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フィンランド語は猫の言葉

稲垣美晴著。
「外国語の水曜日」で黒田氏が「一番好きな留学記」と絶賛しているのにつられて購入。
絶賛するだけのことはあります。知的に面白い上に元気が出ます。だまされたと思って読んでみてください。
数十年前の話だから、今とは事情が違ってきているところもあるけれど、そんなことは問題になりません。

稲垣さんは私よりもちょっと年上。
だけど、一度別の大学を出てから芸大に入りなおし、卒論を書くためにフィンランドに留学し、その後また留学。というわけで、彼女が留学していた時期は私の大学時代とかなり重なります。

あの時代にフィンランドに留学しようなんて思いつくこと自体がすごい、、、と思ったけれど、いやいや別にすごくはないかも、と思いなおしました。
というのは、私は大学受験のとき、一瞬だけスウェーデン語を専攻してもいいかなと思った人間なのです。(理由はリンドグレーンね。) もしも専攻したら、絶対に留学したいと思ったことでしょう。だったら稲垣さんがフィンランド留学したくなっても不思議はない。
でも結局、私はスウェーデン語を選ばなかった。当時、スウェーデン語をやるなら東海大学の北欧文学科しかなくて、東海大学は通学しにくかった。それになによりも、もうちょっとメジャーな言語のほうが、飯のタネになるだろうという貧乏臭い考えが先に立ったわけで。常識の枠内から出られない小市民なんですよ私って。
・・・そこのところが稲垣さんとの根本的な違い。
そして、「人生は一度しかないんだから、好きなことを思い切りやってこい」と言ったお父上も、我が父とは違う。うー。。。なにしろ我が家には先立つものが。

というわけで、うらやましさも少なからず感じたけれど、この本全編に漂う爽快なユーモアとほとばしる若いエネルギーの前には、そんなケチな感情は吹き飛ばされてしまいました。

「フィンランド語のしくみ」を読んで、やけに母音が多くて聞きやすそうな言語だと思ったのですが、実際、「フィンランド語は母音の比率が非常に高く、ともするとデタラメな日本語に聞こえる」のだとか。そういえば「フィンランド語のしくみ」の付属CDをまだ聞いてなかったと気づいて、改めて聞いてみたところ、ほんとうに母音ばかりで、しかもその響きが妙にあっけらかんとしていて、とても楽しかったです。うーん、ロシア語よりフィンランド語始めるべきだったかしら(苦笑)

この本は「猫の言葉社」というところから出ています。
あとがきによると、絶版状態だったのが、黒田さんのおかげで復刊リクエストが増え、それじゃ、ということで、稲垣さん自らが復刊したのだとか。
そしてこのあとがきに、彼女の出身校が明らかにされていました。四谷のJG。いやーひじょーに納得してしまいましたよ。あそこの卒業生は元気印な人がとっても多いですもん。


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by foggykaoru | 2009-01-29 21:32 | バベルの塔 | Trackback | Comments(14)

さだまさし著「茨の木」(幻冬舎)

周囲で話題騒然だったこの小説、ようやく読みました。

ランサムよりも一般人になじみがあるものを主題に置いているけれど、その裏にランサムへの思いがこめられているという、いわば「確信犯」による本です。

まず目次。
第一章「東京」、第二章「ロンドン」、そして第三章は「ボウネス」!
ボウネスはウィンダミア湖畔の町。この町は、日本人が大好きなピーター・ラビットと、日本人がけっこう知っているワーズワースのふるさとである湖水地方の玄関口。だから、この町が出てくるだけでは驚くに値しないかもしれない。
でもそれだけではない。何気なく、しかしはっきりと、ランサムの名前が出てきます。

それだけじゃない。
主人公の回想場面に、ランサムにインスパイアされたとしか思えない話が出てきます。ランサムを読んでる人にしかわからない形で。(「超弩級」の意味、もう決して忘れません。)
半分過ぎたあたりで、もうこれ以上ランサムネタはないよねと思っていたら、どどーんともう1つ出てきて。これは絶対にあの巻のあの場面とあの巻のあの場面の融合ですってば。
きっとさだ氏は昔、実際に似たような場面に遭遇して、「ひゃー、これってまるでランサムじゃん!」と感動したに違いない。

さらに想像するに、さだ氏は自分の友達とか兄弟にランサム・サガを勧めたことがあるのでしょう。そして、それは実を結んだわけではなかった。そして、大人になってから湖水地方に行ったことがあるのでしょう。でもコニストンのことは知らなかった。1977年当時の私のように。今も知らないかも。

ランサムファン必読です。
よくできた小説ですから、ランサムファンでなくても面白く読めます。特にイギリス好きにお勧め。

第四章は「グラスゴー」。
かねてからここの美術館には興味があります。
いつの日かアウター・ヘブリディーズ諸島の旅をするときは、絶対にグラスゴーに寄るつもりです。


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by foggykaoru | 2009-01-25 09:12 | 児童書関連 | Trackback(1) | Comments(12)

フィンランド語のしくみ

「ロシア語のしくみ」がきっかけで読みました。

フィンランド語にはかねてから興味がありました。
これは「膠着言語」なのです。
非常に単純化して言うと、単語のうしろに「てにをは」や「です」「ます」などがどんどんくっついていくタイプだということ。

今をさかのぼることウン十年前、初めてフランスの大学の夏期講座に行ったとき、フィンランド人の女の子が2人いました。彼女たちはぬけるような白い肌をしていましたが、身長は日本人と大差なかった。そして、ヨーロッパ人にしてはフランス語が上手でなかった。
私「フィンランド語と日本語は近いんですってね。確かウラル・アルタイ系で」
彼女たち「そうそう、ウラル・アルタイだって習ったわ」
私「単語がどんどんくっつくのよねー」
彼女たち「そうそう! そうなのよー」
ああ、若かったあの頃(遠い目)

今回、この本を読んでみて、思いました。
単語を一つも知らない、完全に未知の言語に触れるというのは、なんと新鮮なことなのだろうと。(たとえばロシア語は、知っている単語がけっこうたくさんあります。「ダー」「ニエット」「ハラショー」とか。)

新鮮なのに(ロシア語よりも)わかりやすい。

それは(ロシア語と真逆なのですが)
1.文字がラテン文字だからなじみがあり、しかも読み方がわりと簡単
2.膠着言語だから文法が日本人にはとっつきやすい
からです。


日本語と似ている、と言いましたが、似ているという先入観があると、なんだたいして似てないじゃないかと失望されることでしょう。

正確にいうと、トルコ語に似ているのです。(これは言語学の常識で、私の発見でもなんでもありません。ただ、私が個人的に今回初めて実感した、ということです。)

トルコ語で
「元気」は「イイ」
「元気です」は「イイイム」
「日本人」は「ジャポン」
「日本人です」は「ジャポヌム」

「です」は「イム」または「ウム」
どちらを使うかは、その直前の母音による。
母音に2つの系列があって、A系列の母音のあとは「イム」、B系列の母音のあとは「ウム」にしなくてはいけない。
(これを言語学では「母音調和」という。)

フィンランド語も母音調和の世界。
(注: フィンランド語には英語のbe動詞にあたる動詞がちゃんとあるので、トルコ語のように単語の後ろに「~です」という接尾辞がつくわけではありません)

日本人である私としては、そんなふうに母音の組み合わせに縛りがあると、音が単調になってつまらないんじゃないかと思いたくなるんですが。


めったに新刊を買わない、出版社泣かせの私ですが、このシリーズを新刊で買うことにはまったく躊躇しませんでした。
小説を読む人は山ほどいるけれど、語学好きなんてその100分の1もいないもの。せめて私ぐらいが買ってあげなくちゃ。
今の日本、フランス語一筋でやってきた白水社は苦しいのでしょう。それで多言語路線のこんなシリーズを始めたのでしょう。黒田龍之助氏の発案だと睨んでいるんですけど。
でも日本人が関心を持ってるのは英語であって、決して多言語ではない。だからこのシリーズがものすごく売れるということはあり得ない。でも(だからこそ、と言うべきかも)こういう出版事業は価値があります。白水社の心意気、私は応援します。

ただ、「しくみ」シリーズで現在紹介されている言語の大半は、系統的にどういうしくみなのか想像がつくものなのです。私が読んでみたいのはあと1、2冊だけ。他はパスです。

「バスク語」とか「ゲール語」が出たら買いますよ。


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by foggykaoru | 2009-01-24 20:56 | バベルの塔 | Trackback | Comments(8)

ロシア語のしくみ

黒田龍之助著。白水社刊。
ロシア語の概観をつかむのにいいかなと思って。
読み終えたのは、実は昨年末。

帯には「新書みたいにスラスラ読める」とありますが、しっかり理解しながら読もうとすると、「スラスラ」というわけにはいきません。

まず、文字ですね。ネックは。
過去にブルガリア語の文字は覚えたことがあるけれど、ブルガリア語とロシア語のキリル文字はまったく同一というわけでない。そのうえ、こっちの脳みそはかなりガタがきているのです。
この本は初出の単語にはカタカナで振り仮名がふってあるのですが、前に出てきたのを忘れて「えーっと、何だったっけ」ということがしょっちゅう。

それと文法。
きちんとわかろうとしたら、そうそうさっさか読み進められません。

でもこれは黒田さんのせいではないです。
なんとなく雰囲気だけつかめばいいと割り切ってスラスラ読もうというのもアリです。


で、読了してから、教科書を使ってちびちび勉強し始めて、半月ぐらいたった頃、この本を再び手にとってみたら・・・
よくわかるんですこれが。
スラスラ読めるようになっていたんです。

今は、通勤時に読む本が無いとき、バッグにこれを入れていって、適当に開いたところを2、3ページ読み直す、ということをしています。
教科書として買った本がちょっと厚くて重く、持って歩くのがしんどいため、そのかわりとして。
毎日、ちょこちょこっと触れているだけで、ほんの少しずつですが、だんだんとロシア語が自分にとって「おなじみ」になっていくのがわかります。

まるで旅みたいです。
初めての土地にやってきて、最初は何がどこにあるのかまったくわからなかったのが、滞在しているうちにだんだんと慣れておなじみになっていく。
そういう感じ、好きです。

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by foggykaoru | 2009-01-23 20:31 | バベルの塔 | Trackback | Comments(4)

生物と無生物のあいだ

福岡伸一著。講談社現代新書。
珍しくベストセラーをリアルタイムで読みました。出たのはおととしだけど(苦笑)

日ごろ純粋文系の頭脳生活を送っている私なので、はたしてついていけるのかと多少不安だったのですが、大丈夫でした。面白かったです。でなければ売れるはずないか。

二重らせん構造。。。
高校の生物の授業を思い出します。
栄光のフルブライト留学生だったというおっかない先生でした。配られたプリントはなぜか英語。日本語で書かれていても十分に難しかったはずで、私の理解力をはるかに超えてました。メッセンジャーRNA・・・(遠い目&ためいき)
その後、生物学は長足の進歩を遂げたわけですから、今の高校の生物の授業はあれよりもさらに難しくなっているのでしょうか。大変だなあ。今の高校生じゃなくてよかった。

脱線しすぎました。

原子はなぜあんなに小さいのか。
言い換えれば、生物はなぜこんなに大きいのか。
そんなことにも理由があったのですね。
そして、そもそも、そんなことに疑問を抱くということ自体が驚嘆に値します。

さらに、すべては「流れ」だったなんて・・・!
この自分の体も「流れ」なのだと思うと、不思議な気持ちになります。

「エントロピー増大の法則に抗う唯一の方法は、システムの耐久性と構造を強化することではなく、むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである」というのは、科学的真理であるだけではなく、人間社会の真理でもあるのではないでしょうか。
今あるものを保とうとするなら、それをただ守るだけではダメ。常に新たに構築し直していないと、同じものを保つことすらできなくなる。
人間、面倒臭がってちゃいけないんです(←自戒をこめて)


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by foggykaoru | 2009-01-20 21:18 | エッセイ | Trackback | Comments(12)

グワイヒアさんへのお土産

去年のこのポストの事後報告です。

グワイヒアさん向けのお土産というからには、何かしら「指輪物語」にちなんだものを、と思いながらラオス各地の土産物屋を物色していたのですが、どう考えても「なんちゃってじゅう」グッズぐらいしか思いつかない・・・。
「じゅう」ならぬ「ぞう」のデザインの小銭入れとか。
ううう、我ながらつまらなさすぎる・・・

そんなある日、「旅の仲間」であるバンコク在住のKさんに
「グワイヒアさんにお土産買わなくちゃならないのよねー」
と言ったところ
「タイには△※▼◇っていう名前のバンドがあるんです。あんまりびっくりして、思わずCD買っちゃった」
とのたまうではないですか。

な、、なんですって?!

そんなすごいネタ土産、グワイヒアさんにぴったり!!!

(ちなみにKさんは、PJの映画がきっかけで初めて読んだ私とは違い、ナルニアからまっすぐ指輪に入ったという、まっとうにして年季の入った愛読者なのです。)

というわけで、ラオスではなーんにも買わずに、バンコクに帰ってから買い物に行ったのです。
バンコク中心部の超超大型デパートのCDショップで。

そのあとで、ついでにそのデパートの中の書店に行ったわけ。
タイ語版指輪物語とかあるんじゃないかなーと思って。

で、「伝書バト」を見つけちゃったわけです。

まさに、「情けは人のためならず」
えっ、違う?!(自爆)


とにかく、この指輪ネタ土産の情報を提供してくれたところからして、Kさんはすでに十分「でかした」だったんです。


「でかした」二乗のKさんに、これからも神の恵みがありますように(笑)


で、何を買ったのかは、グワイヒアさんのサイトこのページで見られます。
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by foggykaoru | 2009-01-16 20:25 | 指輪物語関連 | Trackback | Comments(8)

旅行人No.159(創刊20周年記念号)

c0025724_21143623.jpgおなじみバックパッカー御用達の雑誌。
意外に思われるかもしれないけれど、私はこの雑誌、今までに1冊か2冊しか買ったことがない。こういうところからも、私は自分をバックパッカーとは言ってもしょせんは「えせ」なのだと思っている。

今回迷わず買ったのは創刊20周年だからではなくて、「ルーマニア特集」だから。
サブタイトルは「ヨーロッパ最後の中世」。私はこういうのに弱い。

この国には10年ぐらい前から行ってみたいと思っているのだが、いまだに行けない。

なにしろ公共の交通網がいまひとつ発達していないわりに大きくて、みどころがばらばらに分散している。首都ブカレストから入ってもうまくコースが設定ないし、だからと言ってハンガリーあたりから入ろうとしても、行きたいところをはずさずに終点ブカレストに到達するコースを描きにくい。
急がなくていいのだったら、のろのろと旅情あふれる旅ができるだろう。
ああ、1か月ぐらいあればなあ・・・。

これを読んでますます行きたくなった。

ブカレストにあるチャウシェスクの負の遺産・国民宮殿は今や観光名所になっているそうだ。負の遺産というものは、えてして時がたつと極上の「ネタ」と化すものである。

そして何といっても田舎。
やっぱりこの国は田舎が良さそう。
田舎が田舎であるうちに行かなくちゃと思うのだが、今のルーマニアは物価高騰が激しいようで、ブカレストの安宿なんか、1泊5000~6000円するらしい。南仏あたりと遜色ないではないか。うーん、もっと早く行くべきだったかなあ。


創刊20周年記念の記事のほうだが、これもなかなか面白かった。
「出版社・旅行人ができるまで」では若き日の蔵前仁一編集長の写真が見られる。

そして、全体的な感想は・・・
あれれっ、旅行人ってこんなに大人の雑誌だったの?!
今までなめてました。ごめんなさい。
・・・というかんじ。

読みながら、深く感じ入った点が多々有り。
これを機会に、旅行人関連のライターの本を読んでみようかな。
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by foggykaoru | 2009-01-14 21:13 | その他のジャンルの本 | Trackback | Comments(12)

音楽家の社会史--19世紀ヨーロッパの音楽生活

1987年、音楽之友社刊。著者は西原稔という人。

正月休みに読んだあと放っておいたら、もうかなり忘れてしまった(涙)

とても面白い章とそれほどでもない章の差があるのだが、全般的にけっこう面白かった。5点満点で4点というところ。

一番印象的だったのは、当時の音楽家がいかに恵まれていなかったかということ。
金銭面はもちろん、それ以外の面でも。
それ以外というのは、当時の演奏家の技量が低く、楽譜が読めない楽団員が珍しくなかったということ。つまり、心血を注いで作曲しても、正しく演奏してもらえるとは限らなかったということ。
下手な上、練習が足りない。完成した新曲をお披露目するための練習は、1日ぐらいしかなかったのだそうだ。
演奏会において人々が耳にするのは、しばしば、音楽の妙なる響きではなく、むしろ、拍子を取るための足の音と、譜面台をたたく音であった。(中略)手足を使って必死に拍子を取る指揮者に合わせて、団員があちこちで頭をふる様は滑稽であったらしい。
何が良くてそんな演奏にお金を払うんだろう?と思ってしまうけれど、それは現代人の感覚。それほどまでに、当時と現在の音楽状況は違うのだ。

作曲しても、演奏を他人任せにするわけにはいかなかったでしょうね。
演奏技術が高い作曲家の曲は難曲が多いけれど、きっと作った本人しか弾けなかったのでしょう。ショパンとかリストとか。

今、天国のモーツアルトやベートーベンは嬉しがっているかも。自分の曲を意図したとおりに再現してくれる演奏家がたくさんいるから。なーんて無意味なことを考えてしまいました。

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by foggykaoru | 2009-01-12 21:31 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(6)

「ハヤ号セイ川をいく」「トムは真夜中の庭で」の愛読者必見

ここでセイ川が見られます。
もうちょっと大きい川かと思っていたんだけど。

トムの庭としてはわりとイメージに近いかな。
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by foggykaoru | 2009-01-09 21:35 | 児童書関連 | Trackback | Comments(1)

ティティ、世界の発見はまだおわっていないのです

ティティの顔色が沈んだ。世界じゅうの発見はもうおわっているのだろうか?
                  (アーサー・ランサム作「ツバメの谷」より)


c0025724_20553077.jpg私がタイの書店でプーさんやアンの写真を撮り終わったころ、児童書コーナーの探索を続けていたKさんがあるものを見つけました。

こっ、、、これは・・・
「Kさん、これは大発見だわ。よくやった。」
思わず中途半端なナンシイ口調になるわたし。


我々が何を見つけたかを知りたい人は左の写真を見よ。もう見えてるか。

タイ語版「ツバメ号の伝書バト」。


棚には2冊、まるで私たちのために用意されてあったかのように置いてありました。
2人して買ったのは言うまでもありません。
「いきなり2冊も立て続けに出たら、慌ててまた入荷するかしらね」
と言いながら。

c0025724_216292.jpg


それにしても、この「8」というのは何? 6巻なのに。
しばらくして思いつきました。
この巻に登場する子供たちの人数です。
だから「8人の鉱山師たち」とか「8人の金探し(gold seekers)たち」みたいな題名なのではないか、と。


その後、バンコクのKさんから調査報告がありました。(Kさんは現在タイ語の勉強中です。)
「8のあとの赤い文字で書かれた単語は若者言葉だそうです。
『冒険好き』を表す言葉だそうで、ここでは人数の単位でもあります。
その下には『宝庫』『金』などという単語があります。
なので、『冒険野郎共8人 金塊の宝庫へ』 といった感じでしょうか」

Kさん、ありがとう!!
次の報告、楽しみにしてます。

この本は2008年3月刊行。
世界中のランサム本のコレクションをしているロバート・トンプソンさんでさえ、まだ所有していないものです。
(ロバートさんのHPはこちら

ねっティティ。
この世界にはまだまだ発見されるべきことが残っているのよ。
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by foggykaoru | 2009-01-07 21:21 | 児童書関連 | Trackback | Comments(16)