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マイケル・ジャクソン急死

別にファンというわけでもないのですが、大きくてひらべったい鼻して「ABC」を歌っていたころから知っている人間としては、ある種の感慨を禁じ得ません。

事故死らしいけれど、事実上は緩慢な自殺だったんじゃないかしら。
プレスリーの死(私が初めて海外旅行をしていた夏のことでした)もそんな感じだったし。

ついさっき、追悼番組で「スリラー」のPVの完全版というのをやっていました。
今見ても、完成度の高さには感心しますが、この歌のころのマイケルはもうすでにちょっと変になりかけで、当時もあまり好きではありませんでした。
もうちょい前、つつつーと床の上を滑るように踊っているところ(「ビリー・ジーン」でしたっけ?)のほうを見たかった。
あと、「ビート・イット」。
あの頃の彼はほんとにすごかった。

鼻、もとい、花の命は短い。
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by foggykaoru | 2009-06-26 21:23 | ニュースから | Trackback(1) | Comments(10)

日本人の知らない日本語

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著者は日本語教師養成講座の先生で海野凪子という人。
マンガ仕立ての本。こういうのを昨今は「コミックエッセイ」と呼ぶらしい。(で、正確には「著者」ではなく、「原案提供者」ということらしい。)

友人が「おもしろいよ」と貸してくれたのだけれど、ほんとにおもしろい。
これはどなたにもお勧め。

ただ日本人が日本で日本人相手に使っているだけでは、日本語の真の姿は見えてこない。
己を知るうえで、他者の存在というのは欠かせないものなのよ。

そして、私は外国語を勉強している日本人。
日本語を勉強する外国人の中に、自分の姿が透けて見えるような気がした。
古臭い教科書で習い覚えた日本語を話す外国人とか。
それはまさしく私だ!(自爆)

ところで、目上の人に「頑張ってください」を使ってはいけないのですよね。
ではそのかわりに何と言うべきか。

みなさんはご存知ですか?

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by foggykaoru | 2009-06-24 21:04 | バベルの塔 | Trackback | Comments(10)

職業別 パリ風俗

19世紀フランス文学の専門家である、鹿島茂さんの本。
とても面白い。
19世紀フランス文学はスタンダールの「赤と黒」しか読んでない私が言うのだから間違いない。

たとえば
門番女は門番の妻ではなくて、あくまでも門番女。亭主はその亭主であって、門番ではない、とか。
高級娼婦にはいかにしてなるか、とか。
社交界の女王というのは、家柄がよければなれるというものではない、とか。
当時の上流階級の女性にとっては社交界が命だった。子供なんか邪魔なので、乳母が必要とされた。その乳母も自分の子供を別の乳母に預けて、、、とか。当時の子供ってかわいそう。

知っていても何の役にも立たない知識ばかり(苦笑)

あと、これはメモっておかなければと思ったのは、医者。
フランスは、革命戦争のとき、軍医の多くは反革命軍についた。(なるほどね。) そのため、軍医が不足した。
それで、衛生将校で急場をしのいだのだが、ナポレオンの時代にそういう人たちに医師の免許を与える制度ができた。
それは「免許医officier de sante(直訳すれば「健康師」?)」と呼ばれる。当然のことながら、正規の医者docteurよりも格下。
「マスター・アンド・コマンダー」の敵役であるアケロン号の船医も、その手の人だったのかしらん。。。

最後に警察関係の話があって、これがなかなか詳細なのだけれど、ちょっとついていけなかった。要するに、ジャベールがいろいろな部署に異動して、ジャン・ヴァルジャンを追いかけていく、というのはあり得ない、ということらしい。


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鹿島茂さんの著作でイチオシは「馬車が買いたい」です。19世紀フランス文学をほとんど読んでない私に面白いんだから。さっきも言ったけど。その情報はこちら
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by foggykaoru | 2009-06-21 22:38 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(8)

海を見たことがなかった少年

副題は「モンドほか子供たちの物語」
著者はル・クレジオ。フランス人作家です。

その昔、教科書で抜粋を読んだことがあるので、ものすごく平易なフランス語で書かれていることは知っていました。
でも、この際、ちゃんと読みたいという気分にはならないまま、いたずらに幾星霜を重ねて。
昨年、ル・クレジオがノーベル文学賞を受賞したというニュースを聞いて、ようやく重い腰を上げたのでした。
でも横着して日本語訳で読みました。

読んでみて、、、
多くの作品で(この本は短編集なのです)子供がメインで登場するし、とにかく平易だし、いくらでも児童文学にしようとすればできる素材なのに、あえてそうしていない。

そう、その気になってちょいと味付けをすれば、とっても素敵なファンタジーになれる。
たとえて言えば、「モモ」に似ています。
ちょいと宗教的な雰囲気もあります。
キリスト教的なのではなくて、宗教的。
もうちょっとサービスすれば(派手に盛り上げてみたりしてね)、ほんとうに面白い児童書になれるはず。

それなのにそれなのに・・・

実に淡々。
実にしみじみ。
そして頻繁に襲ってくる睡魔。

・・・ル・クレジオのいぢわる。

感動しなかったというわけではないのです。
結末を読んで「はあっ」とため息が出た作品がいくつかあります。

でも、最後の2編はついに読めず、図書館に返却してしまったのでした。


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ひぇーー、熱帯雨林のレビューは絶賛してる・・・。
もしかして、サン・テグジュペリの「夜間飛行」が好きな人にはお薦めかも。
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by foggykaoru | 2009-06-16 20:59 | 普通の小説 | Trackback | Comments(10)

脳について、そしてパソコンの偉大さについて

ちょっとご無沙汰しています。
忙しくて本を読んでいないわけじゃありません。忙しいのは忙しいんだけど。

今日は自分の脳の働きについてのひとりごと。

昨年末に、「ロシア語を勉強する!」と宣言して、実際、始めたわけなのですが、そのときに思ったのです。
外国語の勉強はピアノの練習に似ている、と。
楽譜を読んだり、弾けないところを何回も繰り返したりするのは、文法の説明を読んで理解しり、CDを真似して発音するのと、きわめて近いものがあるのです。(あくまでも私にとって、ですが。)
で、ひとしきり(せいぜい15分程度です)勉強すると、頭が満腹して、ピアノに触ろうという気分が残っていない。
結果、秋口に買った電子ピアノは早くもほこりをかぶることに。
さらに、読書量が減りました。
なんというか、頭が疲れてしまうんです。

思い返すと、フランス語に気合を入れてとりくんでいたころ、つまり大学時代の私は、読書に関しては空白時代だったのです。
普通はいちばん読む時期だろうに。


そして、ここ1週間足らずのことなのですが、ちょっと必要に迫られて、なんと作曲に励んでいます。
以前からランサム関係で作曲や編曲をしていましたが(だから今回やってみる勇気が出たわけ)、初めてソフトを買ってみたら、これがほんとに便利。
アレンジしては試聴するのが面白くて、夢中になってしまいます。
昨日なんて、午後始めたら、夕ごはんすら忘れて、夜の2時までやってしまいました。

やばい、気をつけないと身体を壊すぞ。

そしたら、本を読んでも感想文を書く気分にならないのです。
時間がないということもありますが、感想文程度の文章を書くのには、たいした時間はかかりません。
ロシア語をサボり始めてから読書は復活しているんです。ピアノは相変わらず弾いていないけど(汗) 

原因は、作曲だけで充足してしまって、言葉を紡ぐ意欲が残っていないせい。
ものを書くということと、曲を作るということは、「創作活動」という点で共通しています。
天才でない私の脳の創作担当分野は、ひとつのことでだけで手一杯になってしまう。


それにつけても、パソコンというのは便利なものです。
鉛筆と原稿用紙だけでは推敲しているうちに何が何だかわからなくなって、ろくな文章が書けなかった私が、ワープロの出現とともに、堰が切れたように大量の旅行記を書くようになりました。
そして、鉛筆と五線譜とピアノだけだと、メロディーと左手の伴奏だけで精いっぱいだった私が、何種類もの楽器のアレンジ譜を、それも相当複雑なのを、ほんの2,3日で作れてしまった。
美術系の創作に興味がある人にとっても同じことが言えるんだろうな。

パソコンとインターネットの普及が人々の生活を革命的に変えつつあることについて、否定する人はいないでしょう。
それに加えて、パソコンによって創作活動への敷居がぐんと低くなったという点も、これまた革命的なのだと、私は今実感しています。
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by foggykaoru | 2009-06-14 11:18 | Trackback | Comments(20)

海外とほほ旅行

この本の著者、酒井ひかり嬢は、今は閉鎖されてしまった「ドコデモドア」という旅サイトをやっていた人。で、旅関係のMLの仲間だった。もちろん会ったこともあるし、今もマイミクさん。そのひかりんが頑張ってついに本を出したと聞いては、買って読まないわけにはいかない。

そういう間柄なので、客観的に評価できないのだけれど、この本、けっこういいんじゃないかと思います。

タイトルになっている「とほほ」なのですが、彼女の旅サイトで読んでた頃から、「なんでこうなるんかなあ」としょっちゅう思っていたことを私は否定しません。
私だったら「とほほの種」になりそうなことを、できる限り前もって刈り取ってしまいます。
彼女はそうしないんです。
だから引っ張って、結果的に「とほほ」になる。
(もちろん、前もって刈り取りようのない「とほほ」もあります。特に彼女が行くような地域には。)

それを「甘さ」と批判する人もいるかもしれない。

でもね。
それは「人の良さ」でもあるんです。「温かさ」とも言えるかも。

そう、この本を読んで一番強く感じたのは「ひかりんっていい奴なんだよねえ」だったりするのです。



それにつけても、若いバックパッカーには妙な奴がいるんですねえ。
旅先で、その土地の人と接して、カルチャーショックを受けるのは、私にとって想定内です。だけど、変な旅人と付き合うのはノーサンキュー。
孤独であっても心安らかでいることを選びます。
だから私はひかりんに比べると、ずっと冷たいのよ。



ひかりんのブログはこちら
(今回この本の題名で検索してみて、たまたま見つけました。今まで気がつかなくてごめんね>ひかりん)

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by foggykaoru | 2009-06-03 21:37 | エッセイ | Trackback | Comments(8)