口書いても読みたいという奇特な方がいらしたら、差し上げます。
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by foggykaoru | 2008-04-01 21:36 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(4)